プロ絵師に10円・100円・1万円・10万円で似顔絵を依頼すると、どんな差が出る? 漫画家・慎本真先生が動画で挑戦

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2022年05月04日 07:31  リアルサウンド

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動画サムネイル(https://www.youtube.com/watch?v=wPVe9pMjZUA)より

 各種アプリやウェブサービス、SNS等の隆盛により、漫画やイラストを発表できる場が急激に広がったことで、ウェブ発の人気作品も数多く登場している昨今。プロを目指す漫画家やイラストレーターの卵もそれだけ多く、YouTubeではプロによる添削動画や初心者講座が人気を博している。


(参考:【写真】プロ絵師に10円・100円・1万円・10万円で似顔絵を依頼した結果


 そんななか、家族やアシスタントも出演するアットホームな動画で、初級者にもわかりやすくイラストや漫画の描き方を伝えているのが、漫画家の慎本真(しんもと・しん)氏だ。「ゲンロン ひらめき☆マンガ教室」でゲスト講師を務めるなど、技術を伝えることに長けた人気クリエイターだが、絵を描くことにそれほど関心がない人にとっても興味をそそる企画を多く送り出している。


 そんな慎本氏のチャンネルで、4月にまた気になる動画が公開された。「プロ絵師に金額別でイラスト描いてもらったら想像を超えたの来たww」と題された動画で、プロ絵師である慎本氏に「10円、100円、1万円、10万円」でイラストを依頼すると、それぞれどれくらいのクオリティになり、どれだけの差が生まれるのか、という検証企画だ。視聴者にはお馴染みのアシスタント・エスくんの発案だという。


 当然、プロとして10円や100円で仕事を請け負うことはあり得ないが、今回は特別に、「もし受けるとしたら」とリアルに想定した上で、「エスくんの似顔絵」という共通のテーマで、金額別に描き分けていくことになった。


 詳しくは動画をチェックしていただきたいところだが、意識的に手を抜いても、プロの技術がこぼれ出てしまうのが面白い。「10円」のイラストは 2〜3秒で描いた線画だが、切長の目が特徴を捉えており、「10円でこれ描いてくれるんだ」と、エスくんも思わず納得してしまっていた。続いて100円になると、デフォルメされたミニキャラのきちんとしたイラストという趣きで、エスくんは「普通にサイン会などで描くレベル」と評価している。


 そして1万円になると、いよいよ「仕事」の様相を呈してくる。慎本氏は「下絵」から入り、特徴を捉えながらほんのり美化を加えて、最後はサインを添えて仕上げて見せた。色紙に描くレベルで、似顔絵としては誰もが納得するクオリティだろう。果たして、10万円の依頼となると、この上にどんな変化があるのか。


 10万円の依頼となると、撮影時間中に描き上げることはできず、後日、あらためて作業工程と完成品をお披露目することに。1万円のイラストのクオリティから、ハードルは上がっているが、慎本氏は「自信を持って出せる作品ができた」と胸を張る。


 作業工程としてはこれまでのイラストと違い、きちんと資料を当たり、エスくん本人がインスタグラムに投稿していた写真を参考に、よりリアリティのあるものに仕上がっている。その上で、「イラストを描くということは、本人をそのまま描くのではなく、より美化して、自分の作風で描くということ」と慎本氏。構図や彩色もまさにプロクオリティで、エスくんも「Twitterのアイコンにする」と感激していた。


 もちろん、あくまで慎本氏の個人的な感覚による価格設定ではあるが、プロのイラストレーターや漫画家に一枚絵を依頼するとして、ある程度の相場感がわかる内容になっているのではないか。プロを目指すクリエイターも、イラストの発注を検討している企業担当者も、あるいはプロの技術が知りたい人も、チェックしてみてはいかがだろうか。


(向原康太)


このニュースに関するつぶやき

  • プロによるでしょ?1円でも本気を出してくれる人もいれば・・・100万出しても本気出さない自称プロもいるんだからさ・・・
    • イイネ!16
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