映画「ドラゴンボール超」野沢雅子、敵役・神谷浩史と相性抜群な理由は「美容室が一緒」

映画「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」の初日舞台挨拶より。左から児玉徹郎監督、神谷浩史、野沢雅子、古川登志夫、宮野真守、入野自由。

鳥山明原作による映画「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」の初日舞台挨拶が、本日6月10日に東京・新宿バルト9で開催された。

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「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」は、かつて孫悟空により壊滅した悪の組織・レッドリボン軍の意志を継いだ“新生レッドリボン軍”が、新たに最強の人造人間・ガンマ1号、2号を生み出したことから展開される物語。本日のイベントには孫悟空・孫悟飯・孫悟天役の野沢雅子、ピッコロ役の古川登志夫、Dr.ヘド役の入野自由、ガンマ1号役の神谷浩史、ガンマ2号役の宮野真守、児玉徹郎監督が登壇した。

同作では師弟関係の悟飯とピッコロがメインとなることについて、野沢は「びっくりしました！いつもの悟飯くんは常にお父さんに付きっきりの脇役ですからね」とコメント。古川は「昔、ピッコロが悟飯に対して厳しい訓練を行っていたとき、スタジオでマコさん（野沢雅子）と八奈見乗児さんから『お前、小さい子相手に本気で戦ってんじゃない！』と怒られていたんです」と振り返る。

昨今はコロナ禍のためアフレコは少人数制をとることがほとんどだが、同作で野沢と古川は一緒に収録できたそう。野沢が「やっぱり一緒じゃないとダメですね。相手はこういう気持ちでセリフを言っているんだろうなっていう想像ではなく、体で即受け止めて体で返せますから」と言うと、古川も「お互いに熟知しているところがありましたね。だからお芝居に関しては打ち合わせなしでスムーズにできました」と息ぴったりだったというアフレコを述懐。野沢は阿吽の呼吸だった古川との関係を「親子みたいです」と表現した。

子供の頃から「ドラゴンボール」が大好きで、いつか出演するのが夢だったという入野は「楽屋で神谷さんと宮野さんと話していたんですが、僕が生まれるよりも前から『ドラゴンボール』という作品があるということが本当にすごいなと思います」としみじみ。すると野沢は「生まれる前から!?」と驚き、「私もね、母親のお腹の中でやってましたよ」と芸歴を誤魔化そうとして笑わせる。

入野と同じく「ドラゴンボール」の大ファンという宮野は、「今回の謳い文句に『鳥山明渾身の1作』とあるんですが、セリフや演出に鳥山節がふんだんに詰め込まれています。例えばピッコロがポロッと発するギャグが面白かったり、カーマインのリーゼントが崩れないように車の天井がポコっとなってたり芸が細かいんです」とファン目線で太鼓判。また劇中でガンマ2号はピッコロと戦うことになるが、「古川さんとは何度も会っていますが、ピッコロをやっているときの古川さんは僕の中で特別。子供の頃、古川さんが演じる戦いのシーンを見て真似していましたので、一緒にアフレコしていると本物にしてもらえた感があって思い切り演じることができました」と感慨深そうに語る。

入野、神谷、宮野との共演について「人気実力ともにある御三方とご一緒できて大変勉強になりました」と古川。ガンマ1号とのバトルシーンがあった野沢は神谷とのアフレコについて「最高ですよ！とってもやりやすい!!」と大絶賛するが、その理由について「（神谷と）美容室が一緒なんです。それほどの仲なので、あれこれ考えずに戦えました」と予想を裏切る答えで笑いを起こす。一方、神谷は野沢との共演について「マコさんは僕にとっては特別。日本人って富士山がちょっと見えたりすると得した気分になりません？マコさんに会うと、そんな気持ちになれるんです。今までは美容室ですれ違ったり、美容師さんを通じて挨拶するだけの関係だったので、一緒のスタジオで戦えるのはうれしかったです」と微笑む。

続けて神谷は「最近はすでに収録されている相手のセリフを聞きながらやることが多いんですけど、そのときはもう完璧な形になっているので、向こうの試行錯誤が見えないんです。だから『この人は完璧なのに、なんで僕はちゃんとできないんだろう』って感じてしまうこともあって。でも今回、マコさんでさえ試行錯誤しているのを目の当たりにして『そっか。よりいいものにしようっていう気持ちは、天下の野沢雅子でさえあるんだ！』と気付きました。試行錯誤してマイクの前に立っていいんだ、と思えてうれしかったです」とコメント。この神谷の言葉に、宮野も「試行錯誤してる姿が見えるってのは安心しますよね。一緒に作ることの大事さをコロナ禍によってより感じるようになりました」と大きく共感する。

アニメーションの新たな技術を研究し続け、このたび同作の監督に抜擢された児玉監督。「今回はキャラも背景も3Dということで、『ドラゴンボール』においてまったくの新しい表現。セルルックのCGキャラクターに20年以上携わってきて、ようやくここにきて1つの節目としてお見せすることができたなと思います」と感慨深そうに述べる。また注目してほしいポイントについて「（モデリングで作った）亀仙人の家“カメハウス”が登場します。スタッフみんながこれならいけるんじゃないかって納得できる出来になって、しっかりと映し出されているので見てみてください」とアピールした。

最後に古川は「手前味噌になっちゃいますが、とにかく誉めどころがいっぱい。世界中の皆さんに宣伝していきたいです」とコメント。野沢は「『ドラゴンボール』は何作品目になるかなってぐらいかかわってきましたが、絶対に裏切りません！必ず楽しんでいただけると思うので、1人あたり5人に『面白かったよ！』と連絡してください」と呼びかけた。

■ 「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」
2022年6月11日（土）全国ロードショー

□ スタッフ
原作・脚本・キャラクターデザイン：鳥山明
監督：児玉徹郎
作画監督：久保田誓
音楽：佐藤直紀
美術監督：須江信人
色彩設計：永井留美子
CGディレクター：鄭載薫

□ キャスト
野沢雅子、古川登志夫、久川綾、堀川りょう、田中真弓、草尾毅、皆口裕子、入野自由、神谷浩史、宮野真守、ボルケーノ太田、竹内良太

※記事初出時、本文に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

(c)バード・スタジオ／集英社(c)「2022ドラゴンボール超」製作委員会

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