前回からの続き。投稿者さんの義両親は2人とも還暦を過ぎています。まだまだ元気だとはいえ、投稿者さんとしては今のうちに財産分与やお墓のことなどを聞いておきたいのだそう。旦那さんが長男とのことですから、「長男の嫁として心構えが必要」とも考えています。しかしまだ健在であるうちから亡くなったあとの話をするのは失礼かも……という理由から、旦那さんにも「早いうちに話しておいたほうがいいよ」とも言いづらいようです。
「義姉妹はどちらも遺産に興味はないタイプだから財産分与で揉めることはないと思う」としながらも、全員で話し合っておくに越したことはないでしょう。投稿者さんとしての大きな課題は、どのように旦那さんに話し合いを促すかではないでしょうか。
投稿者さんの「心構え」とは……
投稿者さんの発した「心構え」という言葉について疑問を口にするママが現れました。
『投稿者さんは本心では義両親の遺産が欲しいと思っているの? 「長男の嫁としての心構え」って何? 根本的に何を心配してるのかがわからない……』「長男の嫁として心構えを……」と言っても、お嫁さんである投稿者さんは義両親の遺産の相続者ではありません。だからこそこちらのママは「義父の遺産が欲しいということ?」「心構えってどういうこと?」と頭にたくさんのクエスチョンマークが浮かんでしまったようです。
これに対して投稿者さんから回答が寄せられました。
『正直なところ何も相続してほしくないんです。管理や税金などで煩わしい思いはしたくないので。本当に何もいらないです。下手に分割なんかしないでほしいです。長男の嫁として「私は知りません」というわけにいかないのが実情です。放っておいてあとから面倒に巻き込まれるのはごめんです』
|
|
どのように話を振るべきか?
投稿者さんの本音に触れたママたち。議論の焦点は「どのように旦那さんに話を振ってみるか」だと感じたようです。
『「私の実家はね……」みたいに話を振ってみれば? もし投稿者さんの実家も話し合いがまだなら「お互いの実家のことをそろそろ話し合ったほうがいいね……」と切り出すとか』
『最初から義両親が亡くなったあとの話をするより介護の話から入ってみたら? 将来施設に入ったときにのお互いの役割分担とか、そういうところからのほうが話を持っていきやすいと思うよ』
『私は実母と話したあと、「うちの母はこういう考えでいるみたい。あなたも親が元気なうちにそれぞれの考えを聞いておいてね」と伝えた』
『知り合いでトラブルがあったからちょっと気になって、っていう風に切り出しては? 「何かあってからじゃ遅いから、今のうちに整理しておいたほうがいいかも」って』
|
|
旦那さんに話を切り出した結果……
ママたちからのコメントを受け、投稿者さんは旦那さんに話を切り出すことができたようです。
『旦那に「親やきょうだいと話をしてみたら?」と軽く話してみました。そんなに突っ込んだことは言えていないのですが、話をする機会は必要だと思ってもらえたようなので今はひとまずそれでいいかと思います。折々で少しずつ提案していくことにします』「義両親が健在のうちから遺産やお墓の話をするのは失礼かも……」と考えていた投稿者さん。しかし遺産は相続したくないという固い意志があったり、義両親の意思を尊重したいという気持ちがあるならば、家族間での話合いは必要でしょう。今回、投稿者さんが軽く促すことで、旦那さんは「話し合う機会が必要かも」と思ってくれました。これは大きな1歩ですね。夫婦で話し合いをすることで、義両親や義姉妹の考えともすり合わせることができるでしょう。旦那さんも話し合いに前向きな気持ちになったようですし、義家族と旦那さんがお互いの気持ちを調整できるといいですね。
文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・わたなべこ