FAカップ決勝が14日に行われ、チェルシーとリヴァプールが対戦した。
3年連続の決勝進出となるチェルシーは、4年ぶり9回目の優勝を目指す。対するリヴァプールは、16年ぶり8回目の優勝、そしてカラバオカップに続く今シーズン2冠を目指しての戦いとなった。なおリヴァプールに所属する日本代表FW南野拓実はベンチ外だった。
試合は序盤からリヴァプールがボールを保持する展開に。8分、中盤でボールを受けたトレント・アレクサンダー・アーノルドが右足のアウトサイドで対角に長いスルーパスを供給。走り込んだルイス・ディアスが狙うもシュートはチェルシーのGKエドゥアール・メンディの好セーブに阻まれた。
対するチェルシーは23分、中盤でボールをキープしたメイソン・マウントがリース・ジェームズとのパス交換で右サイドを突破、クロスにクリスティアン・プリシッチが合わせたがシュートは枠をわずかに外れた。28分にはスルーパスに抜け出したマルコス・アロンソが滑り込みながらシュートを放つも、GKアリソンに防がれ得点には至らない。
31分にリヴァプールにアクシデント。モハメド・サラーがピッチに座り込み、プレー続行が不可能に。ディオゴ・ジョタとの交代を余儀なくされた。その後、両チームともチャンスを作るも前半はこのままスコアレスで折り返す。
後半も両チームがチャンスを作り合う展開に。46分、右サイドを駆け上がったプリシッチのクロスにマルコス・アロンソが合わせるもシュートは枠の右へ外れる。48分にはマルコス・アロンソがフリーキックを直接狙うもクロスバーに弾かれた。
リヴァプールは82分、ペナルティエリア手前でボールをキープしたサディオ・マネのパスからルイス・ディアスが狙うも、シュートは右ポストを直撃。83分には右サイドに開いたジェームズ・ミルナーのクロスにファーサイドでアンドリュー・ロバートソンが合わせたが、シュートは左ポストを直撃し、得点を奪うことができない。結局その後も両チームともチャンスを決めきることができずに、試合は延長戦へ。
延長戦では両チームとも決定機を作り出すことができず、スコアレスのまま時間が進み、PK戦に突入。互いに1人ずつが失敗して迎えたチェルシーの7人目、マウントのキックをGKアリソンがセーブ。リヴァプールの7人目コスタス・ツィミカスが決め、リヴァプールがPK戦を6−5で制した。
勝利したリヴァプールはFAカップ8回目の優勝、そしてカラバオカップに続く今シーズン2冠を達成した。敗れたチェルシーはFAカップ決勝での3年連続の敗戦となった。
【スコア】
チェルシー 0−0(PK:5−6) リヴァプール