櫻井海音、素顔は負けず嫌い 木村拓哉との共演から刺激

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2022年06月25日 09:11  クランクイン!

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写真櫻井海音  クランクイン! 写真:高野広美
櫻井海音  クランクイン! 写真:高野広美
 21歳の俳優、櫻井海音が躍進中だ。モデル、ミュージシャンとして活動しながら、2021年からは役者業を本格的にスタートさせた彼。映画『嘘喰い』(2022)では闇組織のトップ、ドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)では気弱な高校生に扮(ふん)するなど、作品ごとにまったく違う表情を見せている。『鎌塚氏シリーズ』の第6弾『鎌塚氏、羽を伸ばす』では、初舞台にチャレンジ。「とにかく負けず嫌いで、できないことを克服するために努力をするのが大好き」という櫻井が、穏やかな笑顔の裏側に秘めた努力家としての素顔や、見据える未来までを語った。

【写真】さわやかな笑顔が魅力的!な櫻井海音

初舞台のオファーに不安も「期待に応えたい」と力強く宣言

 本作は、三宅弘城が“完璧なる執事”の鎌塚アカシを演じる人気舞台『鎌塚氏シリーズ』の第6弾。変わり者たちが乗車し、なぜか危険な場所ばかり走る豪華列車を舞台に、アカシが難事件に挑む姿を描くスクリューボールコメディだ。櫻井は、二階堂ふみ扮する令嬢の従者、真鍋リョウスケ役を演じる。

 初舞台のオファーが舞い込んだのは、約1年前のことだという。「不安や“大丈夫かな”という気持ちが大きかった」とオファーの瞬間を振り返った櫻井は、「二階堂さんが、今回の舞台に僕を推薦してくださったそうなんです。それを聞いて“これはやるしかない”と。期待されているものに、なんとかして応えたいと思いました」とNHK連続テレビ小説『エール』で共演した二階堂の存在が背中を押してくれたと告白。「朝ドラに出演したときは、芝居を始めてまだ1ヵ月くらいだったんです。二階堂さんがそんな僕の芝居を見てくれていたなんて、ものすごくやる気につながりました」と感謝を込める。

 これまでの『鎌塚氏シリーズ』のDVDを観たり、友人の公演に足を運んだり、発声や所作について学んだりと舞台についても猛勉強中で、櫻井は「『鎌塚氏シリーズ』は、三宅さんが演じる鎌塚氏が真面目であればあるほど、どんどん面白く見えてくる(笑)。あれだけ真面目な表情でコメディをできるなんて、本当にすごいなと思いますし、観ていてもとても楽しいです」とシリーズにも魅了されたと話す。

 「三宅さんをはじめ、そうそうたる方々が出演する舞台。コミュニケーションを取りながら、いろいろなことを学びたいなと思っています。今はワクワクや期待感が強くなっています」とほほ笑み、「舞台は、その場にしかない、巻き戻しのできないリアルなパワーがあって、生の声を届けられるところが魅力。初の舞台であり、こういったコメディに出演することも初めてです。自分の新しい可能性や引き出しを見つけられたらうれしいです」と新たな自分との出会いも待ち望んでいる。

負けず嫌いで一途な性格


 “Kaito”としてバンド『インナージャーニー』のドラムとして活動しながら、20歳の節目の年に“櫻井海音”として役者業を本格始動させた。バラエティ番組『王様のブランチ』(TBS系)にもレギュラー出演するなど、タレント業にも意欲的だ。

 次々と扉を開いている櫻井だが、新たな世界に飛び込むときには「もちろん怖いけれど、やらないことには何事も始まらない」という気持ちで挑んでいると明かす。「新しいことに不安や恐怖は付き物なので、まずは何も考えないで飛び込んでみる。食わず嫌いをしても良くないし、やってみたら絶対に楽しいものが見つけられると思っています。今回の舞台も歴史のあるシリーズで、出て得られるものは必ず大きいものになるはず。“楽しい、面白い”と思えればそこには成長があるし、成長していけば面白いことが増えていく。そういう連鎖があると思っています」とキッパリ。

 「もともと役者志望ではなかった」という彼が役者業を始めた際も、その思い切りの良さを発動させたそうで、「コロナ禍でバンドとしてのライブができなくなってしまって。そのタイミングで役者業のオファーを頂きました。役者志望ではなかったけれど、“まずはやってみよう”と思って始めたことが、今では楽しく向き合えるものになって、周囲の人にも認めてもらえるような仕事になった。人生は何があるか分からないし、飛び込めば何か見つかるものだなと思っています。僕の人生は、圧倒的にそういったことが多いです」と語る。

 思い切って飛び込んだ先で必ず楽しみを見つけられるのは、彼がそこにたゆまぬ努力を注ぎ込んでいるからだ。櫻井は「なんでも、いい加減にやるのが嫌なんです」とにっこり。「小さな頃から、とにかく負けず嫌いで。友達とゲームをしていても、勝つまでやる(笑)。できないことがあるのも嫌だし、やるならば完璧に近づけたい。そのためにも一つ一つ、しっかりと向き合っていきたいです。お芝居を始めたときも、できない自分が悔しくて、それを原動力にやり始めたところもあります」と自身の性格を分析。

 穏やかな笑顔の裏側に、確かな情熱を秘めている。「頑固なんですよね」と口火を切り、「できないことを克服するために努力をするのも、大好きです。小さな頃からずっとサッカーをやっていたんですが、そこでバチバチに鍛えられてきた影響も大きいかもしれません。今の時代とは逆行しているかもしれませんが、なあなあにしたり、甘えたくないタイプなんです」と没頭型の性格もなんとも魅力的だ。

見据える未来、木村拓哉への憧れを告白


 作品を重ねるごとに「今すべてが楽しい」と役者としての醍醐味(だいごみ)も増えているという櫻井だが、とりわけ「役を演じるために、思考をしている時間がとても楽しい」のだとか。「自分の中で思考しながら役のイメージを作り上げて、監督と話しながら、またそこで思考して、イメージをどんどん変えていく。その過程がとても楽しいです。お芝居で評価をしていただける機会があり、そういったことは大きなやる気につながります。承認欲求が強いのかもしれません」と照れ笑いを見せる。

 「“これを目指すためには、今の自分にはこれをやることが必要”だと、逆算して考えていくタイプ」とロジカルな一面ものぞかせた櫻井。20代の目標は「安直な言い方をしてしまうと、いつか主演を張れるような存在になりたいです。そのためには、常に自分の全力を出し切って、後悔のないようなお芝居を心がけたい」と力強く宣言。

 そして刺激を受ける存在として「木村拓哉さん」と、ドラマ『未来への10カウント』の頼もしい座長の名前を挙げた。「現場で一緒の時間を過ごさせていただいて、トップ・オブ・トップって、木村さんのような方のことを言うんだなと実感しています。一つ一つの言動にブレない芯があって、優しさもあって、気配りもできて…。本当にかっこいいんですよ! ものすごく刺激を受けていますし、木村さんのような大人、役者になりたいなと思っています」と真っすぐな瞳で未来を見つめていた。(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)
 
 M&Oplaysプロデュース『鎌塚氏、羽を伸ばす』は、7月17日〜8月7日東京・本多劇場、8月11日富山県民会館ホール、8月13・14日愛知・東海市芸術劇場 大ホール、8月16日島根県民会館 大ホール、8月21日岩手・北上市文化交流センター さくらホール 大ホール、8月24日りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場、8月27・28日大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。
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