フラグシップ徹底比較 「Galaxy S22 Ultra」と「Galaxy Z Fold3 5G」はどちらを選ぶ?

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2022年05月25日 10:12  ITmedia Mobile

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写真Galaxy S22 UltraとGalaxy Z Fold3 5G
Galaxy S22 UltraとGalaxy Z Fold3 5G

 Galaxy S22 Ultraはシリーズ初のスタイラス内蔵、カメラ性能もアップしたサムスン電子のフラグシップモデルだ。一方、2021年秋に登場したGalaxy Z Fold3 5Gは折りたたみディスプレイを搭載しタブレットスタイルでも利用できるハイスペックなスマートフォンである。高性能スマートフォンを検討している人にとって、どちらも甲乙つけがたい魅力があるのではないだろうか。そこで2機種を実際に使って比較した。



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 Galaxy S22 Ultraは6.8型ディスプレイを搭載、プロセッサはSnapdragon 8 Gen 1でメモリ12GB、ストレージ256GBを搭載する。カメラは1億800万画素広角、1200万画素超広角、1000万画素光学3倍望遠、1000万画素光学10倍望遠を搭載し、デジタル最大100倍までに対応。インカメラは4000万画素。バッテリーは5000mAhだ。



 Galaxy Z Fold3 5Gは開くと7.6型、閉じると6.2型のフォルダブルディスプレイを搭載。プロセッサはSnapdragon 888でメモリ12GB、ストレージ256GBを搭載する。カメラは1200万画素広角、1200万画素超広角、1200万画素光学2倍望遠を搭載し、デジタル10倍ズームまで対応。インカメラは1000万画素、フォルダブルディスプレイ側にはディスプレイ下に埋め込みの400万画素カメラを内蔵する。バッテリーは4400mAhである。



【訂正:2022年6月1日23時20分 初出時、Galaxy Z Fold3 5Gのディスプレイサイズが誤っていました。おわびして訂正いたします。】



 両者のスペックの差はGalaxy S22 Ultraが2022年登場モデルということからSnapdragon最新プロセッサを搭載しているため、パフォーマンスは全体的に上回っている。ただし実際に使ってみるとハイエンドゲームでもプレイしない限りそこまでの大きな差は感じられないだろう。またメモリ構成はどちらも同等だ。カメラは改めて後述するがGalaxy S22 Ultraの方が大幅に性能がよい。一方、ディスプレイは小型タブレットとしても使えるGalaxy Z Fold3 5Gに大きな利点もある。



 2機種ともNTTドコモとKDDIから販売されている。価格(税込み)はGalaxy S22 Ultraが18万3744円(ドコモ)、17万8820円(au)、Galaxy Z Fold3 5Gが23万7600円(ドコモ)、23万7565円(au)。



 本体サイズは以下の通りで、Galaxy Z Fold3 5Gは折りたたみ構造かつディスプレイを2枚搭載することもあり、重量はやや重い。折りたたんで閉じるとヒンジに隙間が空くが、使ってみると気になるものではない。



・Galaxy S22 Ultra:77.9(幅)×163.3(高さ)×8.9(奥行き)mm、重量229g



・Galaxy Z Fold3 5G(開):128.1(幅)×158.2(高さ)×6.4(奥行き)mm、重量271g



・Galaxy Z Fold3 5G(閉):67.1(幅)×158.2(高さ)×16.0〜14.4(奥行き)mm、重量271g



 本体を手に持ってみるとGalaxy S22 Ultraは他社のハイエンドモデルと同様、大きめのサイズだが片手で十分持てる。



 Galaxy Z Fold3 5Gは閉じると幅が67.1mmとなり片手で楽に保持できる。重量はあるがスリムな形状のため持ちにくいということはないと感じた。ただディスプレイのアスペクト比が25:9とかなりワイドなため、ディスプレイの上端に指先を持っていくときにはやや扱いにくいかもしれない。それでも、開けば大画面になる端末を普段は片手で握って持ち運べる利便性は高い。



