昇格に向けアピール!6月は打率.412、18打点 ロッテ・茶谷が明かす打撃好調の要因

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2022年06月20日 11:10  ベースボールキング

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ロッテの茶谷健太[撮影=岩下雄太](撮影日:22年6月19日)
◆ 打撃好調の要因

 ロッテで今、ファームで一番ホッとな選手というと、打率(.306)、打点(38)でイースタン・リーグトップの茶谷健太ではないだろうか。

 とにかく6月は打ちまくっている。19日終了時点で6月は14試合に出場して、月間打率は.412(51−21)、試合数を大きく上回る18打点。14試合中10試合で安打を放ち、そのうち複数安打は7試合、17日のヤクルト戦では1試合に4本の安打を放った。

 打点も、6月7日の巨人戦から11日のDeNA戦にかけて5試合連続打点をマークすれば、現在も19日のヤクルト戦で初回、満塁の好機できっちりライトへ犠飛で打点を挙げるなど、3試合連続打点中と勝負強さが光る。

 打撃好調の要因について茶谷は「打撃フォームの改造」を挙げる。「もともと上に構えていたものを下に構えて、楽にインパクトだけ強く振ることを意識しています」。

 今季の茶谷の打撃を見ていると、追い込まれてからも簡単に打ち取られることなく、ノーステップ気味のフォームにするなど工夫が見られる。

 19日のヤクルト戦でも0−0の初回無死満塁で迎えた第1打席、1ボール2ストライクから5球目のストレートを打ちライトへ先制の犠牲フライ、2−1の5回無死走者なしの第3打席も2ボール2ストライクから5球目のストレートをライト前にはじき返した。いずれも2ストライクからノーステップ気味なフォームで打っており、追い込まれてからの対応力もあがった印象だ。


◆ 準備力

 「やれることは全てやっています」。

 多くは語らなかったが、“準備力”も格段に上がったように見える。新型コロナウイルスが流行する前のある日の練習で、自身の打撃練習が終わり一息ついていると、コーチから「なにしてるの?」と言われ、慌てて連続ティーを始めるということがあった。このときたまたま注意を受けたが、その当時も一生懸命練習していたし、常に危機感をもって取り組んでいたのは取材をしていて感じていた。ただ、コーチから注意を受けたということは、戦いの場であるグラウンドでわずかな隙を見せていたのかもしれない。

 19日に行われたヤクルトとの二軍戦の試合前練習を見ると、そういった姿が全くなくなっていた。ティー打撃を終え、自身の打撃練習の順番がくるまで素振り。この日はロッテ浦和球場ではなく、柏でのホームゲームということも関係しているのかバントマシンがなかったが、打撃投手にボールを投げてもらいバント練習を行っていた。見ていた限り、バント練習をしていたのは茶谷を含めて数人だった。

 ちなみに茶谷は5月10日の巨人戦で、4−3の8回無死一塁から横川凱が投じた初球をきっちりと送りバントを決め、吉田裕太の2ランに繋げたということもあった。

 試合に入るまでの準備力が上がったことも好調の要因に繋がっているのではないだろうかーー。

 ファームで好調を維持し、茶谷を一軍の舞台で観たいというマリーンズファンも多い。「今はたくさんチャンスを頂いている。一軍に上がればもちろんスタメン出場することが第一の目標になりますが、代打だったり、少ない打席で1打席1打席結果を残していかないといけないので、その時にしっかり結果を出せるように今はやっています」。“準備”、そして“結果”を残し続けた先に、一軍昇格が見えてくる。

▼ 茶谷健太の今季二軍成績
成績:50試 率.306(173−53)本1 点38
【月別成績】
3・4月:26試 率.292(89−26)本1 点17
5月:10試 率.182(33−6)本0 点3
6月:14試 率.412(51−21)本0 点18

取材・文=岩下雄太

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  • そんなにちゃたにをみたいなんてやついるか?デタラメ書くな岩下。
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