オリックス・T-岡田「前向きに頑張るようにした」二軍で打率1割未満も一軍昇格即活躍

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2022年05月31日 12:04  ベースボールキング

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T-岡田を迎える宮城と杉本 [写真=Rinco]
◆ 「こんなに雰囲気が違うとは驚いた」

 “浪速の轟砲”ことオリックスのT-岡田が29日、中日戦(京セラドーム大阪)で今季初昇格を果たすと、「6番・一塁」で先発出場。1本塁打を含む3打数2安打、3打点といきなり大活躍を見せた。

 T-岡田は3月18日・阪神とのオープン戦(京セラD大阪)で右ふくらはぎの筋挫傷を負って離脱。5月14日のファーム公式戦・ヤクルト戦(杉本商事BS)で実戦復帰したが、同25日まで25打数2安打の打率.080、1本塁打となかなか調子が上がらなかった。それでも首脳陣はT-岡田の昇格を決断。これに応えてしまうのだから、さすがは実力派のベテランである。

 T-岡田は「やっぱり一軍で久しぶりのプレーなんでね。まあ、いつものことです。こればっかりはいつまで経っても慣れることはないと思う」と「いい緊張感」を持って臨んだ今季初戦について振り返った。

 34歳で直面した約2カ月もの負傷離脱は、メンタルコンディションへの影響も小さくなかった。「これだけ長い間、怪我で試合に出られないことが今までなかったんで、その辺の不安が結構あったんですけど、何とか前向きながら…ちょっと落ちる時もあったんですけど、早く野球をしたいという気持ちを常に持って前向きに頑張るようにした」。

 離脱中も「ずっとゲームは見てたんで、『こういう時に自分ならどういうことが出来るだろうか?』とか、いろいろ考えながら見てはいた」そうで、「いい勉強になった」という。

 迎えた今季初戦、第3打席に今季初安打となる適時打を放ち、7回の第4打席では右中間席へ今季1号ソロ。先発の宮城大弥と、直前に一発を放っていた杉本裕太郎に“Tポーズ”で出迎えられ、「本当にみんなに乗せてもらって、今日は楽しく出来ました」と充実感を滲ませた。

 最後に「みんなで頑張ってつないで、全員野球をやっていくだけ」と力強く語ったT-岡田。ファームの練習試合では、T-岡田と同学年の安達了一や、主砲の吉田正尚ら離脱組が実戦復帰を果たしており、再調整のため登録抹消された紅林弘太郎にも当たりが戻って来た。昨季のリーグ優勝メンバーが一軍ベンチに揃う日も、そう遠くないはずだ。

 「Tさんがいるだけでこんなに雰囲気が違うとは驚いた」と宮城。長くチームの苦楽を知るT-岡田の復帰がもたらす効果は大きい。

取材・文=どら増田


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