チャンピオンズリーグ(CL)・準決勝セカンドレグが3日に行われ、ビジャレアルはリヴァプールに2−3(2戦合計2−5)で敗れた。試合後、ビジャレアルを率いるウナイ・エメリ監督がコメントを残した。スペインメディア『マルカ』が伝えている。
前半は開始早々に得点を奪い、試合の主導権を握っていたビジャレアル。前半終了間際にはフランス人MFフランシス・コクランのゴールを決め、一時は2戦合計スコアで同点まで追い上げた。しかし、後半はリヴァプールのペースとなり、強烈な攻撃陣を前に屈することとなった。
エメリ監督は「守備の強度を高めることや、相手にスペースを与えないことなど、もっと何かが必要だったのだろう」と悔しさを滲ませた。「前半のチームは非常に誇らしかった。しかし、後半に入り、ジェラール・モレノの状態が悪くなってしまった。スプリントができなくなり、我々は大きな力を失ってしまった。前半の我々ではなかったんだ」と話した後、以下のように続けている。
「もっとボールを保持しなければならなかったのに、失点で精神的なプレッシャーがかかりすぎてしまった。終盤は完全に力尽きてしまったよ。リヴァプールの高いインテンシティに応じながら、最後まで戦い抜くだけのチームにはまだ達していないということだ」
出場が不安視されていたスペイン代表FWジェラール・モレノをスタートから送り出したことについても言及。“エース”の存在がプレー面とメンタル面に与える影響について語っている。
「最も重要なタイミングのみで起用することもできたが、今日はスタートから起用した。彼もチームも、決勝に行くためにプレーすることを望んでいたんだ。しかし、(アルノー・)ダンジュマだけでなくジェラールもいなくなったことで、我々は精神的に難しくなってしまったね。後半にはすべてを失った。打開策を探すのに苦労した試合だった」
最後に、エメリ監督は「決勝戦が見えてきたように思えたが、90分同じことを続けられなかった。ファン・サポーターの方には悔しい思いをさせてしまったが、同時に前半のパフォーマンスを楽しんでもらえただろう。一貫性のあるチームづくりをしているからこそ、今日のような試合ができた」と締めくくった。