悔しさ残る37号車KeePer宮田のアタックと38号車ZENTの炎上。岐路を迎える2台のGRスープラ

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2022年05月28日 23:10  AUTOSPORT web

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写真フリー走行中にトラブルのためマシンを止めたZENT GRスープラ
フリー走行中にトラブルのためマシンを止めたZENT GRスープラ
 今シーズンのチャンピオン候補に挙げられながら、開幕2戦で不運やアクシデントに見舞われ未だゼロポイントの37号車KeePer TOM’S GR Supra。サクセスウエイトのない状態で臨んだスーパーGT第3戦鈴鹿では、優勝候補の本命に挙げられながら予選2番手を獲得したものの、Q2アタックを担当した宮田莉朋は悔しさを見せた。同じくGRスープラ勢で不運にあった38号車ZENT CERUMO GR Supraの立川祐路に聞いた。

 予選2番手を獲得した37号車の宮田だったが、嬉しいよりも悔しい気持ちでいっぱいだった。

「もう悔しさしかないっすよね」

 今回、予選Q2を担当した宮田はフリー走行ではニュータイヤを履くタイミングがなく、いきなり予選アタックを迎えることになった。そして、その予選アタックではシケインでブレーキをロックさせて跳ねるような挙動になりタイムロス。幸いにもタイヤはフラットスポットはできていなかったため、連続アタックに入り、2度目のアタックでタイムを更新して2番手タイムをマークすることになった。

「難しい状況からの予選だったのですけど、シケインでもスーパーフォーミュラ(第3戦鈴鹿の予選)と同じようなことが起きてしまって、まだデータ見ていないのでわからないですけど、そこまで攻めてないいですし、練習走行でもロングランを含めてブレーキロックしていなかったのである意味安心していましたけど、なぜかアタックのときだけブレーキロックしてしまった。呪われているのかなとは思えないっすね(苦笑)」

「時間的にも、もう1周いける余地はあったし、あそこのミスがあったので取り返せるかもしれないと思っていたので、諦めずにプッシュしました」と宮田。

 ポールの19号車WedsSport ADVAN GR Supraとはわずかコンマ1秒差の2番手。当然、2周連続のアタックを1周でまとめられていれば十分にポールが狙えていた。

「タラレバを言えば毎回ポールを獲って勝てているので。でも、僕らとしては今回の鈴鹿は当然、他のメーカーが速いというのを予想していましたし、僕らはいろいろな不安はあったのでこの順位に入れたのは嬉しいことなのですけど、やっぱり悔しいですね」

「当然、チームは僕がフリー走行でニュータイヤを履けていないというのを知っているので、『すごくいい仕事をしてくれた』と励ましてくれましたけど、自分でも思ってなかったことがまた起きてしまったので、自分のためにもしっかりそこは分析して、自分の走り方は駄目なら直すしかない。そこはしっかりと考えていきたいなと思います」

 宮田とは違うかたちになるが、同じGRスープラ勢の38号車ZENT CERUMO GR Supraも悔しい予選日になってしまった。28周を走行した午前のフリー走行で立川祐路の走行中にエンジンの燃料ポンプ付近から燃料が漏れて引火し、バックストレートでストップ。すぐにオフィシャルが消火作業に入るも、フロント周りは炎上して予選には間に合わないほどの損傷を受けてしまった。立川が振り返る。

「スプーンあたりで異変を感じました。エンジン本体のトラブルではなくて燃料関係の配管が壊れてしまったみたいで、そこから燃料が漏れちゃって、火が出てしまったという感じです。それでエンジンまで焼けてしまったので、交換というかたちになりました」と立川。38号車は修復が間に合わずに予選に出場することは叶わなかった。

 今季の38号車ZENTは開幕戦で4位に入り、第2戦富士でも予選Q2に残るなど速さを取り戻して上昇傾向にあったが、その第2戦富士ではピットストップ時の違反でペナルティを受けてしまい、そして今回の第3戦でもトラブルでなかなか波に乗り切れない。

「開幕でいい感じで来れて、富士でペナルティがあって僕も決勝を走らずに終わったので『今回は』という意気込みできたのですけど……流れが悪いというか。今回のトラブル原因はこれからの究明でしょうけど、ちょっと前回の富士のペナルティから負の連鎖というか、何か悪いことが続いてしまっている。予選を走れなくて決勝は最後尾からになると思うのでそれは残念ですけど、それだけじゃなく、エンジン交換になってしまったので、シーズン後半に3基目を入れることになるので、そこでペナルティを受けることになってしまう。いろいろと厳しいですよね」と立川が話すように、チャンピオンシップについても大きなダメージとなってしまった38号車。

「ですけど、明日はたぶん自分がスタートなので。前回は(石浦宏明がダブルスティントを担当したため)GT500のなかで一番最後まで待っていたら乗れなかった。今回はひさびさの決勝なので、最後尾からですけど自分が何とか挽回するつもりで行こうと思います」

 気丈に振る舞う立川、そして同じく予選のミスを決勝で取り返したい宮田。決勝でこの2台のGRスープラが見せるパフォーマンスは、今後のチャンピオンシップにも繋がって行くことになりそうだ。

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