タナク「マシンを燃やしてしまうところだった」/WRC第6戦ケニア デイ3後コメント

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2022年06月26日 12:40  AUTOSPORT web

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オット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア
6月25日、WRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』のデイ3はSS8〜13が行われ、午後は降雨の影響で泥のステージでの戦いとなるなか、前日のデイ2で総合首位に立ったカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がリードを拡大している。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は表彰台圏内の総合3番手につけた。そんな今戦の競技3日目を終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合7番手
「それほど愉快じゃないね! ひどいものだし、戦う目的がないよ。リスクをまったく取らずに行こうとしている」
※SS13後インタビュー

●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイリタイア
「パンクしたのでタイヤを交換した。そしたらその後、岩だらけの場所で(サスペンションが)壊れたんだ。確認する必要がある。修理できるといいけれど……。それほどクレイグ(・ブリーン)の邪魔にならなかったことを願っているよ」
※SS8後インタビュー

●セバスチャン・ローブ(#19 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合10番手
「ストレートで、突然マシンが下がった。ステアリングアームか何かのせいかもしれない。この状態で15km走らなければならならず、フィニッシュまでスピードを落とさなければならなかった。そんなところだ」
※SS13後インタビュー

■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合5番手
「午前中はトラブルもなく、エルメンテイタ1(SS9)とスリーピング・ウォリアー1(SS10)の2カ所でファステストステージタイムを出したが、午後は一転してチャレンジングだった。順位は4番手で、表彰台まで7.4秒のところまで挽回できた」

「2回目のループでは、SS11のバンピーなセクションでボディワークを損傷してしまった。そしてSS12の終わりでは、オルタネータのベルトが切れてしまい、電気系統のトラブルに見舞われた。なんとかしてマルティン(・ウィダグ/コドライバー)と僕は最終ステージに間に合うようにマシンを修理し、不可能を可能にした」

「(SS13では)数km走ったところに大きな水溜まりがあり、エンジンが水を吸い込んでマシンが止まってしまった。再スタートに4分を要したが、フロントガラスについた泥のせいで視界が悪く、200mほど進んだところでそのまま木にぶつかってしまったんだ。僕たちは総合5位をキープしているから、全体的な順位に大きな影響はなかった。明日も引き続き進んでいき、少なくともポイントを獲得できるように努めるよ」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイリタイア
「突然何かの音が聞こえて直後に車内に火が出たんだ。すぐにマシンを止めて確認した。トランスミッションのなにかのようだったが、車体の下回りは閉じられているから、どこが悪いのかよく分からなかった」

「(ラリーを)続けようとしたけれど、低速で進んでも火がでるから、マシンを燃やしてしまうところだった。悔しいが、ラリー全体を見ればある意味ではとても良いものだったし、非常に厳しくチャレンジングだった」

「昨日は砂、今日は岩と荒れ野と格闘した。1日を無事にスタートし、不測の事態が起きないようにチェックしたが、残念ながらプロペラシャフトが僕たちの1日を終わらせてしまった」

●オリバー・ソルベルグ(#2 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合6番手
「今日を要約するとしたら、“クレイジー”としか言いようがないね。最後までやり抜くことができて本当にラッキーだった。オープニングステージで大きな岩に衝突してアームを曲げてしまい、慌ただしいスタートになってしまったんだ。1日を乗り切るために無理をしないでおくしかなかった。2回目の走行のために交換したが、僕が(作業で)ミスをしてしまったため少しクルマがふらつくようになった。その後の最終ステージのループはとにかく荒れていたね」

「今日は前に対しても後ろに対してもタイムを改善することはできなかったから、道路から外れずに、順位を維持したいと思っていた。ランチタイムに加えた変更によってフィーリングが良くなり、2回目のループのスタートは昼と夜ほどの違いがあった」

「そして雨が降ってきて、状況はさらにクレイジーになった。最終ステージは僕がこれまで経験したなかでもすごくクールなステージのひとつだった。楽でトラブルがなかったとはとても言えないけれど、僕たちはあと1日を迎えるために乗り切ったよ」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合首位
「今日は他のクルマのタイムはあまり気にせず、コンディションを見ながら自分の走りをすることに専念した。午前中はとてもうまく走ることができ、昨日よりは荒れそうな場所を予測することもできたが、それでもスピードをつねに正しく見極めることは簡単ではなかった」

「また、午後のマディなコンディションでは、フロントウインドウのクリーニングに少し問題があり、かなり難しい状況だった。リスクをできる限り抑えようと走ったのだけど、あのようなコンディションでは突然のスライドを抑えることは不可能だった。チームとしては素晴らしいポジションにつけているが、明日はすべてのステージを2回走るし、とくに2回目の走行はかなり興味深いことになると思う」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合2番手
「予想どおり今日もタフな1日だった。路面は昨日ほど柔らかくなかったけれど、それでも岩や轍が多くあり、クルマにとっては大変な路面だったと言える。自分たちの出走順では、石や荒れている場所をすべて避けながらプッシュするのは簡単ではなかった」

「午後は、本当にトリッキーなコンディションだった。昨年は経験する機会がなかったので、このラリーでレインコンディションを走るのは今日が初めてだったが、グリップがまったくなく、大きな水溜まりも多くあったので、本当に驚いたよ」

「グリップする場所を見つけながら、できるだけクリーンに走ろうと試みた。明日は他のラリーの日曜日よりもかなり長い距離を走るので、まだ丸々1日残っているようなものだ。何が起きるか分からないので、最後まで集中力を保ち続けなくてはならない」

●セバスチャン・オジエ(#1 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合4番手
「今日はただ速く走るだけでは順位を上げられないと分かっていたので、猛烈にプッシュすることはせず、トラブルを避けて最後まで走り切ることだけを考えていた。今朝は、昨日よりはコントロールしやすいコンディションだったね。それでも路面は依然荒れていたため、あまりプッシュすることなく走ったのだけど、良いリズムを保つことができた」

「午後に雨が降った後はトリッキーなセクションがとても多く、リズムも大きく変化した。轍(わだち)に水が多く溜まっているところもあり、そのような場所では気をつけなければならないと分かっていた。コンディションが少し良くなったので、とにかくクリーンに走ることを心がけた」

「自分よりも上位の選手は全員チームメイトだ。誰にも不運なことが起こらず、このまま最後まで行ってトヨタにとって最高の結果になればと思っている」

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