プレミアリーグ第37節が17日に行われ、サウサンプトンとリヴァプールが対戦。大幅なターンオーバーを敢行したリヴァプールが、アウェイで2−1と勝利を収めた。今シーズンのプレミアリーグ初スタメンを飾った日本代表FW南野拓実は、1点ビハインドで迎えた前半27分に同点弾をマークし、チームの勝利に大きく貢献している。
リヴァプールの選手として、2020年12月19日以来、約1年半ぶりにプレミアリーグで先発出場の機会を得た南野は、チームがビハインドを背負ったなかで真価を発揮した。27分、右サイドからイングランド代表DFジョー・ゴメスがアーリークロスを入れると、ボックス内のポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが南野へとパスを送る。ボックス内右でパスを受けた南野が右足を振り抜くと、鋭いシュートがニアサイドを破った。
その後、チームは67分に生まれた元カメルーン代表DFジョエル・マティプのゴールで逆転し、2−1で勝利。首位に立つマンチェスター・Cと勝ち点「1」差の状態で、22日に行われる最終節のウルヴァーハンプトン戦を迎えることとなった。少ない出場機会を活かした南野に対しては、ユルゲン・クロップ監督が「彼のような選手がプレーできないのは罪なこと」と称賛したほか、現在ブライトンでプレーし、2020年までリヴァプールでプレーしていたイングランド代表MFアダム・ララーナも以下のように賛辞を贈った。
「何というフィニッシュだ。簡単なプレーではなかった。これは非常に大きなゴールだ」
17日に放送されたイギリスメディア『BBC』の『Radio 5 Live』でサウサンプトン戦の解説を務めていたララーナは、次のように南野のゴールを説明した。
「これがクオリティというものだよ。ほんの一瞬のことだった。誰もが予期していなかっただろうね。南野のファーストタッチはとても上手く、セカンドタッチでは相手を寄せつけなかった」
かつての同僚が放った一撃を、ララーナは「見事なフィニッシュ。ゴール隅に突き刺さったね」と形容した。