『パワプロ』はサクセス中のミニゲームも面白い 懐かしく個性的な遊びの数々を振り返る

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2022年05月04日 12:01  リアルサウンド

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『実況パワフルプロ野球10』(C)Konami Digital Entertainment

 KONAMIは4月21日、『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』を発売した。大人気シリーズの最新作だけあって、その注目度は非常に高く、なかでも「サクセス」目当てに購入した人も多いのではないか。


 サクセスは自分好みの選手を育成するだけでなく、個性的なキャラとの交流も魅力の一つである。加えて、ユニークなイベントもとても楽しい。今回は歴代のパワプロ作品から、遊び要素がつまったミニゲームを紹介したい。


【写真】“おいちょかぶ”も登場する『実況パワフルプロ野球6』


・知らず知らずのうちに負けている“おいちょかぶ”


 1999年に発売された『実況パワフルプロ野球6』では、主人公の親友でおなじみ・矢部くんこと矢部明雄と合宿中にトランプを使用した“おいちょかぶ”で遊ぶ、というイベントがある。ただ、かつて賭博所で繰り広げられていたゴリゴリのギャンブルのルールなんて、幼少期の筆者は知る由もない。


 もちろん、ルールは詳細に説明される。しかし、やりとりは矢部とのテキスト上で行われるため、いまいちゲームの進行状況がイメージできない。大人になった今では造作もなく順応できると思うが、やはり文章ベースでトランプゲームをすることは難しく、わけもわからずに矢部に何度も勝利を供給。そして、絶対欲しくない特殊能力『負け運』を獲得して、サクセスを終了したことは少なくなかった。


・画面に表示されるマルバツゲーム


 『実況パワフルプロ野球6』と同年に発売された『実況パワフルプロ野球’99開幕版』でも、合宿中に矢部とゲームをするイベントがある。ただ、パワプロ6とは違い、“マルバツゲーム”という健全な遊び。しかも秀逸なのが、こちらは文章ベースで“マル“と“ばつ”を埋めていくわけではなく、実際にテキスト画面にマルとバツの位置がわかるようになっている。


 ただただ会話や選択肢が表示されるだけ、と思われていた空間にマルバツゲームの図面が表示されたことはとても印象的だった。また、ルールが簡単ということもあるが、おかげさまで“おいちょかぶ”の時とは違い、困惑することもなくゲームに臨めた。後々知ったが、マルバツゲームには“必勝パターン”がある。そんなことを知らない幼かった当時の筆者は、なかなか勝つことができず苦労した。


 ちなみに『実況パワフルプロ野球’99開幕版』では、ロード中に、ピッチャーがバッターに向かってボールを一定の間隔で投げ、コントローラーのボタンを押せばスイングできる、というミニゲーム的な仕様になっている。プレステのゲームでは、ことあるごとにロード中になり、イライラすることも多かったが、この暇つぶしのような機能は大変ありがたかった。


・74回以上続くと「守備職人」がゲットできるイベント


 2003年に発売された『実況パワフルプロ野球10』では、守備走塁の指導をする横飛コーチと“ペッパー”をするイベントがある。ペッパーとは至近距離で行われ、“ボールを左右のどちらかに投げ、そのボールをキャッチして、すぐに返球する“という下半身をイジメ抜く凶悪な練習である。


  『実況パワフルプロ野球10』では、横跳コーチが「右」もしくは「左」と叫び、その直後に 「右」「左」という二択が表示され、瞬時に横跳コーチが叫んだほうを選択する、というもの。間違ったり選択が遅れたりすると終了。つまりは、間違わず、遅れなければ延々と終わらない。一見めんどくさそうであり、動体視力を酷使するスルーしたいイベントである。ただ、74回以上続くと激レア特殊能力「守備職人」取得の可能性があり、このイベントが発生する際には、一つ深呼吸を入れて集中して臨む。全神経を目と指先に注ぐため、急に親に話しかけられた時のイライラ感はかなりのものだった。


 育成要素だけでなく、こういったミニゲーム要素を散りばめる遊び心が、いまなお人気の秘訣なのだろう。(網島レイビン)


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