Hey! Say! JUMPメンバー分析 第1回:山田涼介、人を惹きつける天性のスター 表現者であり続ける全力の姿勢

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2022年06月10日 06:51  リアルサウンド

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Hey! Say! JUMP

 今年デビュー15周年を迎えるHey! Say! JUMP。5月25日には自身初となるトリプルA面シングル『a r e a / 恋をするんだ / 春玄鳥』をリリースするなど、周年のお祝いムードを加速させている8人。大人の男性としても魅力的に成長を遂げた彼らの魅力に注目したい。第1回は山田涼介。


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■キレ&安定感で魅了するダンスパフォーマンス


 “自発光”。山田涼介はオーラを放つ存在感からそう呼ばれている。最近では「狼青年」や「群青ランナウェイ」で高いパフォーマンススキルを発揮するHey! Say! JUMPだが、グループのセンターかつエースを務めるのが山田である。


 ボーカリストとしての山田に注目したときに、まず心奪われるのは美しい歌声である。また歌唱力についてもデビュー直後と比べると年々、安定感と声量が増している印象が強く、自身の特性をいかした発声にシフトしているのではないだろうか。


 ダンスパフォーマンスにおいては、ブレない体幹としなやかな筋肉によるキレのあるダンスが山田の持ち味だ。低い位置のポジションをキープするダンスでも安定感があり、なおかつリズムに合せた緩急の付け方が抜群に上手い。カメラで抜かれる際の魅せ方も心得ており、ファンの求めている姿を瞬時に表現できるのは彼が天性のスターと言われる所以であろう。


■後輩からも慕われるスター性


 そんな山田は後輩から「憧れの先輩」「尊敬する先輩」として名前を挙げられることも多い。


 『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』(日本テレビ系)で、山田と念願の共演を果たした小瀧望(ジャニーズWEST)もその1人だ。関西出身の先輩を前にしてもブレることなく、尊敬する先輩に山田の名を挙げている。また、山田と同い年の中島健人(Sexy Zone)は、アイドル誌に掲載された山田の姿に刺激を受けたのがジャニーズに入るきっかけになったと語っている。


 小学校4年生の時にHey! Say! JUMPのライブで山田を見てジャニーズ事務所へ入所を決意したのが、現在グループで渡米し、武者修行中の松田元太(Travis Japan)だ。松田は以前、YouTubeにて山田とのエピソードを披露した。あるライブの10分前に、松田が山田に向け相談メールを送ったという。それに対し、山田は「他人と比べるからじゃない? 他は他、オレはオレ。周りを見るんじゃなくて自分と戦った方がいい。今自分がすべきことを全力でやるのが表現者としての役割」と励ましたそう。松田はその言葉で気持ちを立て直せたと語っている。若くしてデビューを掴んだが、その分人知れず苦悩や悔しさを乗り越え、努力を重ねてきた山田ならではの思いがこもった熱い言葉であるように思う。


 5月22日に山田が出演した『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)にVTR出演し、熱い思いを伝えたのが道枝駿佑(なにわ男子)だ。現在道枝は、かつて山田も主演したドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)で5代目の金田一一を演じているが、同ドラマが入所のきっかけになったことでも知られている。VTRでは山田について「お顔が、天才じゃないですか」と絶賛するなど山田愛を爆発させ、同ドラマに関しては「悩んで頭固くなるくらいだったら“とりあえずやってみよう精神”でやってみて、案外それが正解な時がある」とアドバイスをしてもらったことや、後輩として初めてお年玉をもらったことなど嬉しそうに語っていた。


■役作りのため厳しい筋トレもいとわない俳優としての姿勢


 そして山田のもうひとつの魅力は、俳優としての活躍である。


 現在公開中の映画『鋼の錬金術師 完結編』で主人公 エドワード・エルリックを演じている山田。初回作から5年の歳月を経た同作では「何回吐いたか分からない」と明かすほど過酷な肉体改造を行い、半年で筋肉を作り上げ、作品に挑んだ。また主演ドラマ『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』(テレビ朝日系)では一転、ラブコメで得意のコミカルなキャラを好演し、こちらも話題となっている。個人的には映画『グラスホッパー』で演じたヒール役も強く印象に残っており、今後も映画やドラマだけでなく舞台などで様々な役柄に挑戦する姿が楽しみだ。


 前述の『おしゃれクリップ』でも、番組MCの山崎育三郎からジャニーズ初のゲーム配信チャンネル『LEOの遊び場』や『ジャにのちゃんねる』などの活動について問われると、「この仕事、飽きられたらおしまいじゃないですか……怖くないですか?」と、飽きられないための努力について言及する場面もあった。一時何をやっても上手くいかず、事務所を辞めようと思った時に思いとどまれたのは「良きライバルであり、家族であり、帰る場所であるHey! Say! JUMPのメンバーのおかげ」と締めくくった。あくなき探求心とファンへの思い、そしてグループに対する真っ直ぐな愛こそ、山田涼介が1ミリもブレることなく山田涼介であり続けられる理由であるように思う。(北村由起)


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