限定公開( 1 )
ユニークな実験動画を撮影することに定評がある、漫画家の慎本真（しんもと・しん）氏が、自身のYouTubeチャンネルで「プロ絵師が人気キャラの目だけ描いてクイズにしてみた」という企画動画を公開した。
（参考：【写真】人気キャラクターは「目」だけで分かるのか？ 慎本真先生が模写した結果）
慎本氏は「ゲンロン ひらめき☆マンガ教室」でゲスト講師を務めるなど、技術を伝えることに長けた作家。漫画家・イラストレーターを目指すクリエイターたちに向けた「講座」動画も人気を博しているが、上記の通り企画動画も魅力で、YouTubeのチャンネル登録者数は55万人を超える。家族やアシスタントも出演するアットホームな雰囲気も特徴的だ。
動画の冒頭、慎本氏は「人気キャラクターの重要なポイントは、目だと思う」と持論を展開した。「目は口ほどに物を言う」という言葉もあるが、派手な髪型に目がいく『遊戯王』の武藤遊戯でさえ、「目が特徴的だ」と慎本氏。そんな持論を証明すべく、今回はさまざまな人気キャラクターの目だけを模写し、アシスタントのさいとうさん、エス君にクイズとして出題することになった。
詳しくは動画をチェックしてもらいたいところだが、どの問題もさすがはプロ漫画家、という仕上がりだ。１問目の『ドラゴンボール』孫悟空は、鳥山明氏の特徴的な描写がうまく表現されており、二人とも正解だったが、孫悟飯や孫悟天のような“家族キャラ”と迷う場面も。確かに、「キャラクター」もそうだが、目は「作家」の特徴が出るものかもしれない。
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2問目の『呪術廻戦』五条悟は、ブルーの美しい瞳が特徴的で、視聴者からも好評。普段は目を隠しており、描かれているコマ数は他のキャラクターより圧倒的に少なそうだが、現行作品の人気者であることと、開眼のシーンが印象的だったことで、エス君は正解にたどり着いていた。
6問目からはハードモードとなり、誰もが知る国民的キャラクター・ドラえもんの目は、シンプル過ぎて難問に。映画『となりのトトロ』のトトロに至っては、キャラクター全体の愛らしい印象からは少し離れた、見開かれたニュアンスが難しく、しかし「言われてみればわかる」という、アハ体験のような問題となった。
全体を通じて、想定より正解が出なかった、今回の企画。人気キャラクターの目には確かに特徴があり、作画を行う上では読者の印象に残る目を描くことが重要ではあるが、それだけを見てキャラを特定するのはなかなか難しい、ということがわかった。慎本氏の持論が証明できたとは言い難い結論となったが、クイズとしては非常に面白いので、ぜひ動画を視聴してみよう。
（向原康太）
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このニュースに関するつぶやき
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目元アップで区別できるのが原則だと思う。髪型に頼るのはほめられたことではない。少女マンガは描き分け苦手なことが少なくないが。
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