保護施設にいた15歳の犬、ようやく新しい家族に迎えられ4週間後に息を引き取る(英)

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2022年05月18日 23:41  Techinsight Japan

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新しい家族のもとで息を引き取った老犬(画像は『The Mirror 2022年5月16日付「‘Oldest’ dog dies just weeks after finding dream home - with McDonald’s as last meal」(Image: Dogs Trust)』のスクリーンショット)
イギリスの動物保護施設で世話されていた15歳の犬に、ようやく新しい家族が見つかった。犬は新しい飼い主の愛情をたっぷりと受け、保護施設では味わえないような美味しい物を口にしたが、数週間後には息を引き取ってしまったという。『The Mirror』などが伝えている。

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英ウェスト・サセックス州に住むブラッドリー・フローリーさん(Bradley Flory、39)が今月11日、Facebookに投稿した愛犬との別れの時を綴った内容が注目を集めている。ブラッドリーさんは動物保護施設「ドッグズ・トラスト(Dogs Trust)」から15歳になる雄のシーズー“ビリー(Billy)”を迎え入れた。

犬の15歳は人間の年齢で80〜82歳にあたり、ビリーは保護施設で最も高齢の犬だったことから新しい家族がなかなか見つからなかった。そして同保護施設は先月、ビリーのために英メディア『The Mirror』を通して「ドッグズ・トラストの最も高齢の15歳の保護犬が、昼寝と添い寝ができるような老後を過ごせる家族を探しています」と訴えていた。

それが功を成したのか、オンラインでビリーのことを知ったブラッドリーさんが家族に迎え入れたのだ。ブラッドリーさんはビリーについてこのように語っている。

「ドッグズ・トラストでビリーの顔を見て、すぐに『私たち家族がビリーの(老後の)居場所になろう』と決心したのです。ビリーはうちに来てから本当によく寛いでいて、すぐに家族に溶け込みました。」

ビリーはブラッドリーさん宅の2匹の先住犬とも仲良く遊び、ブラッドリーさんの妻のクレアさん(Claire)や2人の子供たちからも可愛がられ、幸せな生活を送っていた。しかしビリーがブラッドリーさん宅に来てから間もなくして体重が急に減り出し、関節炎で歩くのも苦労するようになったという。

ブラッドリーさんがビリーを連れて動物病院を訪れたところ、獣医から「認知症がかなり進行して混乱しているようだ」と告げられてしまった。当時のことをブラッドリーさんはこう振り返っている。

「獣医はビリーにステロイドを注射してくれたのですが、すでに肝臓に問題を抱えていたため、あとは幸せなままで安らかに眠らせる(安楽死)ことにしたのです。最後の夜、ビリーの大好きなマクドナルドを注文し、みんなで必要なだけの愛情を注ぎました。」

「ビリーはマックのポテトが好きなので、私たちは食べたいだけ食べさせることにしたのです。そして翌日、ビリーを眠らせるために動物病院へ向かったのですが、安楽死させる前に虹の橋を渡ってしまいました。それでもビリーとの時間は素晴らしいものだったと思います。」

「私たちは後悔していませんし、またもう一度高齢の犬を幸せにしたいと思っています。ビリーは生涯を終える寸前に家族ができて、愛する人たちに囲まれて亡くなったのです。」


ビリーはブラッドリーさん宅に来て4週間ほどで息を引き取ってしまったが、わずかな時間といえどもブラッドリーさん家族のもとで幸せな老後を過ごすことができたようだ。またブラッドリーさん一家はビリーが橋渡しになったことでドッグズ・トラストのスタッフと交流を深めるようになり、「ビリーと過ごした自分たちの経験が、高齢の犬を迎える家族が増えるきっかけになれたら」と願っているそうだ。

画像は『The Mirror 2022年5月16日付「‘Oldest’ dog dies just weeks after finding dream home - with McDonald’s as last meal」(Image: Dogs Trust)(Image: Bradley Flory)』『Bradley Flory 2022年5月11日付Facebook「Posted @withregram・@bradflory Today is a sad day.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
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