DeNAのエース今永が粘り勝ち「最低限の最低限はできたかな」

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2022年06月01日 06:30  ベースボールキング

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今季2勝目を挙げたDeNA・今永昇太[写真=萩原孝弘]
○ DeNA 4 − 1 オリックス ●
<1回戦・横浜>

 DeNAは投打が噛み合いカード初戦を制した。先発の今永昇太は初回の最少失点で抑える粘りのピッチングで6回1失点(自責点0)と好投し、今季2勝目を手にした。

 3週連続で火曜日のカード初戦を任された今永は、初回に左翼手・佐野恵太のファンブル絡みで先制こそ許したものの、2回以降は斎藤隆コーチからの「攻めの投球」のアドバイス通り、毎回ヒットを許しながらも長打は許さぬ粘りのピッチングを披露。

 145キロを超えるストレートを軸に6回を107球、8安打無失点、無四球で毎回8三振と、エースの役割を果たした。バットでも3回、佐野の同点適時打を呼び込む犠打を決め、5回にも中前に今季初安打を放つなど、チームを引っ張る姿を体現してみせた。

 今永は試合後、「初回にヒット、ファールも多く打たれ決していいピッチングとは言えない。最低限の最低限はできたかな」と第一声。「嶺井さんが受けていて長打よりもコツコツとスイングしてきていると感じたと言っていたので、ランナー出しても我慢をしていくという意識をしました」と投球を振り返った。

 投げあった山岡泰輔とは2019年のWBSCプレミア12で初めて対面し、「“調子の良い悪いとの概念はない、今投げているボールが事実”と彼から教わった。それを考えながら投げた」とし、「好投手なので2点目を与えたらスイスイいかれたと思う。同点にも追いつけせなかったので粘り勝ちかなと思います」と胸を張った。

 今永の投球について、三浦大輔監督も「良くはなかったとは思います。自分のイメージしているボールと実際のボールのズレはあったと思います」と分析し、「初回先制されましたけどそこでガタガタと崩れていかなかったのが今永。ローテーションを守れる、ゲームを作れる、踏ん張れる。さすが今永だなと思ってみてました」と絶賛した。

 これで5月は勝率5割でフィニッシュ。「5割で満足はできないです。借金はこのままですから」と語ったが、「この中でもいい戦いが出来ている試合も増えてきているんで、しっかりと6月に増やしていけるように」と手応えも口にした。皐月最後のいい流れそのままに、水無月は一気に上昇気流に乗っていく。

写真・取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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