新型Zで初優勝の千代「今回はチームの勝利」。高星「ほぼ完璧なレースができて嬉しい」【第3戦GT500決勝会見】

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2022年05月29日 21:20  AUTOSPORT web

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2022スーパーGT第3戦鈴鹿 GT500クラスを制した千代勝正と高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z)
鈴鹿サーキットで開催された2022スーパーGT第3戦『たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE』。5月29日に行われた決勝レースを終え、GT500クラスで優勝を飾ったCRAFTSPORTS MOTUL Zの千代勝正と高星明誠が決勝日を振り返り、次戦への展望を語った。

千代勝正/第1スティント担当
「レース後のインタビューでも言いましたが、前戦の後はある意味“3号車”が全部なくなってしまいました。今回はこの3週間、チームが1から組み出したクルマなど、いろいろな思いのあるレースでした。予選前に少し不具合といいますか、マイナートラブルもありましたが、それ以外は本当にクルマも調子が良く、タイヤも今回はミシュランさんがこの暑い鈴鹿で高いパフォーマンスを発揮してくれました。ドライバーがどんなに頑張っても、やはりクルマがないと走れないので、今回はチームの勝利だと思います」

「そんなチームに対して、結果と走りで返すことができたことはドライバーとしても本当に嬉しいです。そういった思いのなかでの予選と決勝ですが、本当に全周プッシュをして、ミツ(高星)も公式練習での走行時間が少ないなかで予選をしっかりと走り切ってくれました。あとはZも速いですね。この5年間ずっと勝てなかったのが嘘みたいなレースができたので、それは本当にチームと、車両を開発してくださった方々とタイヤメーカーさんに感謝しかないです」

「これは個人的な話ですが、今年の体制やニッサンでZを開発するにあたり、昨年亡くなられた鈴木豊監督がすごく尽力してくださりました。自分は本当にドライバーとして豊さんに認めてもらえるように頑張っていましたし、いつもすごい励ましの言葉も頂いていました。今回は……なんか豊さんが見守ってくれていたレースではないかと思います。直接報告できればよかったのですが、今日は良い報告ができるなという思いです」

「次戦の第4戦は450kmレースで、前戦の富士でも上位でレースができていました。今年の3号車はすごく面白くて、結構みんながやる気です。『絶対にやってやるぞ』という気持ちでみんなが仕事をしてくれているので、インターバルが2カ月あればもっと良いクルマを準備できると思いますし、ドライバーとしてもしっかりとパフォーマンスを上げるようにトレーニングをして準備していきたいなと思います」

高星明誠/第2スティント担当
「前戦のことがあったはあるのですが、僕的には気持ちを切り替えて鈴鹿に挑むことができたので、あまり前回のことは意識することはなかったです。ただ、いかんせんトラブルだったり、赤旗などで僕の走行時間がなく、その部分が少し不安な材料ではありましたが、こうして予選と決勝でほぼ完璧と言えるような内容のレースができて嬉しく思っています」

「過去4年間、GT500をKONDO Racingとヨコハマタイヤと一緒に戦ってきて、苦しいレースがいっぱいありました。僕的にはそのなかでも学べることがすごく多く、主にはタイヤのことです。開発をしていくという段階で、どういう風なプロセスを踏めばいいかという部分と、今は何が足りなくて、何が必要かという部分を本当に勉強させてもらった部分が多かったです」

「そのなかで結果を残せなかった不甲斐なさというのをすごい感じていて、だからこそヨコハマタイヤとKONDO Racingと勝ちたいという思いはすごくありました。ただそれは今年移籍してしまったことで叶わなかったのですが、その経験を身につけて、こうして勝てたということは本当に嬉しく思っています」

「次戦まで2カ月あるので、今回急ピッチでクルマを作ってくれたメカニックにまずはゆっくり休んでもらいたいという思いがあります。僕たちもいろいろと波があり難しい部分がありましたが、2カ月は余韻に浸れるということで、次の富士も450kmレースではありますが、僕たちは前戦同様にポテンシャルを示すことができると思っているので、応援してくれるファンの人たちに良いレースを見せられると思います。ですので、前回同様に良いレースをしていけたらいいなと思います」

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