堤礼実アナが一年で最もワクワクする一戦、日本ダービーへと馳せる思いとは?

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2022年05月29日 10:51  webスポルティーバ

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堤 礼実連載:『華麗なるウマ話』第36回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、堤礼実アナウンサーの連載『華麗なるウマ話』。今回は、タイトルホルダーが鮮やかな逃げきり勝ちを決めた天皇賞・春について振り返ってもらいつつ、競馬界最高峰のレースとなる日本ダービーへの思いなどをうががった――。

 3分16秒2の逃走劇――。今思い出しても、ゾクゾクするような興奮がよみがえってきます。

 今年の天皇賞・春は、2番人気のタイトルホルダーが圧巻の走りで、昨年の菊花賞に続いてGI2勝目を挙げました。

 私自身、レース前からタイトルホルダーの逃げに注目していたとはいえ、正直3200mを逃げきるのは難しいのかな、と思っていたのも事実です。ですから、タイトルホルダーとともに「2強」と目されていた1番人気のディープボンドに7馬身もの差をつけての完勝劇には、ただただ見惚れるしかありませんでした。

 どちらかと言うと、個人的には豪快な末脚で差しきる馬のほうが好きですが、レースの最初から最後まで先頭で、しかも3200mという距離を逃げきってしまうというのも、見ている人たちの視線を一身に集め続けるわけですから、タイトルホルダーには特別な華やかさを感じました。

 加えて、鞍上の横山和生騎手が見事にGI初勝利を飾ったことも、うれしいニュースでした。本当におめでとうございます、という気持ちでいっぱいです。

 勝利ジョッキーインタビューでも、率直な喜びの声を聞かせてくれました。話し方や感情の表し方は、弟の武史騎手とはまた違った雰囲気でしたが、こちらもまた、見ている人たちに「これからも応援したい!」と思わせる、初々しいインタビューだったのではないでしょうか。



 さて、5月も終わりが近づき、春のGIシリーズはいよいよ大詰め。5月29日には日本ダービーが行なわれます。

 私も競馬ファンのみなさん同様、一年で最もワクワク、ソワソワする時期を過ごしています。

 コロナ禍以前を思い返すと、ダービー当日の東京競馬場には「さあ、ダービーだ!」「歴史的瞬間をこの目で見るんだ!」というファンのみなさんの気持ちであふれていました。レース本番では、私は『みんなのKEIBA』の放送中ですから、直にこの目で見ることはできませんが、ダービーともなると、いつも以上に手拍子が大きく聞こえてきましたし、スタンド全体が高揚していることは、開いている窓を通して十分に伝わってきました。

 今年は入場規制が緩和されて多くのファンが来場するとなると、かつての熱狂が少なからず味わえるかもしれませんね。しかも、今年のダービーは混戦模様。有力馬が数多くそろっていますから、激しいレースが繰り広げられそうです。

 その前哨戦とも言える牡馬クラシック初戦、皐月賞では5番人気のジオグリフが勝ちました。今年の3歳世代のなかで、かなり強い馬であることは間違いありません。

 とはいえ、2着に敗れたイクイノックス以下、3着のドウデュース、4着のダノンベルーガもそれぞれの持ち味を発揮し、レース内容は決して悪いものではなかったと思います。

 イクイノックスはおよそ5カ月の休み明けでした。もしそのあたりの影響があったとすれば、ダービーでは変わってくるかもしれません。ダノンベルーガもデビュー戦、共同通信杯と、いずれも東京で圧勝していますから、皐月賞以上にダービーでは期待が持てそうです。

 ドウデュースにしても、ラストの追い込みは強烈でしたし、さすがは2歳王者という走りを見せてくれました。もしもドウデュースが勝てば、武豊騎手はダービー6勝目となり、自身が持つダービー最多勝利記録をさらに更新することにもなりますね。

 また、同じく騎手の記録に目を向けるならば、福永祐一騎手の史上初のダービー3連覇なるか、も大きな注目を集めるでしょう。皐月賞は乗り替わりで、初めてジオグリフに乗ったにもかかわらず、見事な騎乗で勝利を手にしました。当然、二冠達成、そしてダービー3連覇への期待は膨らみます。

 ダービー3連覇と聞くと、途方もない大記録のような気がしますが、今の福永騎手なら、どんな偉業でも成し遂げてしまいそう。そんな雰囲気さえ感じます。

 私は幸運にも競馬番組を担当するようになって、福永騎手のダービー初制覇を目にすることができました。悲願だったダービージョッキーの称号を手にした福永騎手の姿は、本当に感動的でした。

 以降、瞬く間に2勝目、3勝目と勝ち、ついには前人未到の3連覇に挑戦するのです。そんなまたとない挑戦過程を、競馬番組のMCという立場で見られることを本当にうれしく思っています。

 横山兄弟に代表されるような新たなスター誕生も、もちろんうれしいことですが、その一方で、経験豊富な騎手が長年かけて積み上げてきた記録を伸ばしていく姿からも、私たちはパワーや勇気をもらえるものです。

 不思議と1番人気の馬が勝てない今年の春のGIシリーズ。はたして、ダービーではどんな結果が待っているのでしょうか。

 とにもかくにも、出走全馬が不利なく力を出しきって、無事にゴールしてくれることを願っています。

Profile
堤 礼実(つつみ・れいみ) 2016年フジテレビ入社。
1993年11月23日生まれ、米国カリフォルニア州サンノゼ出身。
血液型:O型。趣味:ミュージカル鑑賞、ダンス。
好きなもの:東宝ミュージカル、宝塚歌劇、ハプスブルク家、
パクチー、チーズ。
モットー:「一瞬一瞬を大切に」「意志のあるところに道はある」

『みんなのKEIBA』(毎週日曜・午後3時00分〜)
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