日本の「お金持ち層」が激増中!? 富裕層の4分の1が「年収500万以下」という謎/年収300万円FIRE

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2022年05月26日 06:41  ダ・ヴィンチWeb

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写真『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(山口貴大/KADOKAWA)
『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(山口貴大/KADOKAWA)

 早期リタイアなんて高所得者だけの特権?――いいえ、その考えは間違いかもしれません。

 山口貴大著の書籍『年収300万円FIRE貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』を参考に、あなたも“労働に縛られない生き方”を目指してみませんか。

 リモートワークの普及や働き方改革がすすみ、ライフスタイルの選択肢が増えています。「FIRE」とは経済的な自立を実現させて、仕事を早期に退職する自由な生き方のこと。本書では、年収が低くてもFIRE達成可能な「お金の増やし方」をわかりやすく解説します。これでお金の心配をしなくていい自由な生活も夢じゃない!?

 長期間にわたって物価の下落が続いていた日本ですが、ここに来てじわじわとモノの値段が上がりインフレ傾向になってきています。こんなときに注意すべきことはどんなことでしょうか。

※本作品は、山口貴大著の書籍『年収300万円FIRE貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』から一部抜粋・編集しました

預貯金で「お金が減る」カラクリ

 みなさんは、「インフレ」というのが、どういう状態かおわかりですか?

 インフレとは、モノの価格が上がって、お金の相対的な価値が下がることをいいます。

 たとえば今日、100万円で買える車が、1年後に120万円になったとします。

 車の側から見ると、1年で20%値上がりしたことになります。

 では、反対にお金の側から見たらどうでしょう。

 1年前には100万円で買えた車が120万円払わないと買えなくなったわけですから、車自体がまったく同じものなら、お金の価値は「100÷120=0.833……」で、約17%も目減りしてしまったことになります(図6)。

年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」

 長期間にわたって、モノの価格の下落(「デフレ」)が続いていた日本ですが、ここへ来てジワジワとモノの値段が上がりインフレ傾向になってきています。

 こんなときNGなのは、現金や預貯金しか持っていないこと。インフレになると現金の価値が相対的に下がってしまうので、資産価値が目減りしていくことになります。

 つまり、インフレの時代には、モノの価値が上昇しても目減りしないような資産(株式や不動産など)を持っていることが大切なのです。

 インフレが起こる原因はさまざまですが、その国のお金を印刷して流通させる中央銀行(日本では「日本銀行」)が金融緩和を行うことで、お金の供給量が増え、現金の価値が希薄化して下がってしまうことも1つの要因です。

 そして、インフレが起こると、現金以外のモノの価値が上がります。

 つまり、株、不動産、物価……モノに相当するものすべての価格が上がるので、現金だけで資産を保有している人はインフレによる資産価値上昇の恩恵を受けられない! ということになります。

 インフレは貧富の差を拡大させる要因ともいえるのです。

 その証拠に世界の基軸通貨である米国ドルは金融ショックがあるたびに、大量に印刷され続けています。

 図7を見ると、2008年頃から米国FRB(連邦準備制度理事会)のバランスシート(貸借対照表/総資産を示す)は拡大しています。

年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」

 FRB(連邦準備制度理事会)とは米国の中央銀行のことで、日本でいうと日銀のような存在です。FRBが米国債を買うことにより、市場に現金(米ドル)をじゃぶじゃぶとばら撒いてきたのです。

 2008年は未曽有の金融危機といわれる「リーマンショック」があった年なので、金融緩和をすることにより経済を回復させています。さらに、2020年にFRBはバランスシートを約1.7倍に拡大しています。これは「コロナショック」が起こったので、今までにない異次元の金融緩和をしたのです。

 そして、図の下段のチャートは米国の代表的な株価指数であるS&P500の値動きを示したものです。リーマンショックやコロナショックなど金融ショックのたびに暴落していますが、ことごとくショック前の高値を回復して、史上最高値を更新し続けています。

