フランクフルト、DFヒンターエッガーの引退を発表…29歳の若さで現役生活にピリオド

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2022年06月24日 14:16  サッカーキング

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ヒンターエッガーが現役引退 [写真]=Getty Images
フランクフルトは23日、同クラブに所属しているオーストリア代表DFマルティン・ヒンターエッガーの現役引退を発表した。

 ヒンターエッガーは1992年9月7日生まれの現在29歳。母国のザルツブルクでキャリアをスタートさせると、ボルシアMG、アウクスブルクを渡り歩き、2019年1月にフランクフルトへとレンタル移籍加入。シーズン終了後に完全移籍へと移行した。フランクフルトでは加入当初からセンターバックのレギュラーポジションを確保しており、2021−22シーズンは公式戦36試合出場1ゴールを記録。キャプテンマークを巻いてピッチに立つこともあった。5月18日に行われたヨーロッパリーグ(EL)決勝戦のレンジャーズ戦は負傷のため欠場していたが、それまでの道のりでクラブのEL制覇に大きく貢献していた。また、オーストリア代表としても2013年にA代表デビューを飾っており、これまで国際Aマッチ通算で67試合に出場し4ゴールを挙げている。

 現役引退に際し、ヒンターエッガーはフランクフルトのクラブ公式HPでコメントを発表している。

「昨年秋の時点で、シーズンが終わった時にプロキャリアから退くことを決めていた。実際、プレー面では難しい時期に差し掛かっていた。僕のパフォーマンスは変わってきていたんだ。今年の春、僕のパフォーマンスがなんとか保たれて、ELでクラブと共に成功を収めたことで、別れを告げることができた。ELでの勝利は、僕にとって第二の故郷となったこの街の素晴らしいファンたちと祝う最後の試合になる。その時すでに分かっていたことだったから、ELの勝利は本当に嬉しかった」

「僕はこのクラブで過ごした日々を、大きな感謝と喜びをもって振り返りたい。クラブやサポーターとの強い絆を感じ続け、1人のファンとしてヨーロッパでの旅を続けるチームを応援していきたいと思う。チームメイト、コーチングスタッフ、クラブに関わる全ての人々に感謝したい。ここでは多くの信頼とサポートをもらえて、素晴らしい時間を過ごせた。そして何よりも、特に苦しい時期にいつも僕を支えてくれたファンの皆さんに感謝したい」

 また、ヒンターエッガーは今オフに母国でイベントを開催する際、出身地が同じである極右団体の政治家ともに会社を立ち上げたことが現地メディアの報道によって明るみに出た。同騒動についても言及し、「僕の感情的で軽率な言葉で不快な思いをさせてしまったことをお詫びしたい。残念なことだと心から思っている。一方で、もう一度明らかにしておきたいこともある。僕は右翼的、不寛容、非人間的な考えを最も強い言葉で非難している。僕を知っている人は誰もがわかっているはずだ。まずは、この問題から少し距離を置いて、自分の人生を見つめ直す必要があると思った」と話した。

 最後に「今、フランクフルトがこの新たなステップを踏む機会を与えてくれたことに感謝している」とコメント。フランクフルトのサポーターから愛された“ヒンティ”が、29歳の若さで現役生活にピリオドを打った。

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