写真 劇的な変貌を遂げた闇蛇さん(@yamihebi7493) |
ルッキズムなどが問題視されがちな昨今だが、こと思春期には自分の容姿にはさまざまな悩みを抱えるもの。とくに女性は、少しでも可愛く、キレイになりたいと努力を重ねる人も多いだろう。SNSでは「#垢抜けた選手権」などとして、自分磨きのビフォーアフター写真が話題を集めることもある。ここでは、ルックスに悩みを抱えた女子高生が、コスプレメイクで別人のように変わった事例を紹介。外見だけでなく、心にも変化をもたらした、その効果とは?
【比較写真】「整形した?」垢抜けない女子高生の劇的チェンジ、まるで別人級の変貌ぶり■顔を隠し続けた高校生活、少女漫画のような変貌を遂げ「人の目が気にならなくなった」
“どこにでもいる女子高生”がメイクして洋服を着替えたら、美麗な姿に…。まるで少女漫画のような展開だが、5年前(当時)と現在の写真を2枚並べてSNSに投稿したコスプレイヤー・闇蛇さん(@yamihebi7493)は、まさにそんな垢抜け方だと注目を集めた。きっかけは、高校卒業後に鹿児島県から上京したこと。東京で美意識の高い人とたくさん出会い、「このままじゃダメだ!」と思うようになったという。
それ以前の闇蛇さんは、「自分の容姿にまったく自信がなかった」という。「高校生活はほとんどマスクで口元を隠しながら生活していたんです。キレイになる努力もしないで、当時はこれが普通なんだと思っていました」
一念発起してからは、10キロの減量、スキンケアやメイクを勉強し、美意識の高い人へのリサーチも行い、練習に明け暮れた。
「昔は人と話すことが苦手だったんですけど、容姿に自信がついてからは、人の目も気にならなくなって。人見知りをせず大勢の方と話せるようになったことが、いちばん大きな変化ですね」
そのような内面の変化を経験したせいか、過去の写真を公開することにもためらいはなかったそうだ。
「自分でもすごく変わったと思うし、むしろここまでよく頑張ったなとも思っているので、大勢の方に見てもらいたいですね。『こんなに変化したんだ!』と楽しんでもらえたらと思いますし、努力してきたことを認めてもらえるのはやっぱり嬉しいですね」
「5年前、今」(当時)と、あか抜けていなかった学生時代の写真と現在の写真を並べてツイートした富加見ジウさん(@fuk_ji)。写真は中学3年生の頃、受験のために13キロ太ってしまったときのものだとか。その後、高校に入学する前に“ジェンダーレス女子”に憧れてベリーショートに。「その状態で高校入学が待っていたので、大失敗の高校デビューを飾ってしまいました。でもそれが変わるきっかけになりました」と明かす。
「あまりにもダサい当時の容姿を、自分自身でも見ていられなくて、『どうして私にはこの髪型が似合わないんだろう?』『この服装が似合わないんだろう?』と、似合わない理由や、改善できることを探していくうちに、少しずついい方向に変わっていきました。おかげでだんだんと自信もつき、“踊ってみた”やコスプレにも挑戦するようになって。さまざまな経験を積んだことで、今の私になった…という感じです」
変貌を遂げるまでに、「ダイエットとメイクの研究をがんばりました」というジウさん。もちろん努力は必要だったが、あまり無理しすぎなかったのも成功の理由だ。
「お腹が空くのは嫌だったので、キャベツを主食にしてたくさん食べたり、野菜スープをたくさん飲んだり…、少しずつ食生活を変えていき、無理なく体重を落としていきました。ストイックになり過ぎず、『今日は目標を達成できなかったけど、その分、明日がんばろう!』くらいの気持ちでストレスを溜めずに取り組んだので、長続きしたんじゃないかなーと思っています」
こうした変化が自信を生み、少々のことではへこたれなくなった。自分の信念を信じ、突き進んでいく強さを持つことができたという。
「新しいことに挑戦しようとする度に、家族や知り合いから『そんなのやめたほうがいい』と否定されることがつらかったです。今は自分の目指すものに芯ができてきたので反論できていますが、自信がなかったころは『やっぱりこれって駄目なんだ…』と聞き入れてしまい、踏みとどまることが多々ありましたね。でも今は、自分の容姿やファッションに対して強い誇りを持てているので。誰に何と言われようと信念を曲げずに、自分がカッコイイと思える道を突き進んでいきたいと思っています」