「大記録の女神」佐久間みなみアナ。目指すスポーツキャスター像は「知らないということも武器になる」

0

2022年06月25日 10:31  webスポルティーバ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

webスポルティーバ

写真写真

今年4月にフジテレビのスポーツ・ニュース番組『S-PARK』の新キャスターに就任した佐久間みなみアナウンサー。担当して3カ月近くが経った今、スポーツを仕事とすることにどんな気持ちを抱いているのか聞いてみた。また自身のスポーツ経験やアナウンサーとしての心構えなどについても語ってもらった。

※  ※  ※  ※

フジテレビ・佐久間みなみアナウンサー
インタビュー前編




──この春から週末のスポーツ・ニュース番組『S-PARK』のメインキャスターに就任されました。入社3年目での大抜擢、この話がきた時は驚かれたのでは?

佐久間みなみ(以下・佐久間) はい。うれしさと同時に、正直に言うとすごく不安でした。と言うのも、さほどスポーツにくわしくないこともあって、はたして私で大丈夫なのかなと。どういった目線で伝えていけばいいのだろう、知識を集めるだけではスポーツの魅力は伝わらないとか、いろいろ考えてしまって......。ただメインキャスターをやらせていただける機会はなかなかないと思うので、そこは感謝の気持ちをもって「精一杯やらせていただきます」と答えました。

──『S-PARK』といえば前任の宮司愛海アナウンサーのイメージが強いのですが、そんな先輩から何かアドバイスはもらいましたか。

佐久間 いろいろと話しました。特に印象的だったのは「ひとつの現場にひとつの楽しみを見つけることが大切だよ」という言葉です。取材で現場へ行って、やはり自分が楽しまないとそのスポーツの魅力は伝わりません。あとは「知らないということも武器になる」ということです。初めは不安になっていた私を「大丈夫だよ」と励ます意味で言ってくれたのだと思いますが、現場で取材をはじめるとその印象は変わりました。知識がないからこそ初歩から勉強しますし、また取材相手の方も「この人は初めての取材だ」と思ってわかりやすく説明をしてくださいます。このことで視聴者の方に新しい視点を持っていただけたり、発見をしてもらえたらいいなと思えるようになってきました。




──確かに初々しい視点があったほうが、その競技にくわしくない視聴者の方に伝わりやすいインタビューができますね。

佐久間 そういう意味で武器なんだということに最近ようやく気づきました。また放送は深夜帯ですし、視聴者の方がリラックスしながら「楽しいな」と思ってもらえるような雰囲気の番組が作れたらいいなと思っています。

──昨今は暗いニュースばかりなので、スポーツの持つ明るさや独特の熱さみたいなものが伝わるといいですよね。

佐久間 スポーツのニュースはポジティブなものが多いので、安心して楽しんでもらえたらと思っています。もちろん勝負事ですし、敗退もあり悔しい思いをすることもありますが、それもまたドラマの一面だと思います。現場に行くと選手や関係者、ファンの方が同じ方向を見て盛り上がっています。そういうことはなかなかスポーツの現場ではないと経験できないですし、それがやっぱり"スポーツの魅力"だと思います。

──最初の現場取材は、4月10日の佐々木朗希投手(ロッテ)の完全試合だったそうですね。

佐久間 正直に言うと、本当に申し訳ないぐらい、何が起こっているのかわからなくて......。

──ハハハ。28年ぶりの偉業でした。

佐久間 今年の佐々木朗希投手はすごいと番組として狙いをつけていたのですが、まさか完全試合までとは思っていなくて....試合が進むにつれ、となりで解説をしていただいた藤川球児さんの口数がだんだん減っていって......。「えっ、完全試合って!?」みたいな感じで目の前でとんでもないことが起こってしまって、最初は何が何だかわかりませんでした。あらためてすごさを理解して本当に驚きました。

