阪神、助っ人野手の“補強下手”はいつまで続く 今季もチーム不調の大きな要因に

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2022年05月17日 18:00  AERA dot.

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写真来日2年目も苦しいシーズンとなっている阪神のロハス・ジュニア(写真提供・阪神タイガース)
来日2年目も苦しいシーズンとなっている阪神のロハス・ジュニア(写真提供・阪神タイガース)
 開幕9連敗スタートとなるなど、シーズンの出だしから苦しい戦いを強いられている阪神。一時期の低迷からは脱してはいるが、いまだ最下位に沈んでいる。


【写真】とにかく “一生懸命”でファンに愛された助っ人といえば
 今年の阪神は投手陣が踏ん張りを見せても点が取れない試合が目立つ。チーム防御率(3.12)は5月15日終了時点でリーグ3位と決して悪くないが、打率(.229)は最下位。その中で足を引っ張ってしまっているのが、マルテとロハスの2人だ。昨季スタートダッシュを切ることができた要因に外国人選手サンズの活躍があったが、今年は逆に助っ人がチームの不調を象徴するような存在となってしまっている。


「マルテとロハスへの期待自体は大きい。(2人が活躍すれば)佐藤輝明、大山悠輔と並ぶ強力打線は球界屈指のものになる。安定感の出てきた投手陣と合わせれば、戦力はより整う。勝てない原因は打線にあるのは明白で外国人選手の2人が責められるのもしょうがない」(阪神OB)


 今季、阪神は外国人7人制で野手は2人のみ。昨年まで在籍したサンズはチームを去り、来日4年目を迎えたマルテと、昨年加入したロハスの2人が残ったが、ともに打率が1割台とチームの勝利に貢献できていない。


「外国人投手との絡みや予算の問題もあるがサンズをリリースしたのが大きかった。マルテとサンズはタイプが違うのでチーム状態や本人の調子によって使い分けができた。ロハスがいればカバーできると判断したのだろうが、ここまではミスジャッジのように感じる」(在京球団編成担当)


 マルテは今年も打線の柱として大きな期待をされていた。昨年は128試合に出場して打率.258、22本塁打、71打点の成績を残し、オフにはソフトバンクも獲得調査に動いたが、1年契約を結んでチームに残った。


「昨年終盤の印象でマルテ残留となったのでしょう。矢野燿大監督はサンズを後半戦では起用すらしなかった。前半戦の活躍は古い記憶となり、シーズン終盤の印象によって契約延長を結ばない決定をしたと予想されます」(阪神担当記者)



 しかし、残留したマルテはここまで苦しいシーズンを送っている。4月1日の巨人戦(東京ドーム)で右足に違和感を感じ、同3日に登録抹消。5月10日に一軍再合流となったが期待された結果は出せていない。スタンドを沸かせたのは、同11日の広島戦(甲子園)、絶好機で三振に倒れ膝でバットを折った時くらいだ。


「フォークなど落ちる系のボールはバットに当たる気配がない。矢野監督も景気づけの一発を期待しているようですが、ストレスを溜めるだけの結果です。故障で離脱してしまい気持ちだけが空回りしているようだ。このままだと今後も厳しいかもしれない」(阪神OB)


 来日2年目のロハスも同じく厳しい状況だ。阪神入りする前の20年には韓国リーグで打率.349、47本塁打、135打点という圧巻の成績を残して、本塁打と打点の二冠を獲得。鳴り物入りでの入団となったが、昨シーズンから引き続き目立った数字が残せていない。


「1年目はコロナ禍で来日が遅れ、日本の野球に対応する時間も必要だった。しかし2年目の今年も改善の兆しが感じられない。確実性と長打を備えているという触れ込みは何だったのか。気の抜けたようなスイングの三振ばかり見せられチームの士気も下がってしまう」(阪神OB)


 昨年の成績は60試合の出場で打率.217、8本塁打、21打点。出場試合数は少ないが長打力は随所で感じさせ、春季キャンプからチームに合流して挑んだ今季は大きな飛躍がされていた。ところが蓋を開けてみれば、打率は2割にも満たない絶不調で5月12日には登録抹消されてしまった。


「気持ちの波が大きいのは知られていた。多くの球団が獲得調査をしていたが手を引いたのは、お金以上にメンタル部分の不安を考慮したのではないか。体調面での不安がない中で今のようなスイングは考えられない。二軍生活で気分転換できるか。一軍に再合流してもうまく使いこなせることができるか。今後も不安が残る」(在京球団編成担当)



 投手に比べ、これまでも阪神は野手で優良な助っ人を獲得することに苦労している。外国人選手の成績はチームの順位に大きく影響するだけに、今シーズン以降も心配な部分でもある。


「外国人選手担当スカウトの技量が投手部門に比べ野手部門が低すぎる。これだけ毎年外れていると見る目がないと言われてもしょうがない。また代理人の言いなりになり高い契約を結ばされているのも目に付く。国内選手、外国人投手に関しての編成、育成はうまくいっている。外国人野手に関しても本腰で改革に着手しないと負の連鎖は続くかもしれない」(阪神担当記者)


 阪神の低迷に関しては矢野監督をはじめとした首脳陣、そして選手たちにも当然責任はあるが、編成部門の手腕も問われてもしょうがない。昨シーズン、前年の最下位から日本一となったヤクルトが良い例だが、日本野球に適応できる優良外国人野手が優勝の原動力になることは少なくない。阪神が今後常勝チームとなるには、編成部門の本気のテコ入れが必要になってくるだろう。


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  • サンズは毎年終盤に失速するから自由契約は分かる。ロハスは化けるかなって思ったけど変わらずwもう1人取るって言ってたけど、どこにいった。
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