エスパニョールは13日、ビセンテ・モレノ監督の退任を発表した。また、フランシスコ・ルフェテSD(スポーツ・ディレクター)の退任も同時に発表している。
現在47歳のV・モレノ監督は、現役引退後にヘレスCDで指導者キャリアをスタートさせた。2013年11月から2016年にかけてはヒムナスティックを指揮。2017年夏、当時3部に沈んでいたマジョルカの監督に就任すると、2シーズン連続で昇格を達成してチームを1部に導いた。2019−20シーズンはMF久保建英らを擁して1部で戦ったものの、健闘実らず1年で2部に降格した。
2020年夏、マジョルカとともに2部へと降格したエスパニョールの監督に就任。2020−21シーズンのラ・リーガ2部を制し、1年での1部復帰を果たした。今季はここまで10勝10分16敗の成績を収め、1部残留に成功している。
ただ、2022年に入ってからは3勝5分9敗と失速。そして、契約を2023年夏まで残すなか、シーズン終了前に退任が決定した。スペイン紙『マルカ』によると、退任にはいくつかの理由があるようだ。
第一に、V・モレノ監督はチームと良好な関係を築けていなかった模様。また、シーズン終了前の解任なら契約解除金が安く済む、との条項も存在したようだ。そして、「2022−23シーズンに向けての計画をすでに立てている」とのメッセージを示す意味合いもあったと、『マルカ』紙は推測している。
今シーズンの残り2試合は、リザーブチームを率いていたルイス・ブランコ氏が指揮をとる予定。なお、後任候補には、昨シーズンまでグラナダを率いていたディエゴ・マルティネス氏、広州FCなどを率いたファビオ・カンナヴァーロ氏らの名前が挙がっている。