屋外対応モデルと思わぬ相違点が? 屋内用小型ネットワークカメラ「Ring Indoor Cam」を試す

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2022年06月28日 12:12  ITmedia PC USER

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写真Amazonの「Ring Indoor Cam」。実売価格は6980円だ(税込み、以下同様)
Amazonの「Ring Indoor Cam」。実売価格は6980円だ(税込み、以下同様)

 Amazonの「Ring Indoor Cam」は、屋内での利用に対応したネットワークカメラだ。前回紹介した屋外対応モデル「Ring Stick Up Cam Battery」よりもコンパクトなボディーで、据え置きでの利用はもちろん、ベースの取り付け方を変更することで壁面へのネジ止めにも対応するなど、多彩な設置方法を備えるのが特徴だ。



【その他の画像】



 今回はメーカーから借用した機材を用い、Ring Stick Up Cam Batteryとも比較しつつ、その機能をチェックする。



・屋外設置に対応 Echo Showからも見られるネットワークカメラ「Ring Stick Up Cam Battery」を試す



・スマホから映像を確認できるドアベル「Ring Video Doorbell 4」を導入してみた



・Echo Showとも組み合わせ可能! 「Ring Video Doorbell 4」を活用した



・中継器にもなる! スマートドアホンを強化する「Ring Chime Pro」を使ってみた



●屋外対応モデルより二回りコンパクト 電源はACアダプターで供給



 本製品は、前回紹介したRing Stick Up Cam Batteryの兄弟モデルにあたる。Ring Stick Up Cam Batteryは防じん/防水機能を備え、屋外設置にも対応していたが、本製品は純粋な屋内利用にのみ対応した製品だ。



 ボディーサイズは約4.5(幅)×4.5(奥行き)×7.5(高さ)mmと小型で、重量も実測で104gと軽い。外観はRing Stick Up Cam Batteryを二回りほど小さくしたサイズで、さしずめiPadに対するiPad miniといったところ。シルエットはそっくりなので、実機を横に並べないと、このサイズ差はなかなかピンと来ないだろう。



 大きく異なるのは給電方法で、バッテリーではなくACアダプターからの給電で駆動する。つまり設置範囲はコンセントから届く範囲に限定される。ACアダプターのケーブルは実測2mとそこそこ長いが、購入にあたってはどこに置くのかをあらかじめ考慮しておいた方がよいだろう。なお、ケーブルを3m延長するアダプターも別売(1480円)されている。



 壁面取付用のギミックも備えている。ベースを取り外し、背面にある同じ径のネジ穴に差し込むことで、垂直面に取り付けられる形状になるので、底面にある取付ブラケットを壁面にネジ止めした後に、カメラ本体をはめ込めばよい。これらの仕様は前回のRing Stick Up Cam Batteryと同様だ。



 壁面への取り付けは安全ネジのみで、マグネットによる吸着には対応しない。本製品はボディーが軽量なため、マグネットでも支障がないシーンは多いはずで、非対応なのは実にもったいない。このクラスの競合製品は対応しているケースが多いだけになおさらだ。



 続いて、実際に設置して利用してみよう。



●機能や使い勝手は上位モデルを継承 画角の広さは利点



 本製品はRingブランドの製品ということで、設定は前回のRing Stick Up Cam Batteryや、同じくRingのドアベル「Ring Video Doorbell 4」と同じく、Ringアプリを使って行う。



 設定項目は、屋外利用に伴う項目は省かれているものの、基本的には同様だ。モーション検知などの細かい設定も、ざっと見た限りでは違いはない。AmazonアカウントではなくRingの専用アカウントを使うことから、セットアップ中に両アカウントを行ったり来たりする面倒さも同様だ。



 いずれにせよ設定項目は非常に多く、初見ではどれを有効/無効にすべきか判断に迷うこともしばしばなので、まずはざっと動作するところまで持っていき、後は使いながら調整していくのがよいだろう。



 機能や使い勝手は前回のRing Stick Up Cam Batteryと同じということで、詳細な説明は前回の記事に譲るが、違いとして挙げられるのは、視野角がわずかに広いことだ。Ring Stick Up Cam Batteryは対角/水平/垂直の順に130/110/57度だったのが、本製品は140/115/60度と広めになっている。



 数値にするとごくわずかだが、これが室内の映像だと、カバーできる範囲が横幅にして1〜2mは違ってくるので、狭い部屋でなるべく広い範囲を映したい場合には、Ring Stick Up Cam Batteryではなく本製品を選んだ方がよい。現行のネットワークカメラは対角130度以下の製品が多いので、本製品の画角の広さは他社製品との比較時にも強みとなる。



●Echo Showとも連携可能も行えるが強みはなし



 Amazonのスマートディスプレイ「Echo Show」との連携方法もチェックしておこう。今回は「Echo Show 8」を用いて検証している。



 手順は前回のRing Stick Up Cam Batteryと同様で、まずAlexaアプリにRingのスキルをインストールし、カメラの検出を実行する。本製品が検出されるので、自宅内での置き場所を指定した上で適切な名前をつける。これにより、「アレクサ、(カメラ名)を見せて」と声をかければ、Echo Showの画面に、カメラの映像が映し出されるという流れだ。



 モーション通知にも対応している。Alexaアプリで本製品の設定画面を開いて「モーション検知をアナウンス」をオンにすると、動きを検知した時に「(カメラ名)で動作を検知しました」と画面に表示される。ただしテキストをタップしても映像は表示されず、声を掛けなければ映像は表示されない。これは本製品側でなくEcho Show固有の問題だ。



 これらの機能および挙動は、他社のAlexa対応ネットワークカメラと同等で、特に本製品ならではという強みはない。Amazon傘下のメーカーということで、何らかのプラスαは将来的には欲しいところだ。



●実売価格も安く室内利用にはよい選択肢



 以上のように、前回紹介したRing Stick Up Cam Batteryの小型版にあたる本製品は、カメラとしての基本機能はほぼ同等、また広角の撮影が可能だ。室内利用において画角は広い方が望ましいので、将来にわたって屋外利用の予定がない場合は、本製品の方が望ましいだろう。



 実売価格は6980円と、前回のRing Stick Up Cam Battery(1万1980円)とかなりの差があるのもポイントだ。競合製品と比べてフットプリントが最小クラス(直径が約4.5cm)であることに、ひかれる人もいるのではないだろうか。



 ただし前回も触れたように、録画先はクラウドのみで、2023年3月31日以降は有料になる点は注意したい。デバイス1台ごとではなくデバイス登録住所ごとに月1180円というプランを使えば、本製品を自宅内に多数設置しても格安で運用できるが、無料のままでは一切の録画ができなくなることに変わりはない。無料期間後の運用方法は、あらかじめ考えておいた方がよいだろう。



 他社製品と比べてマイナスなのは、連携できるスマートスピーカーがEchoのみで、GoogleやAppleの製品と連携できないことだ。かつてはRing社製品をGoogle Homeで使うためのスキルが提供されていたこともあるようだが、現段階ではGoogle HomeのデバイスリストにRingのスキルはなく、検出を実行しても見つけられない。



 複数メーカーのスマートスピーカーに対応していれば、サーバダウン時にもう一方を使って操作できるわけだが、そうした使い方ができないのは、他社製品と比較した場合にマイナスとなることがあるかもしれない。


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