 Galaxy Z Fold3 5Gを開いて持つと正方形に近い形状となる。一般的なタブレットとは異なりベゼルが薄いため、開いた大きさのほぼ全体を表示領域にできる。片手でも持てるが、画面のタップなど操作性を考えると両手で持った方がより扱いやすいかもしれない。なおディスプレイの開閉は片手ではできず両手を使うことになるが、ヒンジの硬さは適度であり、日々の開閉操作が煩わしいということはない。



 3機種それぞれで同じWebページを表示してみた。Galaxy S22 Ultraの画面は誰もが見慣れた感じだろう。Galaxy Z Fold3 5Gは開くとかなり情報量が多く、電子書籍を読むときにも適していそうだ。また閉じればワイド画面のため意外にも表示できる情報量が多い。



 Galaxyシリーズは独自UI(ユーザーインタフェース)により、マルチウィンドウも手軽に利用できる。そこで本体を横方向にして2画面表示をしてみた。Galaxy Z Fold3 5Gはさすがに2つのアプリを無理なく表示でき、マルチウィンドウも無理なく使える。



 さらに、Galaxy Z Fold3 5Gは最大3つのウィンドウを表示できる。それに加えてポップアップウィンドウの小画面をその上に表示し、自由に場所を移動できる。常に複数アプリを同時利用したい人には便利な機能だ。



●S22 Ultraは「S Pen Pro」も使用可能



 次に、Galaxy S22 Ultraでは本体内蔵になったスタイラス「Sペン」の使い勝手を比較してみる。スマートフォンでペン入力をしたことのある人は少ないかもしれないが、サムスン電子は長年Galaxy NoteシリーズにSペンを内蔵させ、ペンの使い勝手を高めてきた。手書き文字の日本語テキスト化や、画面キャプチャーして手書きなど、Sペンはプライベートでもビジネスでも活用できる機能なので、ぜひ使ってほしいと思う。なお、過去にGalaxy Note用に発売されたSペンも、Galaxy S22 Ultraで利用可能だ。



 Galaxy S22 Ultraは従来のGalaxy Noteシリーズ同様、本体の左下にSペンが収納されており、ペンを抜くだけですぐに手書き入力ができる。一方、Galaxy Z Fold3 5GはSペンを内蔵できず、内蔵のように使うためには別途フリップケース「Flip Cover with Pen」を購入する必要がある。Flip Cover with Penに付属のSペンは日本では現在別売はされておらず、Galaxy Z Fold3 5GのSペンは同機種の専用品となる。



 サムスン電子からは「S Pen Pro」も別売されており、こちらを使うこともできる。S Pen ProはApple Pencilに近い大きさなので、より本物のペンのような握り心地、書き心地を提供してくれる。S Pen Proには本体に切り替えスイッチがあり、Galaxy S22 Ultraでも使える。



【訂正:2022年6月1日23時20分 初出時、「Sペン Fold Edition」としていたものは「S Pen Pro」でした。おわびして訂正いたします。】



 Galaxy Z Fold3 5GでSペンが使えるのは開いたときのディスプレイのみで、閉じたときの外側のディスプレイでは利用できない。素早くいつでもペン入力したいのであればGalaxy S22 Ultraが向いている。一方、じっくり大画面に手書きしたいのであればGalaxy Z Fold3 5Gが使いやすい。



●カメラは望遠性能に差があり



 次にカメラの使い勝手を見てみよう。Galaxy S22 Ultraは特に不自由なくカメラを使える。デジタルで最大100倍望遠が可能だが、AIと手ブレ補正により被写体をロックしてくれるため、三脚いらずでも高倍率望遠を手軽に撮影できる。実際に使ってみると、実用的なのは30倍程度だが、他のスマートフォンなら手ブレ&画質が悪化してしまいそうな高倍率でもGalaxy S22 Ultraはしっかりと撮影できる。



 Galaxy Z Fold3 5Gは多彩な撮影スタイルを持っている。まず、閉じた状態では本体が握りやすく、手軽にスナップ写真を撮影できると感じた。プレビュー画面がやや狭いものの、気になることはないだろう。



