マテオ・コヴァチッチ、アントニオ・リュディガーといった選手が負傷欠場となったホームのチェルシーは、エンゴロ・カンテをアンカー気味に配し、その前にルーベン・ロフタス＝チークとメイソン・マウントを並べた＜3−4−1−2＞を採用。一方、負傷者続出で3連敗中と苦境に立たされているアーセナルは、エディ・エンケティアを最前線に配した＜4−2−3−1＞の布陣を敷き、新型コロナの陽性判定から復帰を果たしたアレクサンドル・ラカゼットがベンチ入りを果たした。
試合は序盤からホームのチェルシーが押し気味に試合を進める。前線の選手がポジションチェンジを繰り返しながらゴールに迫ったが、先手を奪ったのはアーセナル。13分に自陣内から前線のスペースにボールを送ると、これを処理しようとしたアンドレアス・クリステンセンがバックパスをミスし、これをさらったエンケティアがシュートを流し込んだ。
しかし、対するチェルシーもすぐさま反撃に出る。17分、左サイドでのボール奪取からティモ・ヴェルナーがカットインして右足でシュート。ボックス手前から放たれたシュートはDFの足に当たってコースが変わりゴールネットを揺らした。さらに19分にはボックス左からマウントが右足でボレーを放つが、これは枠を外れた。
再び苦しい時間帯が続いたアーセナルだったが、27分に自陣ボックス内での素早いトランジションからグラニト・ジャカが局面を打開して右サイドのブカヨ・サカにボールが展開。そのまま持ち上がってボックス手前のマルティン・ウーデゴールに繋ぎ、さらにゴール正面やや左のエミール・スミス・ロウへパスが送られる。これをスミス・ロウが右足のインサイドでダイレクトシュート。グラウンダーのボールがゴール右隅に決まり、アーセナルが勝ち越した。
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迎えた後半、先にスコアを動かしたのは、またしてもアーセナル。57分、ボックス中央でボールの奪い合いとなって混戦となり、こぼれ球に反応したエンケティアがボールを押し込んで三度勝ち越した。
リードを許したチェルシーは60分、ロメル・ルカクに代えてカイ・ハフェルツを投入。すると、より流動性を増したチェルシーの攻撃に対応すべく、アーセナルはサカを一列下げた＜5−4−1＞で対応。さらにエンケティアに代えてフレッシュなガブリエウ・マルティネッリを入れ、スミス・ロウに代えてセドリック・ソアレスを右へ。サカを再び中盤に上げて守りを強化しつつカウンターを窺った。
すると90分、右サイドの深い位置に侵入したセドリックがボックス内にクロスを送ると、ボックス中央のサカがアスピリクエタに倒されてPK獲得。これをサカが自ら決めて大勢は決した、 試合はこのまま終了し、“ビッグ・ロンドン・ダービー”を制したアーセナルが4試合ぶりの白星を手にし、4位のトッテナムと勝ち点57で並ぶことに成功した。
敗れたチェルシーは24日にホームでチェルシーと、アーセナルは23日にホームでトップ4を争うライバルでもあるマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。
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チェルシー 2−4 アーセナル
【得点者】
0−1 13分 エディ・エンケティア（アーセナル）
1−1 17分 ティモ・ヴェルナー（チェルシー）
1−2 27分 エミール・スミス・ロウ（アーセナル）
2−2 32分 セサル・アスピリクエタ（チェルシー）
2−3 57分 エディ・エンケティア（アーセナル）
2−4 90＋2分 ブカヨ・サカ（アーセナル）
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