有岡大貴が語る、アイドル・バラエティ・役者に共通する思い 『インビジブル』の楽しさも

0

2022年05月06日 06:41  リアルサウンド

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

リアルサウンド

有岡大貴(Hey! Say! JUMP)『インビジブル』(c)TBS

 有岡大貴(Hey! Say! JUMP)が、初の刑事役に挑んでいるTBS金曜ドラマ『インビジブル』。


【写真】『インビジブル』第4話での有岡大貴登場カット


 有岡演じる磯ヶ谷は、若手のエース刑事候補。普段、バラエティ番組などでも活躍している有岡だが、『掟上今日子の備忘録』(日本テレビ系)をはじめ“月9”の大人気ドラマシリーズ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3rd season』(フジテレビ系)など、俳優業での活躍も見逃せない。現在、有岡、山田涼介、伊野尾慧、中島裕翔をはじめ、メンバーが各々の作品で活躍中のHey! Say! JUMP。今回、有岡にメンバー内でのドラマに関するトークや、サウナの魅力を布教中だという『インビジブル』撮影現場での様子、有岡自身が感じている俳優業の魅力まで話を聞いた。(編集部)


■磯ヶ谷の役作りと、現場の楽しさ


――主演の高橋一生さんとは初共演ですね。


有岡大貴(以下、有岡):一生さんは、現場でも演出部の方といろんなことを細かくお話し合いされながら、アイデアを出されています。僕らがより演じやすいような環境を作ってくださるので、一緒にお芝居すること以外の心遣いにも感謝しています。


――緊張はあまりせず?


有岡:もちろん勉強になることばかりですけど、わりと早い段階からいろんなお話をさせていただいていて。撮影の合間には気さくにお話ししてくださるので、緊張というより楽しいです。


――高橋さんと有岡さんのシーンでは「いきなり入ってくんな」といった少しコミカルなやりとりがありましたが、あれはアドリブですか?


有岡:第2話だけで、たぶん2回あったかな。最初のアジトになっている民家でのシーンは、アドリブではなかったですね。でも、志村さんが調教師を追い詰めているところに僕が行って、ネイルガンを突きつけられるシーンは現場で決まりました。


――いろいろと現場で決まることも多そうですね。


有岡:ありますね。


――他に、現場で作られたシーンがあれば教えてください。


有岡:第1話で、堀田茜さん演じる夏樹さんが車の中でパンを食べていて、磯ヶ谷が「1本ちょうだい」というシーン。あそこは、半分くらい現場で決まったところがあります。もともと台本にあったものに、肉付けしていった感じですね。


――有岡さん自らアドリブを入れることも?


有岡:どちらかというと僕は志村に振り回されるところが多いキャラクターなので、臨機応変にというか、一生さんが現場でしてきたアドリブに対して、そのまま振り回されています。


――初の刑事役を演じるにあたって、意識していることを聞かせてください。


有岡:刑事というより、磯ヶ谷というキャラクターに対して意識していることが多いかもしれないです。磯ヶ谷はとても頑張り屋さんではあるんですけど、頑張ってる姿がちょっと空回りしているように見えたり、人の手柄を自分のものにしたり。でも、第3話で志村と事件捜査で行動を共にして、そこから少しずつ磯ヶ谷自身に心境の変化がある。なので、第3話以降はどこか成長してるな、と思ってもらえるようなキャラクターにできるように撮影しています。


――ご自身の中でキャラクターは掴めてきた?


有岡:そうですね、はい。


――物語の中盤から後半にかけて、磯ヶ谷にどんなことを期待しますか?


有岡:オリジナル脚本なので、先の展開が僕もわからないんですよね。磯ヶ谷自身が今後どんなセリフを言うのか、事件とどう絡んでいくのか。まだわからないところも多いのですが、理想としては「どうしようもないな」と思われがちの磯ヶ谷がしっかりと捜査をして、それが事件解決に繋がればいいなと思います。


――第3話では手錠をかけるシーンもありましたが、刑事役を演じる上で他にやっておきたいことはありますか?


有岡:ふだんから装備もたくさんつけているので、そういった装備を使えたらいいですね。拳銃を使うのかはわからないですけど、後半に向けてそういうシーンが出てくるかもしれないのかなって。


■Hey! Say! JUMPメンバーからの反応は?


――撮影現場の雰囲気はいかがですか?