 Galaxy Z Fold3 5Gを開いてカメラを使うと、大きいプレビュー画面のため細かい部分を確認しながら撮影できる。これで高倍率望遠が使えればいいのだが、デジタルは10倍まで。また片手保持は難しく、両手を使っての撮影が向いている。



 ところでGalaxy Z Fold3 5Gには他のスマートフォンにはない撮影モードを備えている。本体を途中まで開き、L字型にして机の上などに置けば、三脚いらずの撮影ができるのだ。ディスプレイの表示も上半分にプレビューが表示される「フレックスモード」となり、使いやすい。会議やイベントで登壇者のプレゼンを撮影したり録画したりするときもこのモードは便利だ。



 それではカメラの作例を比較してみよう。最初に結論からまとめると、Galaxy S22 Ultraは超広角から100倍まで幅広いエリアを撮影できる「超高倍率ズームカメラ」が目玉だ。さらに夜景もより美しく手ブレを抑えて撮影できる。カメラ性能を考えればGalaxy S22 Ultraは他のスマートフォンと比べても最上位クラスの製品といえる。



 Galaxy Z Fold3 5Gのカメラ画質も悪くはない。望遠は2倍までだが日常的に使うなら問題はないだろう。前述したフレックスモードの撮影も使いやすい。カメラをビジネスシーンで使いたい、という用途にGalaxy Z Fold3 5Gは向いていそうだ。



 まずは標準(1倍)と光学望遠の差を見てみよう。Galaxy S22 Ultraは3倍、10倍の望遠カメラを搭載。Galaxy Z Fold3 5Gは2倍の望遠カメラを搭載している。それぞれ1倍と3倍、1倍と2倍で撮影してみた。Galaxy S22 Ultraの方がより遠くまで光学望遠で撮影できることが分かる。



 続いて高倍率望遠を比較してみた。Galaxy Z Fold3 5Gは2倍以上がデジタル望遠であり、10倍まで撮影できるが拡大すると粗さが目立つ。Galaxy S22 Ultraの10倍は光学望遠であり、ここまで高倍率でも細かい部分もしっかり表現されている。さらにGalaxy S22 Ultraのデジタル望遠は30倍程度でもスマートフォンの画面で見る分には鑑賞に耐えうる。100倍はさすがにディテールが甘いものの、記録用として十分使えるだろう。



 他の撮影モードも比較してみた。ナイトモードではAI補正でかなり明るく処理してくれるが、Galaxy S22 Ultraの方が夜の空の黒い部分はしっかりと黒く表現してくれ、全体に引き締まった画像となる。また食事を撮影してみたが、Galaxy S22 Ultraの方が近寄ってもしっかりと全体にピントが合うようだ。



●まとめ



 2機種を実際に使ってみると、スマートフォンとして本体の性能はどちらも申し分がない。Galaxy S22 Ultraはスマートフォンとして使いやすく、ずばぬけたカメラ性能は文句のつけどころがない。カメラ性能を第一に考えるのであればGalaxy S22 Ultraの右に出るものは少ないだろう。



 Galaxy Z Fold3 5Gは本体をたためばスリムサイズで持ち運びしやすく、開かずそのまま使える。そして本体を開けば小型タブレットとして動画やオフィス文書も見やすいし、「SNSとブラウザ」のように複数アプリの同時利用も使いやすい。カメラ性能はGalaxy S22 Ultraに劣るものの、フレックスモード撮影はカメラの利用シーンを広げそうだ。



 どちらの製品を選べばいいか悩ましい人は、自分が実際にどのようにスマートフォンを使うか、あるいは今後どのような使い方をしたいのかなどを考えるのがいいだろう。Galaxy S22 Ultraはスマートフォンとして最高峰の製品といえるだろうし、Galaxy Z Fold3 5Gのフォルダブルディスプレイはスマートフォンの新しい使い方を体験できる。迷った時はこのレビューもぜひ参考にしてほしい。


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