注意すべきは「親がやってた」やつ? 梅雨シーズンに案外やりがち、「実は無意味」な湿気対策6選

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2022年06月25日 21:51  All About

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写真ムシムシ、ジメジメ、ベタベタが悩ましい梅雨の湿気。毎年あれこれ対策しているのに、どうも悩みが晴れない……もしかしたら、そのやり方、「実は無意味」だったのかもしれません。
ムシムシ、ジメジメ、ベタベタが悩ましい梅雨の湿気。毎年あれこれ対策しているのに、どうも悩みが晴れない……もしかしたら、そのやり方、「実は無意味」だったのかもしれません。

案外やりがち?「あんまり意味ない」湿気対策

梅雨の湿気って、どうしてこうも不愉快なんでしょう。

不思議ですよね。カラカラの冬の間は隙あらば加湿、潤い、粘膜保護、乾燥は敵!とばかりに保湿に躍起になっていたのに、いつの間にか潤いすぎてそこらじゅうムシムシのジメジメのベタベタでイライラです。

少しでも快適になりたくて、各々いろいろ策を講じることになると思いますが、案外やりがち、ありがちな「あんまり意味ない」湿気対策が世の中、チラホラ……。

日本の住まい(構造や建材)、暮らしかた(生活パターン)はここ数十年で大きく変化変容しています。親やその親がやっていた家事の当たり前が、当たり前でなくなっているというのがヒント。無意識に真似てピントを外していることもあるかも?

Q1. 入浴後は浴室ドアを開けておくのがいい?

【正解は×】あまり計る人も意識する人もいないものかも知れませんが、実は浴室の湿度というのは日々「100%」近くまで上がっています。梅雨から夏にかけてはとりわけ気温が高いうえ、その気温下での湿度もマックスとなれば、浴室の空気には多量の水分が日々含まれているわけです。

一般的な浴室は防水仕様の空間ですからそれでも大丈夫ではありますが、入浴中も入浴後もドアを閉めて密閉して換気扇をつけて湿った空気は屋外へ「強制排気」が正解。

しかしなぜか、入浴後、ドアを全開にして「乾燥〜!」という方がおられますが、全開してしまうとその湿気は、家の中に侵入〜! そこここを湿らせてくれます。

ドアは必ず閉めて換気扇を稼働(必要な空気はスリットから入ります)させてください。

Q2. 浴室換気扇は2〜8時間だけ回せばいい?

【正解は×】入浴後、換気扇は2時間だけとか、4時間だけとか、6時間とか、8時間とか、とにかくタイマーで時限的に回して後の時間は換気しないという方が一定数いらっしゃいます。

電気代の節約のため……?かも知れませんが、約20年前に改正された建築基準法以降の建物は気密性が高く「24時間換気」が必須。その換気扇は多くが浴室換気扇と兼用されています。

浴室の「湿気」だけでなく多様な汚染物質が住まいの空気中には漂っています。私たち自身が吐く二酸化炭素も身体から出す蒸発した汗も空気の汚れの一種で、ジメジメの元です。浴室換気扇は常時稼働が基本です。どうかタイマーはかけないでください。

Q3. 曇りの日は換気しなくてもいい?

【正解は×】梅雨の晴れ間……ではなく薄曇りの日。ないしは、若干小雨が降る日。「ムシムシ」が極まった空気感のそんな日に換気なんてしたくない。心情としてはもっともなのですが、それでも家の中と外との空気の湿度を比較してみると、外の方が乾燥していることがほとんどです。

室内の空気は目に見えないチリやカビ胞子、二酸化炭素で汚れています。曇りでも換気しましょう。

Q4. 洗濯物は寝室に干すとよく乾く?

【正解は×】実は布団やベッドのある寝室に梅雨時の洗濯物を部屋干しするとよく乾くのです。それは、布団やベッドが湿気を吸い取ってくれるから!

しかし湿気を吸い取った布団やベッドは、カビやダニが発生しやすくなりますし、干している洗濯物からは細かな繊維クズが多量に落ち、布団やベッドはそのホコリで汚れるためカビダニの繁殖をさらに助けてしまいます。

部屋干し洗濯物の寝室干しは、全力でおすすめしません。

Q5. 珪藻土バスマットは干さなくていい?

【正解は×】速乾性が高いという点で近年注目されている珪藻土によるバスマットですが、メンテナンスフリーと勘違いしてカビを生やしてしまう例がとても多いのです。

バスマットに限らず珪藻土や炭、シリカゲルといった多孔質の調湿素材は「半永久的に湿気を吸い取ってくれつつ放置してもいい素材」ではありません。布団用の調湿マットや、下駄箱用の除湿マットなど含め、晴れた日に天日干しして、しっかり乾燥させるというメンテナンスは欠かせないのです。

Q6. ベッドの下の湿気は除湿剤で吸う?

【正解は×】湿気を吸うと容器に水が溜まるタイプの湿気取り、いわゆる「除湿剤」をジメジメするベッドの下や部屋の隅や玄関、洗面所などに置く人がいますが、すぐに水でタプタプになってしまい、お金がどんどんかかるのが悩みのタネだったりしませんか。

それもそのはず、あの塩化カルシウムに吸湿させて除湿するタイプの「除湿剤」は、実は「部屋置き」するものではありません。扉のついた収納、広くても一畳程度の押入れやクローゼットのような収納空間に置くものなのです。

部屋のような広い空間には、ドアや窓の開閉、調理、部屋干しなどにより湿気がどんどん入り込みますので、その水分を除湿剤で吸っても吸ってもキリがないのです。むしろ部屋の除湿には「除湿機」を置く方が現実的ですが、それでも稼働コストとタンクに水が溜まるペースが見合うかは微妙です。

気温の高い日はエアコン(冷房)を稼働させ、部屋の空気の水分を結露水として排出する。気温の低めの日は常に窓を開けたままの自然換気に切り替え家中の換気扇を稼働させ、淀みにはエアサーキュレーターの風を当てる、などの方法をお勧めします。

以上に挙げた6つの無意味な湿気対策「あるある」。思い当たるところがもしあったら、ぜひ一つでもひっくり返してみてくださいね。

藤原 千秋プロフィール

大手住宅メーカー営業職を経て主に住まい、暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在はライティングの傍ら監修、企画、広告、アドバイザリー等の業務に携わる。プライベートでは三女の母。著監修書、マスコミ出演多数。All About 家事・掃除・子育てガイド。
(文:藤原 千秋(住生活ジャーナリスト))

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