“ピンチ”に強いロッテ・東條大樹

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2022年06月08日 10:20  ベースボールキング

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ベースボールキング

ロッテの東條大樹
ロッテの東條大樹が、ピンチの場面で強さを発揮した。

 3−2の7回、先発の石川歩が先頭の岡林勇希に二塁打、続く大島洋平の投犠打で一死三塁となったところで降板し、東條がマウンドにあがった。

 ここ最近は勝ち試合の7回に登板することの多い東條だが、この日は得点圏に走者を背負い、1点も許したくない場面でのマウンド。代打・福留孝介の初球スライダーでストライクを奪うと、1ボール2ストライクから4球目の外角148キロストレートで空振り三振。

 続くバッターは前の打席、石川から適時二塁打を放った4番のビシエド。東條は2球連続でスライダーが外に外れたが、3球目の外角スライダーが決まり、2ボール1ストライクとすると、最後は3ボール2ストライクから外角の129キロのスライダーで空振り三振に仕留め、ピンチを脱した。ビシエドに対しては6球全て外角のスライダーだった。

 東條は走者を置いた場面での投球について「普通にゼロに抑えたいという思いでマウンドにあがっています」と話し、イニング頭、走者を置いた場面での登板でもプレッシャーや準備などは基本的に「あまりかわらないです」とのこと。打者一人一人を打ち取っていくことだけを考えている。

 これで東條は今季、得点圏での被打率は.043(23−1)。4月26日の楽天戦の10回二死二塁で、マルモレホスに適時打を打たれたのを最後に、得点圏で1本も安打を許しておらず、翌4月27日の楽天戦から6月1日のヤクルト戦にかけて15試合連続無失点。久しぶりに失点した6月2日のヤクルト戦は、太田賢吾に本塁打を浴びたものだった。

 今季はここまで27試合に登板して、2勝1敗15ホールド、防御率1.05と、昨季勝利の方程式を務めた国吉佑樹、佐々木千隼が一軍を不在にする期間が長いなかで、“勝ちパターン”の一角に食い込んでいる。17ホールドポイントはリーグ2位、交流戦での7ホールドは12球団トップの成績だ。

 4月下旬に行ったオンライン取材では「今シーズンはキャリアハイをいけたらいいなという感じです」と話していたが、勝利数はキャリアハイの2勝、ホールドポイントもシーズン自己最多タイの17、ホールドもあと1つ挙げればシーズン自己最多の記録に並ぶ。現在勝ち試合の7回を務める東條が、ホールドを積み重ねていけばいくほど、チームの勝利が増えていく。シーズン通して安定した投球に期待したい。

文=岩下雄太

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