＜家族を捨てたい！？＞【後編】旦那「俺らしく生きたいから離婚してくれ」。子どもはどうするの！？

前回からの続き。ある日突然旦那さんに、「俺は俺らしく生きたいから離婚してくれ」と言われ、現在困惑中の相談者さん。なおかつ相談者さんと旦那さんのあいだには、まだ成人になっていない中2と高1のお子さんがいます。旦那さんの浮気を疑う余地もありますが、仮に、本当に旦那さんの離婚をしたい理由が“自分軸で生きたい”というものだったとしましょう。それでもまだ義務教育すら終わっていないお子さんがいる状況でその決心をすることは、親として身勝手なのではないでしょうか。

自分らしく生きたいのは当たり前だけれど、子どもをもうけた責任がある

「自分らしく生きたい」というのは、誰しも、何歳であっても思うことなのかもしれません。しかし子どもがいれば、お給料や時間を、全て自分のために使うことはできません。子どもをもうけた以上は、子どもを育てる責任があるのです。

『「自分らしく生きる前に、この世に遺伝子残しているんだから、その責任を果たせ」って言う』

『俺らしく生きるとかいう前に、父親としての義務を果たしてからにしてって言うかな。今中2の子が社会人になるまで私なら離婚しない。ただのわがまま』

妻にだけ大変なことを残して、自分だけラクになりたいだなんて、無責任でワガママとしか言えません。ただ、もしかしたら旦那さんはあまりに自由がなくて息詰まり、苦肉の策として申し出てきた可能性もあります。休日の全てを家族サービスにあてたり、自由に遊べるくらいのお小遣いがなかったりするなど、旦那さんが息が詰まってしまう状況はいろいろと想像できるでしょう。どんなことに不満があったのか、どう改善していけるのか、今こそが話し合ういい機会なのではないでしょうか。

納得しないようならば、離婚でなく別居の提案をしてみては？

相談者さんは、旦那さんからの離婚の申し立てに、返事をまだしていないそうです。もし離婚をしたくないのなら、まずは旦那さんの希望を聞いて、離婚をしなくても旦那さんの希望になるべく添える妥協点がないか話し合ってみると良いのではないでしょうか？

『中2と高1、まだまだお金かかるよね。とりあえず別居から始めてみたらどうかな。ちゃんと生活費は貰ってね。別居しても考えが変わらないなら正式に離婚したら良いし（慰謝料、養育費はちゃんと貰ってね）、急いで離婚することはないよ。ワガママ旦那の好きにさせてたまるか』

『下のお子さんが中2だから成人するまで離婚したくないと突っぱねる！　18歳成人だからそれまではがんばって。その後はそんな勝手な旦那放り出したらいい』

それでも旦那さんが折れないようであれば、相談者さんも旦那さんのように、自分の思いを正直にぶつけてみるのも良いはず。「子どもが成人するまでは離婚しない」「子どもにかかるお金をいくら一括でほしい」など、相談者さんの“自分軸”を提案してみると、互いに納得できる出口が見つかるのではないでしょうか。

文・物江窓香　編集・古川純奈　イラスト・Ponko

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