札幌駅直結「北5西1・西2地区市街地再開発事業」整備方針まとまる

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2022年05月18日 18:12  マイナビニュース

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JR北海道グループのJR北海道、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズは18日、札幌市と共同で推進している「(仮称)北5西1・西2地区市街地再開発事業」の整備方針をまとめたと発表した。


この事業は、JR北海道グループが運営する商業施設「エスタ」解体後の跡地と、札幌市が保有する用地を一体とした、2ヘクタール超の敷地を活用する札幌駅直結の大規模開発となる。事業を通じて、北海道新幹線札幌駅開業や2030年の札幌冬季オリンピック・パラリンピック招致を見据えた「世界へつながる“さっぽろ”の新たな顔づくり」の実現をめざす。計画概要では、高度な交通結節機能、魅力ある都市機能、持続可能なまちづくりに向けた貢献、創成東地区との連携に関する概要を説明している。



新幹線駅直結施設としての立地特性を生かし、複数の交通モード連携とおもてなし空間の提供により、北海道・札幌の魅力を発信する交流拠点を実現するとのこと。公共交通の利用促進を念頭にしたまちづくりにより、歩行者にやさしい持続可能な社会の実現にも貢献する。



具体的には、新幹線駅改札直結空間で北海道の魅力を発信する「新幹線アトリウム(仮称)」、札幌駅南口駅前広場と建物内のにぎわいをつなげる空間「駅前広場アトリウム(仮称)」、おもにバスターミナル利用者のための道路上空待合スペース「バスターミナル待合アトリウム(仮称)」という3つのアトリウムの整備、まちの回遊性を高める歩行者ネットワーク、新幹線駅直下への交通広場整備、公共駐輪場などの整備を計画している。


マリオット・インターナショナルとの提携による国際水準ホテルや、道内外の企業を呼び込む高機能オフィスなど、都市の競争力強化に資する機能も導入。道内の魅力を発信する商業施設、この計画の個性・シンボル性を一層高める展望施設やスカイガーデンなどのアメニティ機能により、利用・来街する人々にとって魅力的で快適な場を提供する。



環境・防災・交通の各分野にも精力的に取り組み、安全・安心で快適に過ごせる街の基盤づくりを通じて、世界へつながる札幌の新たな顔づくりに貢献する。具体的には、地域冷暖房施設の配置・活用によるエネルギーネットワークの形成、カーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギー利活用や資源循環の検討、一時滞在場所の確保による災害時の帰宅困難者対応、周辺駐車場と連携した交通環境の改善を挙げている。



まちレベルの回遊性向上によるエリアのにぎわい形成・価値向上のため、創成東地区をはじめとする周辺エリアとの連携にも取り組む。南口広場から創成東地区へつながる歩行者ネットワークの形成、札幌市から要望を受けた創成東地区の交通拠点として新幹線東改札口の設置など計画している。(木下健児)
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