J1首位の横浜FMはリーグ3連勝中。冴えわたるポジショニングとランニングを組み合わせた攻撃の中身

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2022年06月25日 11:21  webスポルティーバ

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サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー〜

Question
水沼宏太にボールが渡ったあと、横浜F・マリノスはどのように崩したか?

 Jリーグ第17節、ガンバ大阪対横浜F・マリノスが行なわれ、アウェーの横浜FMが2−1で勝利を収めた。

 横浜FMは3連勝で勝ち点を34に伸ばし、単独首位をキープしてリーグ前半戦を折り返した。

 立ち上がりは、チャンスをものにしたのはG大阪だった。前半7分、横浜FMのビルドアップに対して積極的にプレッシャーにいくと、パスミスを誘発して先制する。

 しかし、後半11分、リードを許した横浜FMは攻勢に出ると、西村拓真のゴールで同点に追いついた。そして直後の後半16分には、水沼宏太のゴールで逆転。横浜FMがそのまま逃げきって2−1の勝利となった。

 今回は、西村の同点シーンをピックアップする。

 後半11分、G大阪のゴールキックから中盤でのルーズボールを拾った横浜FMの渡辺皓太が、素早く右ワイドに開いた水沼へボールを展開。




 右サイドでボールを受けた水沼に対して、G大阪左サイドバックの藤春廣輝が詰めていった。

 この状況から横浜FMはどのようにして崩しただろうか、というのがQuestionである。

Answer
渡辺が右前のスペースへ抜けて起点を作り、水沼がクロスを入れてゴールへ

 水沼の幅を取る立ち位置と、渡辺の長い距離のランニングによって、崩しの起点を作ったシーンである。




 渡辺がルーズボールを拾うと、右ウイングの水沼はライン際に開いてボールを受けた。それによってサイドバックの藤春が釣り出され、中央でレオ・セアラのマークについているクォン・ギョンウォンとの間、ハーフスペースが大きく空いた。

 ここを誰が使うのか。トップのレオ・セアラやトップ下の西村が走り込むという選択肢もあるなかで、この時はそれよりもさらにうしろの、自陣近くにいた渡辺がパスを出した勢いのまま走り込んだ。

 渡辺が右奥のスペースでボールを受けて起点を作ると、G大阪の最終ラインはもっとも深い位置まで下がらざるを得なくなった。ここが渡辺のランニングが効いた大きなポイントだ。

 深いエリアまで押し込まれたことで、G大阪は逆サイドの高尾瑠が中央へ絞ると、ファーにいたエウベルはややファーの位置に留まりフリーになった。それを見ていた水沼は、渡辺から落としてもらったボールをワンタッチでエウベルへピンポイントクロス。

 エウベルのヘディングシュートをGK東口順昭が一度ははじくが、こぼれ球を渡辺が西村に折り返して同点となった。

 横浜FMが相手のハイラインの裏を効果的に突く試合巧者ぶりを発揮し、鮮やかな逆転劇の口火を切ったゴールだった。

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