「甘さがあったのかも」…二軍落ちした紅林弘太郎の新たな決意

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2022年05月22日 07:14  ベースボールキング

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写真オリックス・紅林弘太郎 [写真=北野正樹]
オリックス・紅林弘太郎 [写真=北野正樹]
◆ 猛牛ストーリー 【第18回:紅林弘太郎】

 連覇と、昨年果たせなかった日本一を目指す今季のオリックス。監督・コーチ、選手、スタッフらの思いを「猛牛ストーリー」として随時紹介していきます。

 第18回は、打撃不振で5月20日に出場選手登録を抹消されたプロ3年目の左腕・紅林弘太郎選手(20)です。21日に行われたウエスタン・リーグの阪神戦では4打数2安打。「使ってもらえるような、魅力あるスイングができるよう、一からやっていきたい」と初心に戻って取り組みます。




◆ 『もう一回、ファームでちゃんとやり直してこい』

 くら寿司スタジアム堺のスタメン発表。「3番・遊撃」で紅林の名前がアナウンスされると、満席の内野席から大きな拍手が起きた。

 打撃不振により20日の楽天戦前に登録を抹消されたばかりだが、4打数2安打でファンの期待に応えた。



 静岡の駿河総合高校から2019年のドラフト2位で入団。中嶋聡二軍監督のもと、1年目からウエスタンで86試合に出場。打率.220、リーグトップの17失策でも、長打力のある遊撃手として英才教育を受けてきた。

 2年目の昨季は春季キャンプから一軍メンバーに抜擢され、開幕スタメンに名を連ねる。打率は.228だったが、失策をしても使い続ける中嶋監督の“我慢の采配”でレギュラーに定着。最終的には球団史上初の10代での2ケタ本塁打(10本)を放つなど勝負強い打撃を見せ、後半戦は向上した守備力で25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。


 実質2年目の今季、オープン戦では3割以上の打率を残したが、開幕の西武戦で3試合無安打。4月中旬からの数試合では3割近い打率を残したこともあったが、4月下旬からは打率2割を切り、5月18日までの43試合で打率.164と振るわず、東京五輪の中断期間以来となる登録抹消を言い渡された。

 「一軍は何が何でも勝たなければいけない世界。打てなかったので、あのまま一軍に居ても戦力になれなかったですし。監督からは『もう一回、ファームでちゃんとやり直してこい』と言われました」

 慢心があったわけではない。しかし、「監督に一軍でやらせてもらい、打てなくても我慢してくれるんじゃないかという甘さがあったのかも。そうは思ってはないんですが、どこかにそういう気持ちがあったのかなと」と、自身を見つめ直した。


◆ 「もう一回使ってもらえるような魅力あるスイングを」

 昨季、ウエスタンでの出場は7月23日と24日の2試合だけ。約1年ぶりとなったファーム公式戦では、阪神のベテラン・秋山拓巳と対峙。直球をファウルした後は3球連続でボールを選び、5球目のカットボールをセンターへ。2打席目も、初球の109キロのカーブをセンター前に弾き返した。

 凡退した第3打席も1ボールからの2球目、第4打席も2球ファウルの後の3球目を叩いた。目立ったのは、4打席ともファーストストライクから狙って行く積極的な打撃。

 「僕は初球からガンガン行くタイプなんですが、3番に座って初球から打って凡打では……と考え過ぎてなかなか手が出せなかった。2ストライクと追い込まれてしょうもないバッティングをしたり、最悪の状態でした」

 反省を生かす好球必打で、自分の打撃を取り戻す第一歩になった。


 「去年は我慢して使ってもらって、エラーをしても打てなくてもずっと出してもらった。去年より良い成績を残したかったのですが、甘い世界ではありませんでした。結果を残さないと生き残れない世界。自分の力で一軍にいられるように、準備してやっていきたいと思います」

 自他ともに認める“中嶋チルドレン”は決意を新たにする。

 「魅力は長打力だと思いますが、強いスイングが出来ていなかった。もう一回使ってもらえるような魅力あるスイングができるよう、一からやっていきたい」

 再登録までの10日間で、打撃はもちろん、厳しいプロの世界で生き残るため、初心に戻ってバットを振り込む。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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  • まだまだ20歳。今度上がって来る時は一回り大きくなって帰って来たら良い。
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