ビリーズブートキャンプにアブトロニック…大流行した“健康&ダイエットグッズ”は今

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2022年05月29日 20:10  週刊女性PRIME

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写真来日したビリーズブートキャンプの生みの親・ビリー・ブランクスさん
来日したビリーズブートキャンプの生みの親・ビリー・ブランクスさん

 かつて、テレビや雑誌で見た健康グッズたち。いまだに現役で売っているものから、いつの間にかなくなってしまったものまで……実際に買ってみた人も多いのでは? 今回は、そんな健康グッズをご紹介。使用者・販売メーカーの声から、プロボクシングトレーナーの資格も持つドクター・末武信宏先生による健康効果のお墨付きコメントも! 押し入れに眠っているあのアイテム、実はまだまだ使えちゃうかも……?

◆      ◆     ◆

あの“健康器具”は今

 “元祖健康グッズ”といえば、1970年代に登場した『ぶら下がり健康器』だろう。当時提唱された「ぶら下がり健康法」を受けて登場し大ヒット。元祖品を販売したメーカーは当時一日20万台も売り上げていたとか。

 現在でも『ぶら下がりくん』を製造・販売するメーカー、アルインコでもロングセラー商品のひとつになっている。

「普段は下半身にだけ重力がかかっている状態から解放されることで、全身のストレッチ効果が期待できます。若い方であれば一時的に背が伸びることもあるでしょう」(末武先生)。なお、他社商品には、ぶら下がるだけではなく、懸垂運動に対応できるよう進化させたものも。ちなみに「実家にあったけど、裾の長い服やバスタオルを干すとよく乾いて便利だった」(40代女性)との証言も。

 1975年に発売されたアメリカ生まれの『スタイリー』も通販健康グッズの元祖。ギッコンバッタン、ひとりシーソー(?)といった趣の動きで、胸を豊かにする、ウエストを細くするなどの効果をうたっていたが……現存する運動器具の中では、かろうじて後述の『ワンダーコア』が近いだろうか。

 しかし、リズミカルに動かすにはかなりの熟練が必要だったそうで……そこまでするほどの効果があったかどうかは謎に包まれている。

 男性にとって雑誌の通販でおなじみの筋力増強グッズといえば『ブルワーカー』。男性向け雑誌の広告欄には(札束のお風呂に入れる開運ネックレスと同じくらい)必ずといっていいほど掲載され、「貧弱な坊や」が、ブルワーカーを使った「まったく簡単な」運動で、海でもモテモテになれるというアイテムだ。実はこれ、現在でも好評発売中だ。現行モデルも基本的な構造は変わらず、押す・引く・引っ張るなどの動きで全身を鍛えることができる。

「上半身・下半身を効率よくトレーニングすることができますね。これがより手軽に進化したものが『エクササイズリング』でしょう」(末武先生)。アルインコでも2019年よりエクササイズリングを販売しており、宅トレ需要の増加から人気も高まっているという。 

 エクササイズリングは、Nintendo Switchのゲーム『リングフィットアドベンチャー』でも採用されており、こちらはコロナ禍において品薄が続き、一時は値段が高騰したことも。

 家庭用ゲームで運動といえば、1986年に発売した『ファミリートレーナー』(現バンダイナムコ)もある。いろんな設定をマットの上で足踏みしたりすることでアスレチックコースを走ったり跳んだりしながら進み、ソフトを変えればエアロビクスもできるという運動ゲームの先駆けだった。こちらも2020年にNintendo Switchで新作が発表されている。

 懐かしの筋力増強グッズとしてもうひとつ『エキスパンダー』がある。スプリング式のものは皮膚を挟んで危険なことから、現在はゴム製や樹脂製のチューブ状のものが主流に。

 アルインコの『グリップチューブ』は、過去にヒットしたものよりもさらに進化し、握力を鍛えることもできる形状のグリップへと改良。さらに多彩な運動ができるようになっているという。

 筋力増強アイテムたちは基本的な機能は変わらず、よりケガをしづらく・継続的に運動ができるような素材・構造へと進化しているものが多いようだ。

お手頃価格の健康グッズ、最新情報

 かかと部分がないため、家事をしながらエクササイズができるというふれこみだった『ダイエットスリッパ(サンダル)』。60億〜80億円ほど売り上げたともいわれ、発明した主婦のシンデレラストーリーとしても有名。

「けっこういいのよね。かかとがちょっとガサガサになるけど(笑)」(60代・主婦)と、根強い愛用者もいるが、効果のほどは? 

