バターが主役のスイーツに驚きの進化 心も溶ける究極の背徳感

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2022年05月28日 11:00  AERA dot.

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写真堀江バターサンド TABLES/大阪・南堀江の旗艦店の名から取った分厚いバターサンド。イチゴミルクなどの限定品もある。冷凍のお取り寄せは、イチゴミルク8個入りが3200円、塩あんバター3個入りが1千円など(撮影/写真映像部・高野楓菜)
堀江バターサンド TABLES/大阪・南堀江の旗艦店の名から取った分厚いバターサンド。イチゴミルクなどの限定品もある。冷凍のお取り寄せは、イチゴミルク8個入りが3200円、塩あんバター3個入りが1千円など(撮影/写真映像部・高野楓菜)
 バター好きの夢といえば、冷えたバターの1本バー丸かじり。グニュッとした歯触りのあと口いっぱいに広がる桃源郷を彷彿とさせる魅惑のバタースイーツが、あなたを誘う。AERA 2022年5月30日号より紹介する。


【写真】究極の背徳感 人気のバタースイーツはこちら
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 バターを主役にしたスイーツが、溶けるか溶けないか、くらいの絶妙な温度でジワジワと注目されている。バタークリームをサブレで挟んだバターサンドが、2022年の流行スイーツになるとの予測もあるほどだ。


 バターサンドといえば、六花亭の「マルセイバターサンド」など、サブレにレーズンを混ぜたバタークリームを挟んだものが王道だが、最近はさまざまな進化系も登場している。


 代表格は、カフェを展開する「TABLES(タブレス)」の堀江バターサンドだ。


■どんどん延びる行列


「日本一分厚いバターサンドを作りたい」と17年に売り出した。2〜3センチはあるクリームの厚さの割には、あっさり食べられるようクリームの配合と軽さを調整し、意外にペロリと食べられてしまうので注意したい。


 まるで円筒形のマリトッツォのような萌(も)え断系は、「フェルム ラ・テール 美瑛」のバターチーズサンド。季節の果実を使った限定品も、マニアの楽しみに。一部商品は冷凍でのお取り寄せもできる。



 発酵バターのおいしさを日本に広めたフランス産A.O.P.認定発酵バター「エシレ」の専門店のひとつ「エシレ・パティスリー オ ブール」でも、「サブレ サンド」というバターサンドが人気になっている。



 そもそも日本でバタークリームのおいしさが知られるようになったのも、「エシレ・メゾン デュ ブール」のバターケーキ「ガトー・エシレ ナチュール」がきっかけとされる。昔、木型に入れて成形していたバターの形を模したビジュアルも麗しく、09年に東京・丸の内に開店した当時から話題になっていた。オープン前の行列は、年を追うごとに延びているようだ。



「バタースイーツが注目されるようになったのは、エシレのような発酵バターが知られるようになったことも大きいと思います。お菓子にしたときにバターの芳醇な香りが楽しめるなど、発酵バターはお菓子作りにも向いているんですよ」(エシレ・メゾン デュ ブールの広報担当者)




■沼から抜け出せない


 使われているクリームの半量がエシレバターという、とびきり上質な背徳スイーツ。バターが舌の上でとろける至福を一度でも味わったら、沼から抜け出せないことを、覚悟されたし。


 バターの“親戚”といえる無脂肪乳を使ったユニークなバタースイーツも注目されている。栃木県那須町の銘菓、その名も「バターのいとこ」だ。


 バターは牛乳から約4%しか採ることができない貴重品。残った無脂肪乳は、脱脂粉乳として安価に売られているという。とはいえ、無脂肪乳も地元の酪農家が愛情込めて作った牛乳の一部。その価値を高め、酪農家がバターを作り続けられるようにと生まれたのが、このお菓子だった。バターが香るワッフル生地の間に、無脂肪乳で作ったミルキーなジャムをたっぷり。アップサイクルの試みも注目され、今や那須を代表するお土産のひとつになった。

 バタースイーツ人気のもうひとつの原動力といえるのは、あんバターの存在だ。


 どんなあんこでも、どんなバターでも、二つの素材が出合えば、たちまち甘じょっぱな絶品に。スーパーの菓子パンから、フランスに本店があるブランドパン屋さんまで、いろんな場所であんバターのパンを見かけるようになった。



■1本いける悪魔の菓子


 ずるい甘じょっぱと、背徳感のダブル仕立てで、これがまずいわけはない。



 例えば、東京駅の東京ギフトパレットにある「岡田謹製あんバタ屋」の数量限定「あんバタロール」だ。午後2時からの販売開始にめがけた行列は、ギフトパレットのおなじみの風景に。そうして手に入れたそれは、甘じょっぱの塩梅(あんばい)が絶妙で、何なら1人で1本いけてしまう悪魔のお菓子となっている。



 もうひとつ、スターバックスの店頭商品「あんバターサンド」も、近所で買える絶品あんバターパンとして、ネットで紹介している人が多い。コーヒーを買うときにガラスケースにふと目をやると、悪魔が手を振って勧めてくる。



 すべて実食して、数千キロカロリーを摂取してしまった。とはいえ、何せおいしいので、長引くコロナストレスのはけ口にはぴったりだ。今年のスイーツ界のキーワードはこれで決まり。レッツ背徳!(ライター・福光恵)


※AERA 2022年5月30日号


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