【実話】マッチングアプリに潜むズルい既婚者たち-サインを見破り撃退するには?

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2022年06月27日 15:01  マイナビニュース

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コロナ禍で「出会いの場が減った」と感じる婚活中の女性は少なくありません。婚活パーティーなどのリアルな機会が減った一方で、マッチングアプリに手を伸ばす人は急増しました。ただアプリは手軽で便利な反面、“初心者ゆえ”のトラブルも多発しています。マッチングアプリ初心者は、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。



実際にマッチングアプリで“既婚者被害”にあった女性の話を基に、対策法を解説します。

○「もう、アプリしかない!!」


都内在住のR子さん(33)は、結婚を焦っていました。周囲の女友達がどんどん入籍しているのに、彼女には交際相手すらいなかったからです。そのため年頭に「今年中に結婚相手を見つける」という目標を立てました。しかし、申し込んだ婚活パーティーは中止になることが増え、思うように活動ができなくなってしまったのです。



R子さんはマッチングアプリに登録してみることにしました。最近はこうしたアプリで知り合って結婚する人が増えていると聞いていたし、これもひとつの方法だと思ったからです。自分の顔写真を登録するのは恥ずかしいし少し迷いましたが、出会いのためにはしかたありません。そして登録直後から男性からのメッセージが何通も舞い込み、こんなに簡単でいいの……? と戸惑いました。

○手軽に何人もの男性と出会える



今までは、婚活パーティーがあるたびに美容院に行ったり、上品なワンピースを買ったり、メイクを頑張ったりと、なにかと時間とお金がかかっていたのに、写真とプロフィールを登録するだけで、何人もの男性と知り合えてしまうのです。あまりの手軽さに、R子さんもすっかりハマってしまいました。しかも女性の料金は無料なのです。



何人かとメッセージをやりとりするうちに、R子さんはひとりの男性に心惹かれていきました。同い年の彼はシステムエンジニアをしていて、メッセージに「今日もお疲れさま」などと書いてくるような、気づかいあるタイプだったのです。この人だったら思いやりもありそうだし会ってもいいかもしれないと、デートの誘いに応じました。

○いい雰囲気で、大人の関係に



彼との初デートは金曜の夜。おしゃれなカフェでの食事でした。現れたのは、清潔感ある落ち着いた男性で、R子さんと好きな映画の話で盛り上がりました。次のデートでは一緒に映画を観に行き、そのあとにお酒を飲んで、そのまま誘われるがままに男女の仲になりました。



私にも恋人ができたと喜ぶR子さんは、彼にさりげなく「35までには結婚したいの」と希望を伝えました。彼も「そのくらいの年齢がちょうどいいかもしれないね」と話を合わせてくれたので、てっきり結婚の意思があるのだろうと思っていたのに、何度会っても、話が進みません。

○土日に会えない彼



そのうちR子さんは、彼に不審な点があることに気づきました。R子さんの部屋には遊びに来るのに、彼の部屋には入れてくれないのです。「リモートワークをしていて散らかっているから」というのが理由でしたが「私が片付けるよ」と言っても「企業秘密があるので人を入れることはできない」と断られてしまったのです。



しかも彼は、自宅の最寄り駅すらも教えてくれません。お部屋は無理でも、「あなたが普段暮らしている街に行ってみたい」というR子さんの願いも、「何もないところだから」と、退けてしまうのです。さらに、土日に会おうとしても、「休日出勤になるかもしれないから」と、ほとんど応じてもらえません。


○突然の電話にショック



そんなある日、R子さんのスマートフォンに彼の番号から着信がありました。いそいそと電話に出ると、女性の声で「主人と別れてください」と言うので驚きました。彼は既婚者だったのです。すぐに彼が電話を代わり「ごめん、妻にバレたからもう会えない」と言うのです。彼の妻だという女性からは「今後主人と会ったら慰謝料を請求させていただきます」と釘を刺されてしまったのです。


あまりのことにR子さんはショックを受けました。登録したのは婚活アプリだったので、当然、彼も独身で結婚相手を探しているものだとばかり思っていて、既婚者だなんて疑ったことはありませんでした。こちらこそ慰謝料を請求したい、と弁護士に相談もしましたが「彼が騙した証拠が残っていないのなら、請求はかなり難しい」とのことで、結局R子さんは泣き寝入りするしかありませんでした。

○不慣れな女性は狙われる



R子さんのように、マッチングアプリには恋人や配偶者がいない男性ばかりが登録していると信じている人はいますが、そうではありません。登録者の中には既婚者も混じっているのです。婚活アプリではなく、恋人探しアプリにも注意が必要です。アプリによっては既婚者の登録を禁止する規約を設けているところもありますし、独身証明書の提出を義務づけているところもあります。厳しいルールのところは安全です。



マッチングアプリには「既婚者が潜んでいる」ことを想定し、女性側も自分の身を守る必要があります。たとえばプロフィールに「既婚者お断り」ときっぱり書いておけば、多少は撃退できるかもしれません。また、相手が独身だと確信が持てるまでは、男女の仲にならないという慎重さも必要です。出会った相手のプロフィールを画像に残しておくことも大切です。いざとなったときに嘘をつかれた証拠になるかもしれないからです。

○既婚者を見破るポイント



彼が既婚者かどうか見破るポイントはいくつかあります。会うのが平日の夜ばかりで、週末には会ってくれない時は、配偶者や恋人がいる可能性があるので、怪しんだほうがいいでしょう。また、自宅の場所や最寄り駅をなかなか教えてくれないのは、自宅を知られたらまずいことがあるからかもしれません。



さらに、なかなか自宅でのビデオ通話に応じてくれない時も、妻がいて自宅でやりとりできない可能性があります。通話をするときはいつも外からというケースも怪しんだほうがいいでしょう。本名を教えてくれない時もかなり心配です。本名で検索されたらSNSを見つけられ、そこに結婚式の画像が載っているからかもしれないのです。

○離婚したら付き合おう



また、既婚者であることがバレても「妻とはうまくいっていない」「別れるつもりだから」などと開き直る男性もいます。少なくない女性がその言葉を信じて彼との交際を続けてしまうのですが、本当は別れるつもりなどない人もいます。そもそも最初から嘘をついているのだから、今後も嘘をつく可能性がある人なのです。「じゃあ離婚したら連絡してくださいね」と、冷たく突き放すくらいでちょうどいいのではないでしょうか。



また、既婚者禁止のアプリで既婚者を見つけたら、速やかにアプリ運営者に通報し、他の女性が被害に遭わないよう配慮してもらいましょう。コロナ禍以降、マッチングアプリで知り合った恋人は既婚者だった、とショックを受ける女性の話を聞くことが増えました。証拠を得られるまでは「もしかしたら既婚者かも」という疑いは持ち続け、自分で自分を守るよう、慎重な行動をしていきましょう。



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内藤みか ないとうみか 作家。慶應義塾文学部卒(通信課程)。著書80冊以上。大学時代に官能小説でデビューし、ケータイ小説で話題に。その後電子媒体を中心に活動。原作&脚本の舞台「男おいらん」が再演を繰り返し、脚本参加のラジオドラマ「婚活バスは、ふるさとへ」(YBS)が文化庁芸術祭優秀賞など脚本でも活動。複業のイケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。著書に「イケメンと恋ができる38のルール」(ベストセラーズ)「美男子のお値段」(角川学芸出版)「男はときどき買えばいい」(マガジンハウス)「いじわるペニス」(新潮社)など。 この著者の記事一覧はこちら(内藤みか)

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