ローソン社長・竹増貞信「佐々木朗希投手の大記録は”体との対話”のたまもの」

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2022年05月23日 16:00  AERA dot.

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写真千葉ロッテの佐々木朗希投手への注目が高まります/2021年11月6日
千葉ロッテの佐々木朗希投手への注目が高まります/2021年11月6日
「コンビニ百里の道をゆく」は、52歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。


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“令和の怪物”千葉ロッテの佐々木朗希投手がめざましい活躍をしています。


 4月10日のオリックス戦では実に28年ぶりとなる完全試合を成し遂げました。同月17日の日本ハム戦でも1人の走者も出さず、8回を投げきって降板しました。それらの大記録をみると、できあがった大人のような印象を持ってしまいますが、まだ20歳なんですよね。それにも驚いてしまう。


 岩手県出身の佐々木投手は東日本大震災の被災地で育ったと聞いています。津波で自宅を流され、父と祖父母を亡くし、小学生のときに大変な経験をされた。


 それでも野球をあきらめず、ケガにも悩まされながらも続けてきた。おそらく自分の体と対話しながら、努力を重ねてこられたんでしょう。そして、チームメートや周りの大人たちのフォローも適切だった。


 2019年7月の第101回全国高校野球選手権岩手大会の決勝で、監督が佐々木投手を登板させなかったのも、彼の将来を思うからこそだったのでしょう。チームは試合に敗れて甲子園出場を逃しました。そのときも賛否は分かれました。いまも「記録は大事」という声がありますが、体も大事です。



 今回の完全試合がかかった試合で途中降板させたのも、井口資仁監督の方針なのかもしれません。トップ中のトップ選手ですから、限界のところまで体と対話して、本人も納得したうえでの決断だったのでしょう。


 今後は精神的にも成長して、長く選手生活を続けてほしい。いろんな苦労を乗り越えてきたからこそ、無理をしないでやってほしいですね。


 そして、いずれはメジャーに挑戦するんでしょうね。同じ岩手県出身の大谷翔平選手と並んで、世界に衝撃を与える逸材になってほしい。ますます期待が高まります!


竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長


※AERA 2022年5月30日号


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