「健康には非常にいいと思います。ふくらはぎは下半身にたまりがちな血流を戻すポンプの役目をしているので、足のむくみがとれるでしょう。ただ、あくまでも日常生活で履くだけではダイエット効果までは期待できないかと思います」(末武先生)。

 1990年に生まれた『金魚運動器』は、寝たままエクササイズができるという当時としては究極のグータラエクササイズだった。お尻と腰をそれぞれ独立したパッドの上に乗せるだけで、ゆ〜らゆらと金魚運動を繰り返すことができるが、いま見ても効果があるのかは怪しげ……。

「いや、これは私も欲しいですね。このバイブレーションによって短時間で血流がよくなり、筋肉も弛緩させられると思います」(末武先生)。

 なんと、リラックス的な健康効果は十分に期待できるという。現在も類似商品は出ているので、チェックしてみては。

 ダイエットといえば、やはり発汗。『サウナスーツ』を着るだけで、スーツの中で“滝汗”が流れるという商品。現在はよりスタイリッシュに、ウインドブレーカーのような見た目のものも販売されている。

「発汗することは身体に非常によいことなのですが、普段運動していない人がいきなり取り入れるには注意が必要です。熱中症のリスクが高まるため、暑い季節は特に水分をしっかりとって、脱水症状に気をつけてください。特に糖尿病や循環器系の疾患のある人は使用しないほうがいいでしょう」(末武先生)。

 サウナスーツに限らず、過度に発汗を促すものは交感神経に負荷をかけ、健康被害をもたらすこともあるというから注意していただきたい。

 おうちにいながら走る・歩く『ルームランナー』や『ステッパー』も一世を風靡した健康マシーンである。アルインコで現在販売されているステッパーはハンドル付きへと進化した。

「足の筋力を高めたい年配の方が使用されることも多く、立って運動を行う際にバランスを取るのが難しいとの声から、弊社ではバランスを取りやすいハンドルが付いたタイプへと進化させました」(アルインコ社)。

 足腰を鍛えることは長寿への近道と言われる。ロングセラーも頷ける。

 芸能人がプロデュースする健康グッズも旋風を巻き起こしては消えていった。ボクサーの渡嘉敷勝男と山田邦子プロデュース、サウナスーツの「ウエストだけ」版ともいえる『トカちゃんクニちゃんベルト』、近年のものでは保阪尚希の『ストレッチハーツ』、そしてヒロミがプロデュースする加圧シャツ『パンプマッスルビルダーTシャツ』……。

 加圧シャツは消費者庁から不当表示で処分を受けたが、実際効果は……?

「正直言って“微妙”のひと言です。加圧トレーニングは身体に負担をかけすぎるので、それよりはマシというくらい。苦痛を伴うようなものは基本的にだめです。血圧に問題がある人は注意して」(末武先生)。

 着るだけで筋肉がパンプアップ!……なんてうまい話、そうそうあるわけがないのであった。

伝説の通販番組覚えてる?

 1994年から2003年ごろまで放映されていた深夜の海外通販番組『テレコンワールド』(テレビ東京など)を覚えているだろうか。落ちない汚れはないミラクルな洗剤や、なんでもスパスパ切れる包丁にまじって、数多くの健康グッズも紹介されていた。

 何はなくともやはり腹筋。『アブフレックス』。ランボーの弓矢のような形状で、腕で引くだけで腹筋を鍛えられるとうたったマシンは、まさに深夜の顔といわれていた。『アブローラープラス』は、いわゆるシットアップを補助する器具で、こちらも大ヒット。しかし、どちらも流行しすぎたせいか、類似品も多く出回った。

「ホームセンターで買った2000円くらいのものを愛用していた記憶が」(前出の40代女性)。

 つらい運動をしなくてもぽっこりお腹が引っ込むというのは、もはや人類の夢。筋肉を電気刺激で鍛えるEMSマシン『アブトロニック』も深夜通販から火がついた。現在でもEMS系健康器具は現役! 『スレンダートーン』や、腹筋以外の箇所を鍛えることができる器具も多数開発・販売されている。

