レアル・マドリードが、ミランに所属するポルトガル代表FWラファエル・レオンの獲得を狙っているようだ。5月31日、スペイン紙『アス』が伝えている。
現在22歳のR・レオンは、ポルトガルのスポルティングの下部組織出身。スポルティングのトップチームやフランスのリールを経て2019年8月にミランに加入。ここまで公式戦通算115試合に出場し27ゴール21アシストを記録している。今シーズンのセリエAでは34試合で11ゴール10アシストをマークし、ミランの11シーズンぶりとなるリーグ優勝に大きく貢献した。
そんなR・レオンにレアル・マドリードが強い関心を示しているようだ。レアル側は今シーズンのR・レオンの活躍を高く評価しており、来シーズンのスカッドに組み込むことを希望しているとのこと。R・レオン獲得のために、スペイン代表MFマルコ・アセンシオや、セルビア代表FWルカ・ヨビッチを交渉に含めることも検討している模様だ。
同紙によると、こうしたレアル側の動きに対し、ミラン側も移籍阻止に動いているとのこと。ミラン側はすでにR・レオンの代理人と接触し、放出条項を2億5000万ユーロ(約345億円)にまで引き上げるように交渉を行なっているとされている。ミランのスポーツ・ディレクターを務めるパオロ・マルディーニ氏も「彼は1年ごとに成長を遂げたダイヤの原石だ。彼の可能性をずっと信じていた。現時点で契約書に定められた1億5000万ユーロ(約200億円)を下回る金額で彼を放出することはない」と、契約解除に必要な金額を下回るオファーでの放出は行わない姿勢であることを強調した。
R・レオン本人はミランでのプレー続行を希望していると伝えられているが、同紙は仮にレアルが高額オファーを提示し、獲得に動いた場合は移籍が成立する可能性もあるとの見方を示している。レアル側は今後もR・レオンの動向を注視していくようだ。