森川葵「王道ヒロインではない」 似ているところだらけの『ナンバMG5』深雪の魅力とは

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2022年05月18日 06:11  リアルサウンド

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森川葵(撮影:池村隆司)

 新水10ドラマ『ナンバMG5』(フジテレビ系)。小沢としおの同名コミック『ナンバMG5』と『ナンバデッドエンド』(秋田書店)を原作とした本作は、筋金入りのヤンキー一家「難破家」の次男・剛(間宮祥太朗)が、実はヤンキーをやめて普通の高校生になりたいと思い、家族に内緒で健全な高校に入学するという高校“逆”デビューの物語だ。


【写真】森川葵撮り下ろしカット10点


 そんな本作に登場するヒロイン・藤田深雪は、“まじめ”な高校、白百合高校に通う剛のクラスメイト。洗練されたかわいらしさと、不良同士のケンカに物おじせず止めに入る大胆な行動をするなどといった予測できない一面を持ち合わせている役どころだ。今回は、深雪を演じた森川葵にインタビュー。自身と「似ている」部分が多い深雪の魅力や、森川自身がハマっていること、今後やってみたい役などについて、自由に語ってもらった。(於ありさ)


■「王道のヒロイン」ではない、深雪の魅力


ーーオファーが来た時の気持ちと、深雪をどのようなキャラクターだと認識しているのかを教えてください。


森川葵(以下、森川):嬉しかったですね。ヒロイン役でありながら、信じられない行動を取ったり、悪巧みをするような表情をしたりする、普通じゃないヒロインなので、私向きなのかなと感じました。深雪は最初こそ普通にかわいい、王道のヒロインに見えるのですが、話が進んでいくにつれて、ただの清純なヒロインじゃない部分が増えていきます。そこのギャップは見ていて楽しいと思うので、ぜひ注目してほしいです。


ーー本広克行監督からは、どのようなことを要求されていますか?


森川:以前「一瞬の間に真顔になる瞬間と、ニコってしてる瞬間を入れてほしい」と言われた時は、どうしたらいいのか迷いました。「こんな短い間に入れられるかな」と思い模索しましたが、いろいろやってみるうちにOKをいただけて、「あ、今のがOKなのか」と(笑)。あとは、クランクイン前に「森川さんは女性のファンの方が多いと思うんですよ。でも、今回は男性の方にも好きになってもらえるようなヒロインにしたいと思ってるんだよね」と衣装合わせの時に言われたのが印象に残っています。


ーーそのような要求を受けて、演じる上で大事にしていることがあれば教えてください。


森川:清楚なヒロイン像ができあがってこそ、深雪の変わった行動が際立つと思うので、いろいろやりたくなるところをぐっと抑えるようにしています。


■共通点はポテチが好きなところ


ーー深雪と森川さんが似ているところ、似ていないところを教えてください。


森川:似ているところは、ポテチが好きなところですね。私もポテチが好きで、最後のカスまで食べちゃうので、すごく共感しました。あとは絶対に足を踏み入れない方がいい場面でも、足を踏み入れてしまうところが似ているなと感じます。反対に、似ていないところは……ないかもしれません。


ーー共通点が多い深雪とは、友達になれるタイプでしょうか?


森川:えー! でも、正直あまり近づかないと思います。結構キャラ被りはしたくないタイプなので、同じクラスにいたら近づきたくないですね(笑)。


ーー今回、深雪は剛と大丸、2人の男性から思いを寄せられる役です。どのようなところがモテポイントだと感じますか?


森川:放っておけないところですかね。予想できないような行動が多いので「何してるの?」と助けているうちに、良い感じになっちゃうと思います。


■現場での間宮祥太朗の一面を告白


ーー現場の雰囲気はどうですか?


森川:ヤンキーだらけの現場です(笑)。あとは、テンションが高いお芝居をしていたり、コメディー要素も入ってきたりして、いろんな要素のあるお話だなと、現場でお芝居をしながら感じています。


ーー共演するキャストの皆さんの印象を教えてください。


森川:富田(望生)さんはすごく話しやすいです。おいしい食べ物を教えてくれたり、いろんなことをおしゃべりしたりして楽しんでます。神尾(楓珠)さんは話しかけてみると、すごくフランクに話してくれて話しやすい方です。間宮(祥太朗)さんは昔から知り合いなんですが、台本への違和感にいち早く気づいてくれて「これってどうなんですか」と相談してくださるので、そういう頭の回転の速さが主演として、真ん中に立っている方だなと感じます。


■「大人な役にも挑戦したい」森川葵の野望


ーー実年齢よりもかなり若い学生役で学園ドラマに出演することについては、どう感じましたか?


森川:オファーをいただいた時は「制服を着るのは、いい加減きついかな」と思ったのですが、「もしかしたら制服を着るチャンスなんて、二度とないかもしれないな」と思い、楽しむことにしました。これが最後の学園ドラマになる可能性もあるので、たくさん写真を撮って、SNSに載せていきたいです。


ーー森川さんの出演作を見ていると、実年齢に近い役も、学生役もどちらも演じてらっしゃるイメージがあるのですが、今後やりたい役はありますか?


森川:最近はお母さん役をやる機会もあって「私もいよいよ、大人になっちゃったか」と思ったのですが、そのタイミングで、今回はまた高校生役ですからね(笑)。私個人としては大人の役をやりたいです。会社員の社内恋愛をテーマにしたような作品とかに憧れますね。登場人物、みんなが片思いしているけど、お互いに気づいていないような物語とかに挑戦してみたいです。


ーー森川さんといえば、特技をすごいスピードで習得されているイメージがあるんですけど、今狙っている資格や特技はありますか?


森川:“今狙ってる”ではないのですが、ダイススタッキングに関しては、今のところ芸能界の中で誰よりもできると思っています。もし挑んでくれる人がいたら、もうバチバチに本気で対決したいです。


ーー最近ハマっていることがあれば教えてください。


森川:サーティワンのアイスクリームをバケツで買って、そのまま食べるというのにハマっています。ポッピングシャワーとストロベリーチーズケーキが特に好きなのですが、1日の終わりにご褒美として、バケツを抱えながら直で食べるのは幸せだなと感じますね。1週間でだいたい食べきっちゃいます。


ーー最後にドラマの見どころを教えてください。


森川:家族からの熱い期待を背負いながら、どこまで自分のやりたいことをできるのかということが注目ポイントです。果たして剛は隠し通しながらも夢を叶えていくのか注目です。学生の方には共感してもらいつつ、少し上の世代の方には「こういう時代あったな」と懐かしんで観てもらうのが楽しいのではないかなと思います。


(取材・文=於ありさ)


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