 そう、腹筋マシンは常に健康グッズの花形だった。剛力彩芽・宇梶剛士のCMでも話題になった『ワンダーコア』も大ヒット。類似商品も多数生まれた。

 そんな腹筋マシンは現在、多様な進化を遂げている。アルインコの『イージーエクサ ツイン』は運動強度が調節できる優れもの。また、『イージーエクサ ツイスト+』は、従来の腹筋運動に加え、ひねりの要素を取り入れることで、外腹斜筋・内腹斜筋といったインナーマッスルを鍛えることもできるように進化している。

道具要らず、自宅でできる「ダイエット動画」

 普通の主婦だったチョン・ダヨンが超絶美人に生まれ変わったというエクササイズ『モムチャンダイエット』や、身近な道具を使ってセクシーに踊る、ハリウッドセレブ御用達のエクササイズ『カルメン・エレクトラのセクシー・ボディ・レッスン』、そしてtrfの『EZ DO DANCERCIZE』……。

 現在は配信や動画サイトにお株を奪われているが、エクササイズビデオ系の映像ソフトも多数販売されてきた。その草分けとなっているのが『ビリーズブートキャンプ』である。

 ビリー隊長率いる外国人クルーが笑顔でこなすハードなトレーニングは一世を風靡。最後には手をつないで……「VICTORY!」と、脂肪燃焼・筋力増強だけではなく、マインドも鍛えられ、不思議なカタルシスを得られるエクササイズビデオだった。

 なんとこの『ビリーズブートキャンプ』、“令和版”が、エクササイズ動画配信サービスのLEAN BODYによって製作・配信されている。LEAN BODY広報の阿蘇品彩さんに話を聞いた。

「ビリーズブートキャンプは、15年前にDVD150万枚を売り上げましたが、調査をしたところ現在も20代〜40代の女性の認知度が100%。知らない人がほぼいない状態です。弊社は“おうちフィットネス”のプログラムを多数配信しているのですが、やはりビリーさんに出ていただこうと、弊社CCOの鞍立がアメリカに出向いて、直接ビリー隊長とコンタクトを取ることで企画が実現しました」(阿蘇品さん)

 従来の「常に動き続ける」ビリーズブートキャンプの内容を踏襲しつつ、外国人向けに作られていたハードなプログラムを1回30分とコンパクトにまとめ、ダンス・リズムエクササイズの要素を加えた「令和版」。現在は第2弾の製作中で、なんと今回、週刊女性に特別にメッセージをもらった。ビリー隊長の熱いメッセージを受け取ってほしい。

「運動を生活の一部に取り入れましょう!」

「『ビリーズブートキャンプ』を、今でもたくさんの方が覚えていてくださるのをとても光栄に思っています! 7月にリリースする動画では、みなさんの生活に合わせた5〜10分でできるものや、ハードなエクササイズをお好みの方向けにスパルタ系などを考案しました」

 最近来日し、令和版ビリーズブートキャンプ第2弾の撮影を終えたばかりだというビリーさん。帰国した現在もとある撮影に参加中だそう。

「映画を作っています! 私はフィットネスのコーチ役で、病気を持ったある生徒を助けるために何とか治療代をかき集めようとするストーリーです。妻と娘も出演しますよ!」

 さすがのバイタリティー! その健康の源には「ストレス解消」がとても大事だとか。

「読者のみなさんも10分でもよいので、運動を生活の一部に取り入れて、ストレスから解放されましょう!」

 ストレスフリーな生活で、ビリーさんと一緒に“VICTORY”!

PROFILE●ビリー・ブランクスさん●1955年生まれ。独自のトレーニングメソッド「タエ・ボー」で全米を席巻。令和版ビリーズブートキャンプ第2弾は7月1日、LEAN BODYよりリリース。映画はNetflixで配信予定。

◆      ◆     ◆

 これまで無数にあった健康グッズ、あなたの家にもたくさん眠っているのではないだろうか。前出の60代主婦は「健康グッズって、使わなくなると、独り立ちした息子の部屋にたまっていっちゃうんだよねー」とも語っていた。

 しかしながら、流行した健康グッズはほとんど現在も使えるような優れもの。ひとつだけでも引っ張り出して、久々に使ってみてはいかが? ただし、くれぐれも身体に過度な負荷をかけないように……。

解説……末武信宏先生●さかえクリニック院長。トップアスリート(株)代表取締役。医学博士、順天堂大学医学部非常勤講師、日本美容外科学会認定専門医。『最高の体調を引き出す超肺活』(アスコム)の監修を担当。

https://sakae-clinic.com/

(取材・文/高松孟晋)

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