幾重に重なる紙の幾何学模様 彫刻切り絵作家・輿石孝志が伝える「新世界」

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2022年06月28日 15:01  おたくま経済新聞

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幾重に重なる紙の幾何学模様 彫刻切り絵作家・輿石孝志が伝える「新世界」

 神奈川県を拠点に、彫刻切り絵作家として活動する輿石孝志(こしいしたかし)さん。


 紙を用いて表現する作品は、神聖幾何学・ゴシック建築・ケルト文化・イスラム文化など世界各地のモチーフを、輿石さんが時々に感じた組み合わせで構成して、独自の「新世界」として伝えています。


 日々の制作風景をTwitterにて発信している中、先日は自ら「新基準」と語る、「NEW WORLD ORDER」を紹介しました。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


 「これまでの技法や手法といった、『既成概念』を取っ払ったのが『新世界秩序』です」


 日本語に直訳して作品コンセプトを語る輿石さん。まるでヨーロッパにある修道院の窓のような風貌は、100層からなる図面設計によって生み出されたそうです。


 今回の投稿は、角度や光によって見え方が変わる「NEW WORLD ORDER」を「朝日に半分だけ透かす」というのがコンセプト。右半分に光があてられ、全体を青で色取った背景は、水と紫に変色。光を飾る前よりもさらに幻想さが増したものとなっています。


 「頭の中で構成していたときは知恵熱が出るほどでした」と輿石さんが振り返るほど、圧巻のインパクトを誇る「NEW WORLD ORDER(新世界秩序)」。


 「自分の創作活動の新基準を目的としての制作です」とも語る通り、彫刻切り絵作家としての新境地を開いた本作ですが、従来の作品も、見る人の多くを引き付ける傑作ばかりです。


 「こちらはどうでしょう?」と輿石さん自ら選定していただいた過去作品は、振り子時計のようなフォルムに、時計の代わりに彫られた花柄が目を引く現代アートとなっています。


 グラフィック社より、「立体の模様を作る彫刻切り絵」というタイトルで書籍を刊行したりと、幅広い活躍をされている輿石さん。今後は東京都にある「NHK文化センター」にて、切り絵教室を8月7日に開催するとのことです。



<記事化協力>
輿石孝志さん(Twitter:@cosmic0605/Instagram:@taka.shi0605)


(向山純平)


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