オリックス・宮城の失点シーンは配球に疑問…松中氏「もったいなかった」

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2022年06月29日 06:52  ベースボールキング

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オリックス・宮城大弥 (C) Kyodo News
◆「こんなに難しいコースはなかなか打てない」

 オリックスは終盤に競り負け、前カードから2連敗。先発した宮城大弥は楽天打線を相手に7回途中7安打2失点と粘投したものの、今季4敗目(6勝)を喫した。

 宮城は2回に連打を浴びて一・三塁のピンチを招き、8番・太田光を2球で2ストライクに追い込んだが、外角低めのチェンジアップを見極められ5球目を痛打され失点。最後は内角低めのストレートは厳しいコースに投げきったものの、反応良く左前に弾き返されてしまった。

 さらに1点ビハインドの3回も安打2本で一・三塁のピンチを迎え、打席には相手の4番・島内宏明。初球は外角低めのボール球になるスライダーで空振りを誘り、ストライクカウントを先行させたが、2球目の外角速球を素直に左翼方向へ弾き返され、これが2得点目を許す左犠飛となった。

 味方打線の援護にも恵まれず、スコア0−2のまま降板した背番号13。失点後の4回以降はスコアボードにゼロを刻み、相手先発・則本昂大と投手戦を演じていただけに、集中打を浴びた2回と3回の投球が痛かった。

 28日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した松中信彦さんは、宮城の投球について「真っ直ぐの力もあったんですけど、指にかかっているボールとかかってないボールがあった」と球質に触れつつ、話題の中心は失点した場面のオリックスバッテリーの配球にシフト。

 2回に厳しいインサイドの直球を太田に適時打とされた対戦では、「変化球ばっかり。4球続けて変化球なんですよ。『いつか真っ直ぐ来るだろう』と読まないと、こんなに難しいインコースはなかなか打てないですよね。もう少し配球を変えたら違った展開になったのかな」と、結果球になったクロスファイヤーは打者も想定しやすいボールだったとの見解を示した。

 続けて、3回に島内に犠飛を許した場面についても、「初球(の空振りを)見てくださいよ。まったく合っていない。それなのに2球目に真っ直ぐを簡単に投げてくる。ちょっと配球がもったいなかったなというのは感じましたね」と振り返った。

 この試合で先発マスクをかぶったのは若月健矢。高卒3年目の宮城にとっては、一軍公式戦通算39試合目の登板にして、初の先発バッテリーとなる組み合わせだった。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』
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