 これはFRBが金融ショックのたびに金融緩和を行うからといえるでしょう。

 金融緩和は市場に現金を供給するので、現金の価値は歴史的に希薄化し続けており、反対に米国株をはじめとした資産価値は長期的には上がり続けています。

 つまり、現金でしか資産を持っていない人は金融緩和の恩恵を受けられず、株式などの資産を保有している人は金融緩和の恩恵を受けられるので、ここで貧富の差が広がっているのです。金持ちがさらに金持ちになるのは、こういうカラクリです。

「なんだか、お金持ちばかり恩恵を受けてズルイ」と思ったあなた! 大丈夫です。

 この本を読んで少しずつ、投資を実践すれば、あなたも自分の資産が増えていくことを実感できるようになるでしょう。

でも、日本の「お金持ち層」は増えている

 給料が上がらないとか超低金利とか、不景気な話が続いて恐縮です。

 こんな話ばかりすると「お金持ちはほんの一部。例外的な存在なんじゃないか」「今のような時代にお金持ちになるなんて無理」と思ってしまいますよね。

 ところが意外なことに、お金持ちの数自体は増え続けています。

 次ページの図8は、野村総合研究所が2020年12月に発表した純金融資産保有額別の世帯数の推移。この表では、純金融資産保有額の階層を次のように定義しています。

マス層──純金融資産保有額3000万円未満
アッパーマス層──3000万円以上〜5000万円未満
準富裕層──5000万円以上〜1億円未満
富裕層──1億円以上〜5億円未満
超富裕層──5億円以上

年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」

 純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の富裕層の数を見ていくと、2005年には81.3万世帯だった富裕層は、2011年までは増減しているものの、2013年に95.3万世帯、2015年には114.4万世帯まで増えています。まさに、「激増」といってさしつかえないくらいの増え方をしており、2019年には124万世帯となりました。

 富裕層の保有する純金融資産総額も、2005年に167兆円だったのが、2019年には236兆円と14年間で69兆円も増加しました。

 富裕層のさらに上をいく純金融資産保有額5億円以上の超富裕層も、2005年では5.2万世帯だったのが、2019年には8.7万世帯に増えているというのですから驚きです。

「富裕層の4分の1が年収500万以下」の謎

 純金融資産保有額が1億円以上というと、とんでもないお金持ちでめったにいないというイメージがありますが、全世帯に占める割合は2%です(図9)。

 つまり、50世帯に1世帯は純金融資産を1億円以上持っているというわけです。

 そう考えると「意外にいるものだな」と思えてきませんか?

 そしてここが最重要ポイントなのですが、別のマネー誌のアンケート調査によると、50世帯に1世帯は存在している「資産額1億円以上」のうち、4人に1人は年収500万円以下の会社員なのだそうです。

年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」

 年収500万円以下の会社員といえば、今、この本を読んでいる方たちの中にも、同じ立場の人が大勢いらっしゃるのではないでしょうか。

「この先、給料が上がる見込みがない」と嘆いているあなたにも、「こんな年収じゃ、とても資産形成なんかできない」とあきらめているあなたにも、富裕層になるチャンスはある、ということです。

 むろん、年収500万円以下といっても親から高額の遺産を相続していたり、先祖代々の不動産を譲り受けていたりする人も多いのでしょう。

 でも富裕層の4人に1人は年収500万円以下と聞いたら、なんだか、やる気が湧いてきませんか。

 お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう投資を通じて資産形成に励めば、手が届かないわけではない。それが1億円以上の資産を持つ富裕層というステイタスなのです。

 当然、その結果として、望むならばFIREすることだって可能です。


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このニュースに関するつぶやき

  • …こういう数値の良い部分だけを切り取って、論理を組み立てる奴が、統計不正とかで景気が上がってるように見せる今の厚労省に多いんだろうな…。
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