41歳貯金120万円。毎月赤字家計です、子ども3人の学費がこれからかかります

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2022年05月29日 20:11  All About

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写真子ども3人を育てる41歳のパート女性。毎月、赤字家計でボーナスを補てんに回し、まったく貯金ができないとのこと。大学の費用が出せるのか心配だといいます。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
子ども3人を育てる41歳のパート女性。毎月、赤字家計でボーナスを補てんに回し、まったく貯金ができないとのこと。大学の費用が出せるのか心配だといいます。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

年子の長男・次男が大学に進学となると、まったく貯金が足りません

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。

今回のご相談者は、子ども3人を育てる41歳のパート女性です。毎月、赤字家計でボーナスを補てんに回し、まったく貯金ができないとのこと。大学の費用が出せるのか心配だといいます。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

相談者

天の事務さん
女性/パート・アルバイト/41歳
大阪府/持ち家(一戸建て)

家族構成

夫(41歳)、長男(15歳)、次男(14歳)、長女(7歳)

相談内容

毎月赤字家計です。ボーナスを補てんに回しているため、まったく貯金もできません。固定資産税や車の税金、塾の夏期講習、冬季講習代はボーナスから支払っています。年子の長男・次男が大学に進学となると、まったく貯金が足りません。現在は扶養の範囲内で働いています。長女がまだ一人で留守番ができないので、正社員での仕事が難しいです。どのように改善をすればいいか教えていただきたいです。

家計収支データ

天の事務さんの家計収支データは図表のとおりです。
相談者「天の事務」さんの家計収支データ


家計収支データ補足

(1)ボーナスの使い道
車税金4万5000円、自動車保険5万5000円、車検14万円、毎月の補てん約5万円、残れば貯蓄。

(2)貯蓄について
普通預金120万円、最近、長男の高校入学で30万円使用。

(3)住居費について
・購入年/2019年
・購入価格/4700万円
・ローン借入額/4700万円
・返済期間/35年
・ローン残債/3400万円
※ボーナス時の返済は10万円
※火災保険は5年契約で13万円。来年3月に支払い。

(4)自動車について
車は1台所有、新車で現金一括購入、今年の5月で10年経ちます。

(5)教育費について
小学校・中学校費2万円、給食費2人分1万円、次男塾代2万5000円(変動あり)、長女習い事5550円。長男の高校授業料は無料、修学旅行の積み立てが始まりますが、いくらかわかりません。

(6)子ども進路について
長男、次男は、おそらく2人とも私立の大学か専門学校になるかなと思います。

(7)加入保険について
夫/
保険代理店にお任せしているので、あまり保障内容を把握していません。毎月の保険料は1万1200円。

相談者/
共済(がん保険、女性特約、入院6000円)=毎月の保険料9000円。

子ども/
長男・次男は前夫に掛けていた学資保険を解約されてしまい、それぞれ共済1000円のみの加入。長女は学資保険、児童手当が入る月に6万9000円を年3回支払い。満期金200万円。

(8)家族の小遣いについて
夫3万円、長男5000円、次男3000円、相談者2000円。

(9)働き方について(相談者コメント)
夫の会社は60歳定年です。建設退職金制度に加入しているので出ると思いますが、金額はわかりません。長女が高学年になれば、私はフルタイムも考えております。

(10)公的年金について
不明。

FP深野康彦の3つのアドバイス

アドバイス1:家計の大幅な見直しで、長男と次男の教育費を用意する
アドバイス2:3年後には正社員で収入・貯蓄増を。奨学金の返済を負担する
アドバイス3:できるだけ長く働いて、自分たちの老後資金を貯める

アドバイス1:家計の大幅な見直しで長男・次男の教育費を用意する

長男と次男の進学が控えています。早急に現預金を増やさなければなりません。家計支出を大幅に見直して、毎月の貯蓄に回すしか方法はありません。

まず、食費。男の子がいて食費がかかるのは理解しますが、それでも毎月9万円は多過ぎではありませんか? やりくりを頑張って2、3万円削減してください。

保険については、人まかせでは本当に必要な保障が確保できているか不明です。また夫、ご相談者ともに保険料が割高です。夫は現在加入している保険を解約し、死亡保障1000万円、保険期間は長女が22歳になるまでの15年。ネット通販型の定期保険に新規加入してください。医療保障は共済で準備します。保険料は定期保険が4000円ほど、医療共済が2000円。約6000円で収まるはずです。

