ゲーム実況はJRPGの売上に悪影響? ゲーム好きマンガ家の私見

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2022年06月26日 12:31  ITmedia NEWS

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 先日、「桃太郎伝説」(以下、桃伝)や「天外魔境II」(以下、天外)といった名作JRPG(日本のRPG作品)の産みの親である桝田省治さん(@ShojiMasuda)のTwitterへの投稿がネットで話題になりました。ゲーム実況に言及したツイートに対してTwitter上では様々な反応があり、一時「JRPG」がトレンドに上がりました。



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 桝田さんのツイートは、ゲーム実況の登場により桃伝や天外のようなストーリー重視のJRPGは「短期間のうちにプレイするものから無料で消費されるものに変わる」といった内容でした。そもそも過去のJRPGのシリーズを復活してほしいという声に対し、大人気シリーズである「桃太郎電鉄」の開発をやめてまで注力する価値があるのか、というのが桝田さんの本意だったようですが、ゲーム実況がJRPGの売上にネガティブな影響を及ぼすとクリエイターが指摘したと受け止められ、賛否両論を巻き起こしたのです。



 ゲーム実況とJRPGの売り上げとの因果関係については、客観的なデータが見つけられずボクにはよく分かりませんでした。ただ色々調べている中で「ゲーム実況で満足してストーリー重視のゲームは買わなくなった」「ゲーム実況でストーリーが気になってゲームを買った」という両方の意見があったので、トータルで見たら桝田さんが心配するほどゲーム実況によるネガティブな影響はないのかもしれません。桝田さん自身も反応の大きさに驚かれたのか、その後のツイートで色々と調べているようです。



 ボクもゲーム実況をよく見ているのですが、遊びたいと思っているゲームに関してはクリアするまで視聴しない、というスタンスなのでゲーム実況のせいでゲームを買うのを止めたことはありません。そもそもゲーム実況を見る目的が、ゲームの内容を楽しむというより、そのゲームに対する配信者さんのリアクションを楽しむことなので、なおさらクリア後のゲームのほうがリアクションに集中できて楽しいなと感じることが多いです。また、ゲーム実況がキッカケで遊んだゲームもいくつかあるので、個人的にはゲーム実況はゲームを遊ぶ上でポジティブな要素が多いと感じています。



 一方でマンガ家というクリエイターの端くれの身としては、時間をかけて産み出したものをゲーム配信で短期間で消費され、それが売り上げに影響しているかもしれないという状況に良い気がしない、というのもとてもよく分かります。桝田さんがゲーム実況に言及したのもそういった思いがあってなのかもしれません。



 それでも現状でゲーム実況をゲーム業界が無視することはとても難しいと思います。良い関係を保ちながら、今後も魅力的なJRPGを作っていただけるとうれしいです。あと、個人的には桃伝、リメイクでも新作でもずっと待ってます!



●著者紹介:サダタロー



1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、既刊7冊)など。現在、熊本日日新聞他で4コマ漫画「くまモン」を連載中。Pixivはsadataro、Twitterは@sadafrecce。



●連載:サダタローのゆるっと4コマ劇場



漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる〜く語る4コマまんが新連載。たぶん週末に掲載します。連載一覧はこちら。過去の連載はこちらからどうぞ。


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