「部屋を借りられない」ひとり親・高齢者・外国人ら“住宅弱者問題” 石田衣良が短編で問う「社会を変えるには多彩な人たちの力が必要」

1

2022年05月23日 12:49  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

写真石田衣良(写真提供:文藝春秋)
石田衣良(写真提供:文藝春秋)
 石田衣良が23日、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営するLIFULLの25周年特設サイトにて、新作の短編小説『ソーシャルイシューストーリー』を発表した。賃貸物件を借りにくい“住宅弱者”の問題をテーマにした内容で、「理不尽な制度がまだ残っている」と想いを語った。

【表】“郊外”志向進む『住みたい街ランキング』、今年の1位は…? 北千住も急上昇

 さまざまなバックグラウンドを理由に、住まいの選択肢が限られてしまう住宅弱者問題。外国籍や高齢者、同性カップル、障害者、シングルペアレントなど、経済状況だけでなく、社会的なイメージのために自分らしい暮らしを選択することができない現状が問題視されている。

 『虹の扉』と題した同小説は、シングルファザーの主人公が、同じマンションで暮らすウクライナ人留学生やシングルマザー、ゲイカップルら、近隣住民とのふれあいが描かれている。他国の料理をおすそ分けしてくれたり、出張時に息子を預かってくれたりと、助け合って過ごす日常に主人公は「遠くの親戚より近くの他人」とありがたみを感じる物語だ。

 石田は執筆への想いについて、「ダイバーシティがこれからの時代を変えていく鍵。社会を変えるには、多彩な人たちの力が必要なのです」と語る。さらに公的支援についても、「とくに高齢者と若者、外国人居留者には援助が必要なのでは」と訴える。

 自身も親戚から、単身の高齢者とシングルマザー世帯で住まい探しに苦労した話を聞いたという。貸し手の不安を理解しつつも、「ひとりひとりが声をあげ、変革を求めれば、すこしずつでもきっと改善されていくはずです。この短いストーリーが住まいと暮らしの在りかたを考えるちいさなヒントになれば」と想いを寄せている。

 LIFULLでは、こうしたさまざまな事情を持つユーザーと、そうした相談に応じることができる不動産企業を繋ぐ『FRIENDLY DOOR』サービスも展開しており、さまざまな社会課題解決に取り組んでいる。特設サイトでは、「社会課題」をテーマにした3本の読み物作品の発表を企画しており、4月には芸人の友近が「地方創生」をテーマにした『みんなの心にワクワクを』を公開。5月17日には小説家の垣谷美雨が、「超高齢社会」をテーマにした『親族会議』を公開している。

このニュースに関するつぶやき

  • 貸家業も商売なんだがな。
    • イイネ!1
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ニュース設定