納豆の食べ合わせ「生卵、アツアツご飯NG」は本当? 納豆業界の広報が明かした通説の真相

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2022年05月25日 07:30  ORICON NEWS

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写真生卵のほか、ネギやキムチなどのちょい足しでアレンジ無限大の納豆。こだわりのオリジナルトッピングを持つ人も少なくない。
生卵のほか、ネギやキムチなどのちょい足しでアレンジ無限大の納豆。こだわりのオリジナルトッピングを持つ人も少なくない。
 消費者の節約傾向やコロナ禍による健康志向の高まりから、近年、消費量が増加している納豆。食卓の登場回数が増えたという家庭も多いのではないだろうか。食べる機会が増えたことで気になるのが“納豆の食べ合わせ”だ。ちまたでは「生卵と混ぜる」「アツアツご飯に混ぜる」はNGと言われるが…。納豆にまつわる通説の真偽を老舗納豆メーカー・タカノフーズと全国納豆協同組合連合会に聞いた。

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■「細かいことを気にするより自分なりのアレンジ楽しんで」

 生卵は『納豆に含まれる成分ビオチンの吸収を妨げるので良くない』、アツアツご飯は『納豆菌が産出する酵素は、熱に弱いのでNG』といった紹介のされ方をよく耳にする。ところが、「全然気にしなくて大丈夫」と話すのは、全国納豆協同組合連合会(以下、納豆連)の広報担当者。納豆業界の動向から市場分析、広報活動まで“納豆のことなら何でも分かる”エキスパートだ。

「好きな食べ方でおいしく食べるのが一番ですよ。納豆にはいろんな栄養素が入っているので、世間で言われている生卵やアツアツご飯との組み合わせは、一部の栄養素の吸収が少し悪かったりするだけの話です。食べ合わせNGなんて言うと大げさで食べにくくなってしまう。栄養価の高い納豆ですから、食べ合わせを考えてストレスを抱えるよりも自由においしく食べることの方がはるかにメリットがあります」(納豆連)

 “おかめ納豆”で知られるタカノフーズ広報・市村真二さんも「全く同感です」と続く。

「日常食の納豆は、身近ゆえに何かと注目されやすい食品です。確かに成分としての相性はありますが、“食べ合わせNG”という表現は話題性を優先させた言い回しという印象です」(タカノフーズ・市村さん)

 食べ合わせとともによく話題になる納豆ネタに“混ぜる回数”があるが、納豆連はこちらも「ぜひ、好みの回数で」と回答。歴代の納豆連会長も人によって混ぜる回数やタレの先入れ・後入れが異なっており、「細かいことを気にするより自分なりのアレンジを楽しんで欲しい」と、食べ方を制限するよりも美味しさを求めて欲しいと話す。

ここ5年で、ひきわり納豆の売り上げが約170%まで伸長

 食べ合わせから混ぜ方まで注目される納豆。もちろん市場も拡大傾向にある。納豆連によると、業務用を含めた2021年の市場規模は2595億円、コロナ禍前の19年比では3.7%増という。市場拡大の背景には、消費者の節約志向がある。食料や日用品、公共料金など、物価の高騰が続く中、納豆の消費者物価指数は下降基調。店頭に並んでいる多くの商品が、3個入りパック100円前後で買えることから重宝している人も多いのではないだろうか。

「納豆は他の大豆加工食品の豆腐や油あげと比べても価格が下降傾向にあります。この手頃さが節約志向とマッチしているんでしょう。あとは近年の健康志向。コロナ禍以前から高まりを見せていた人々の健康意識がコロナ禍でさらに加速し、納豆需要につながったと見ています」(納豆連)

 実際、タカノフーズでは全体売上が好調、特にひきわり納豆の売れ行きは顕著に良いという。ひきわりが好調な理由には、使いやすさと味わいが関係していると話す。

「ひきわりは大豆のサイズが小さいため和えたり混ぜたりと料理のアレンジがしやすく、また、製造技術が向上して、かつてより匂いやえぐみ、苦みの少ない商品になっているので、世代を問わず人気ですね」(タカノフーズ・市村さん)

 パスタに混ぜたり、オムレツにしたり、カレーと混ぜたりと、様々な料理に使える納豆。これからの季節にオススメの食べ方や斬新なアレンジ法も教えてくれた。

「暑い時期には、冷たいうどんやそばなどの麺類に合わせるのが人気です。麺類の料理は具材が少なくて栄養が偏りがちなので、納豆で栄養をカバーできます。また、数年前に流行った“酢納豆”も良いですね。納豆を酸で混ぜると糸の粘りが落ちて、口当たりがふわふわになります。味わいもさっぱりしているので夏向きです」(タカノフーズ・市村さん)

 おかずに1品足したい、晩食用のおつまみが欲しい、そんな時にはサバ缶と混ぜるだけの簡単おかずもおススメという市村さん。納豆同様に栄養価の高いサバ缶、相乗効果も期待できそうだ。納豆好きには、納豆連が伝授する変わり種アレンジにも挑戦してほしい。

「基本的に納豆は、乳製品と脂と好相性です。意外な組み合わせとして、タレをかけた納豆ご飯に、温めた牛乳をかけてお茶漬け風にしたり、チーズ・玉ねぎ・サラミなどの具材を乗せてオープンしてピザのように調理しても美味しいです。それから大粒の納豆に塩胡椒やパルメザンチーズをかけると、おつまみとしても抜群です」(納豆連)

(取材・文/佐藤隼秀)

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