高木豊氏が見たヤクルトと巨人の差とは?五十嵐氏は初登板の燕・小澤を評価

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2022年06月27日 07:20  ベースボールキング

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ナインに迎えられるヤクルト・小澤怜史
◆ 第3戦は両軍あわせて28安打21得点

 この週末に神宮球場で行われたTOKYOシリーズ3連戦は、ヤクルトが2勝1敗で勝ち越し。首位チームが貯金を再び今季最多の「24」とし、2位・巨人とのゲーム差を「11」に広げた。

 第2戦まで打ち合った展開そのままに、カード3戦目も巨人が初回から攻勢をかけて先手を取る展開。それでも3回、ヤクルトが3本の適時打と長岡秀樹の4号3ランで一挙6得点のビッグイニングをつくり逆転。終盤に再び巨人がリードを奪い返したが、ヤクルトは7回に同点とし、続く8回に4番・村上宗隆が決勝の26号3ランを放ち、チームを勝利に導いた。

 この3試合だけで両チーム合計87安打・18本塁打・67得点の大乱戦。カード3戦目も両チームともに14安打2本塁打ずつと“壮絶な打ち合い”だった。

 26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の高木豊さんは、「“壮絶な打ち合い”と言っているんですけど、たぶん勝負を決めたのは中継ぎ陣だと思います。打つのは双璧に近い。だけど(両チームの間に)何の違いがあるかというと僕は中継ぎ陣だと思います」と、勝敗を決したのは“ブルペンの差”だったとの見解を示した。

 両軍の投手陣に目を向けると、カード3戦目はスアレスと戸郷翔征の両先発が3回途中に降板し、早々にブルペン勝負の展開に。巨人は2番手の今村信貴が長岡に一発を浴び火消しに失敗。同点の8回を任された6番手・平内龍太は自らのフィールディングミスも絡み決勝点を献上した。

 一方、試合を制したヤクルト投手陣では、支配下登録即一軍昇格となった右腕・小澤怜史が、4点ビハインドの3回無死満塁の大ピンチの場面で2番手としてマウンドに上がり、無失点で切り抜けるスーパーリリーフを見せると、そのままイニングをまたぎ好投。逆転して迎えた6回に2被弾し同点とされたが、ロングリリーフとしては上々の4回2失点で首脳陣の期待に応えた。

 同番組に出演した五十嵐亮太さんは、「強気にどんどん攻めていけた良い内容だったんじゃないかと思います」と、小澤の投球を評価し、無死満塁という大ピンチの状況からでも「ストライクをどんどん取っていったからこそ次のイニングに続けていった」と、常にカウントで優位に立っていた点を強調した。

 ヤクルトのリリーフ投手陣は、3番手の今野龍太が3試合連続失点と精彩を欠いたものの、田口麗斗と清水昇が終盤の要所を締めてクローザーにバトンタッチ。最後のマクガフはヒヤリとする場面を作りながらも、リーグ最多タイの22セーブ目で締めくくった。

 26日終了時点での救援防御率は、ヤクルトが阪神に次ぐリーグ2位の「2.67」に対して、巨人はリーグ最下位の「4.11」。この3連戦に限らず、巨人はブルペン運営に苦しんでいる様子がうかがえる。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

このニュースに関するつぶやき

  • 監督の采配力の差を感じます。交換トレードをしたが、ヤクルトは田口投手を生かしきれているが、巨人は廣岡内野手を戦力にできていないからね。巨人は育成力は弱い印象が。
    • イイネ!6
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