バリューブックスが出版レーベルを始動、B Corp認証をまとめたハンドブックの日本語翻訳版を出版

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2022年05月26日 17:52  Fashionsnap.com

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撮影:平松市聖(Ichisei Hiramatsu)
古本の買取・販売事業を手掛けるバリューブックスが、新たに出版レーベル「バリューブックス・パブリッシング」を立ち上げた。同レーベルの第1弾として、書籍「B Corpハンドブック よいビジネスの計測・実践・改善」を6月25日に発売。同書の制作は、バリューブックスと雑誌「ワイアード(WIRED)」日本版の元編集長・若林恵が主宰する黒鳥社が担当した。

 バリューブックスは、古本の買取・販売を軸にリアル店舗や移動式書店「ブックバス」の運営、本を通した寄付事業「チャリボン」、二次流通における売上を出版社に還元するシステム「バリューブックス・エコシステム」などの事業を行っている。出版事業を新たに始動することで、一次流通(出版)と二次流通(リユース)の双方の観点から事業展開を進めていく。
 同書はB Corp認証の実践法をまとめたハンドブック「The B Corp Handbook, Second Edition: How You Can Use Business as a Force for Good」の日本語翻訳版で、認証機関であるB Labが公認した初の日本語版書籍。B Corp認証は社会や環境に配慮した事業活動における会社の価値を測定し、​​審査はガバナンス、従業員、コミュニティ、環境、顧客への影響に関する質問事項で構成される。2022年5月時点で日本でB Corp認証を取得している企業は11社で、取得する企業数が増えない理由の1つが言語の壁であるという考えから出版を決めたという。また同書は「バリューブックス・エコシステム」の対象書籍で、バリューブックスで買取・販売されると定価の8%が原著の出版社に還元される。価格は税込2970円。
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