ご相談者も共済にしては、いろいろと特約をつけているため保険料が割高になっています。医療共済2000円に加入し直してください。子どもの共済は、できれば解約。こうすることで毎月の保険料は8000円に収まり、保険料で浮いた分は貯蓄に回せます。

さらに、次男の塾代と長女の習い事。合わせて毎月3万円ほどかかっていますが、進学費用を貯めることを優先するなら、次男と長女には、我慢する必要があることを話してください。それぐらいのことをしなければ、子ども3人の進学費用は準備できません。

食費、保険、塾代等を見直して、毎月6万円は貯蓄に回すようにしてください。年間で72万円です。さらにボーナスから住宅ローンの返済などがありますから、貯蓄できるのは10万円程度ですが、残ったら貯蓄ではなく、確実にボーナスから10万円は貯蓄してください。これで年間82万円です。3年で246万円になり、現在の貯蓄120万円を加えて366万円。長男と次男の大学進学費用をすべてまかなうことはできませんが、この貯蓄で払える限りの分は進学費用に充ててください。

不足する分は、残念ながら、奨学金でまかなうしかありません。奨学金もできれば給付型のタイプを受けられるように、子どもたちも勉強を頑張ってほしいと思います。もしも貸与型の奨学金であれば、将来の返済は、親がしていく覚悟を持つことです。

子どもが成長すれば教育費がかかることは、生まれた時からわかっていることです。いろいろな事情があるにせよ、大学進学を希望するなら、その準備は時間をかけてしておく必要があります。それができなかったのであれば、今から2、3年は家族一丸となって、家計の見直し、勉強を頑張るしかないのです。

アドバイス2:3年後には正社員で収入・貯蓄増を。奨学金の返済を負担する

3年後には、長女は小学校高学年になっていますから、ご相談者は正社員になって収入アップを図ってください。将来の公的年金の受給額を増やすためには、正社員での働き方は必要です。

正社員で今の収入の倍、16万円ほど得られれば、増えた分8万円は貯蓄に回します。毎月14万円の貯蓄で、ボーナスから10万円。年間178万円です。夫婦が60歳になるまでの16年間で2848万円になります。

この間、長女も高校、大学進学を迎えます。長女については、学資保険の200万円と、大学の費用の不足分は貯蓄から出せるでしょう。また車の買い換えも2、3回ありますから、予算を抑えても600万円ほどは必要になります。

最終的に老後資金として残るのは1000万円程度になるかもしれません。また、長男・次男は大学を卒業してから奨学金の返済が始まります。その返済を負担すると、手元には、ほとんど残らないかもしれません。しかし、今から3年間、貯蓄できる家計にし、さらにその後は、ご相談者が正社員になって収入増ができれば、子ども3人の教育費は、なんとかカバーできます。

アドバイス3:できるだけ長く働いて、自分たちの老後資金を貯める

貯蓄の状況、教育費、車の買い換え費用によって、実際に60歳時点で、いくら老後資金として残せるかは、現時点ではわかりません。ただ、住宅ローンの返済が夫73歳まで続きますから、60歳以降も働いて収入を得る必要があります。退職金はいくらか出たとしても、それで老後の生活をまかなえるものではないでしょう。

60歳からの生活コストをできるだけ下げ、最低限、その分の収入は得られるような働き方を続けてください。現実的には70歳まで働くことも覚悟して、その間にできるだけ貯蓄して老後資金を確保するようにしてください。公的年金は、受給を遅らせれば、年金額が増えます。働いている間は、年金の繰り下げも検討してみてください。

少し、厳しいことを述べてきましたが、今から3年間が我慢のしどころです。その後、家計に変化があれば、またご相談をお寄せください。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文/伊藤加奈子
(文:あるじゃん 編集部)

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