──でもそういう場面にいきなり遭遇できたのは、すばらしいことだと思います。

佐久間 長年番組に携わっていたスタッフからは「1回目で見られるなんて、どんだけ"持って"いるんだ!」とうらやましがられました(笑)。藤川さんからは「メインキャスターになるにあたって、ふさわしい日でしたね」と言っていただいて、もう本当にありがとうございますという感じでした。

──いきなりスポーツの醍醐味を体感しましたね。

佐久間 そういう奇跡や感動は日常生活では味わえないですし、非日常へつれていってくれるのも、スポーツならではだと思っています。

──非日常と言えば5月9日のエンゼルスタジアムでの大谷翔平選手のプロ初となる満塁本塁打も現地で目撃したんですよね。すごくいい雰囲気だったんじゃないですか。

佐久間 あれもまさかの出来事でした(笑)。実は到着したその日にスタジアムに向かって、時差ボケでもう思考が追いつかなくて。最初は「何が起きたの?」という感じだったのですが、初の満塁ホームランと聞いて、すごく興奮しました。

──翌日は大谷選手の同僚であるリード・デトマーズ投手のノーヒットノーランも目の当たりにしたそうですね。

佐久間 本当にまさかの連続ですよね! これまで試合をあまり生で観戦していなかったので、現場で集中して試合を追うことがこれほど魅力的でおもしろいものだと、気づかせてもらえました。

──佐々木投手にアメリカでの経験、よりスポーツに興味を持つことのできる出来事でしたね。

佐久間 本当ですね。ですから今後は取材を通し、選手の方々を追い、より知っていきたいと思いました。追ってきたからこそわかることや選手の方々が話してくれたことを視聴者の方にお伝えできることが理想ですね。自分が興味を持って追っていく選手が、はたしてどうなっていくのか。たとえば、ずっと取材をしてきた選手が金メダルを手にしたとき、自分はどんな気持ちになるのか。まだ私はその風景を知らないので、ぜひ体験したいと思います。

──心臓バクバクの手に汗を握る状況が楽しめそうですね。

佐久間 そうですね。実はスポーツのハラハラ感は苦手だったんです (笑)。今はもちろんその魅力が勝っていますが、ずっと追うからこそ直視できないことも出てくるのかなと思ったりもします。でもそこはぜひ味わってみたいですね。

──今後、追っていきたいテーマや選手などはいらっしゃいますか?

佐久間 いろいろな競技に興味があるのですが、今年の11月に『FIFAワールドカップカタール2022』が開催されるので、特に日本代表に注目しています。

──佐久間アナウンサーとっても大きな仕事になりそうですね。

佐久間 代表選手の皆さんや森保一監督にインタビューをしたいという気持ちはあります。チーム内でいろいろと共有されていることはあると思うのですが、一人ひとりに話を聞くと、それぞれの考え方があると思うので、それを知ったうえでW杯を見ると、独自の視点が見えてくるのかなと思います。監督や選手たちの熱量を視聴者の方々にぜひ伝えていきたいと思います。あとはどんどん海外の選手にもインタビューしていけたらいいなと思っています。

──英語が得意だそうですから楽しみにしています。

佐久間 まだ至らないところは多いとは思いますが、しっかり準備を怠ることなく務めていきたいですね。とにかく大切にしたいのは、選手の何を視聴者の方々に知ってもらいたいのか、そしてそれをいかにわかりやすく伝えることができるのか。今の地点では深いところまでリーチできていないかもしれませんが、とにかく現場に出て、また共演する方々やスタッフの力を借りて経験を重ねることで、自分ならではのカラーを出していけたらなと思っています。これからもよろしくお願いします。

後編に続く>>佐久間みなみアナが影響を受けた大先輩からの一言


PROFILE
佐久間みなみ(さくま・みなみ) 
1997年11月18日生まれ。2020年フジテレビ入社。愛知県名古屋市出身。血液型0型。スポーツ・ニュース番組『S-PARK』のメインキャスター。12歳から16歳までをアメリカ・ペンシルバニア州で過ごし、海外のアスリートにも英語でインタビューを行なっている。
★Instagramはこちら>>

    ニュース設定