有岡:捜査一課のメンバーはセットで撮影することが多いのですが、緊迫したシーンが多い分、合間でいろんなお話をして過ごしています。特に原田泰造さんとは……ごめんなさい、「またサウナの話か」と思われるかもしれませんけど(笑)、サウナ好きな人からすると一度は一緒にサウナに入りたい人、それが原田泰造さんなので、そんな泰造さんとサウナの話ができるのはとても幸せです。でも僕がサウナの話をしすぎて、ちょっと周りに引かれてないか心配しています(笑)。


――有岡さんは資格もお持ちですもんね。話し始めると止まらない?


有岡:お互いにおすすめのサウナを教えあったり、撮影が始まった頃は2人で話していたんですけど、さすがに「これじゃいかん」と。今は、なるべく周りの方にサウナを好きになってもらおうと、泰造さんを筆頭にサウナの魅力を布教しています(笑)。


――Hey! Say! JUMPのみなさんからは、ドラマについて何か感想はありましたか?


有岡:感想はまだいただいてないんですけど、たまたま同じスタジオで(中島)裕翔が別の作品を撮っていることがありまして。裕翔に「写真撮ろうよ」と言われて、お互い役衣装で写真を撮った時に、感想というか「大ちゃん、こんな感じなんだ」っていう反応はもらえました。


――放送が始まってからは、メンバーで集まるような機会がないんですね。


有岡:なかなかタイミングが合わず、みんなで集まることができていないんです。次、会った時にまとめて感想を聞いておきます(笑)。


――ちなみに中島さんとは、ドラマのお話もされましたか?


有岡:ドラマの話でいうと、山田(涼介)も伊野尾(慧)も同じタイミングでドラマを撮っているので、会ったときにお互いの現場の話は結構しました。「どんな感じ?」とか、「何話撮ってるの?」とか。


――過去に刑事役を演じているメンバーもいますが、何か相談されたりしましたか?


有岡:いや、特に相談はしなかったです。でも、僕自身も驚いたことではあったんですけど、磯ヶ谷は新人じゃないんですよね。ある程度経験を積んだ刑事なので、「それはすごいことだよね」とは軽く話しました。「歳を重ねたよね、大人になったね」みたいな。それに、山田が『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』(TBS系)で一緒だったスタッフさんと今回僕が一緒だったりするので、「山田くんとこんなことを話したんだ」という話はいろいろと聞いています。それぞれ関わらせてもらえて嬉しいな、と感じますね。


■役者としてのモットー


――役者としてのモットーや、現場に臨む時のマイルールはありますか?


有岡:始まってしまうと、3カ月間って長いようであっという間なので、そこで共演者さんから何を吸収できるか。そして、スタッフさんとどれだけコミュニケーションを取れるか。コロナ禍なので難しいところもあるんですけど、そんな中でもより良い時間を過ごせるようにっていうのは、今までずっと心がけていることです。


――アイドルはもちろん、バラエティでもご活躍されていますが、現場に行くときに「今日はアイドルの日」「今日は役者の日」などと、ご自身の中で切り替えているのでしょうか?


有岡:今、この作品ではちょっとおでこを見せるような髪型をしているんですけど、実は朝起きて寝癖を直すときに、髪を掻き分けて自分で癖をつけてから現場に入るんですね。で、その日はドラマ撮影じゃなくてHey! Say! JUMPの現場なのに、間違えて自分でおでこを出すように癖を付けてるときもたまにあるので、切り替えられてないのかもしれないです(笑)。切り替えるのが下手なのかもしれない。


――アプローチの仕方という意味でも、アイドル、バラエティ、役者ではそれぞれ大切にしていることに違いがあるかと思います。


有岡:違いというより、すべて“楽しみながらやっている”というのは共通してるかもしれないですね。全部、好きでやっていることなので。


――その中で、俳優業の魅力はどこに感じていますか?


有岡:僕の場合はバラエティ番組でのキャラクターをパブリックイメージとして持っていただけることが多いので、お芝居をしていると毎度驚いてもらえるんです。「一致しない」とか「ちょっと頭が混乱する」とか言ってもらえたりして(笑)。そういったところが逆にありがたいなと思いますし、何よりも作品の中に入れる楽しさがある。想像力を膨らませながら、自分がその作品に参加できることに魅力を感じています。


※Hey! Say! JUMPの「a」はセンチュリーゴシックの書体が正式表記。


(取材・文=nakamura omame)


    ニュース設定