46歳貯金2900万円。夫とは年の差があり、コロナでボーナスが下がったので、運用も考えたいのですが……

5

2022年06月29日 20:12  All About

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

All About

写真今回のご相談者は、コロナでボーナスが下がったため運用も考えたいという46歳の会社員女性です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
今回のご相談者は、コロナでボーナスが下がったため運用も考えたいという46歳の会社員女性です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

仕事がなくなることはありませんが今後できるだけ働くつもりです

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。

今回のご相談者は、コロナでボーナスが下がったため運用も考えたいという46歳の会社員女性です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

相談者

ものしりなまずさん
女性/会社員/46歳
神奈川県/持ち家(一戸建て)

家族構成

夫(会社員/55歳)

相談内容(原文ママ)

コロナの影響で、ボーナスも含め給料が下がりました。仕事がなくなるということは今のところはありませんが、夫とは、やや年の差がありますので、今後できるだけ働くつもりですが、少し投資をするなど運用を考えたいと思っています。つみたてNISAのために口座開設しましたが、それ以外にどういったものを検討すればよいか相談したいです。

家計収支データ

ものしりなまずさんの家計収支データは図表のとおりです。
相談者「ものしりなまず」さんの家計収支データ


家計収支データ補足

(1)ボーナスの使い道について
旅行・レジャー費10万円、貯蓄24万円。多ければ貯蓄に回ります。

(2)家計収支について
家計収支で残る約5000円は、シーズンに必要な日用品購入用に貯めて使っています。

(3)住居費について
・購入価格:2300万円
・ローン借入額:2000万円
・返済期間:25年
・ローン残債:600万円
※返済は毎月返済のみ。

もともと毎月返済5万円台のローンで組んでいたのを、月払いを増やして、ローンはあと5年になりました。

(4)車両費について
駐車場代1万円、ガソリン代5000円です。買い換えは5年後ぐらいを予定。

(5)加入保険について
夫の保険が1万8000円。詳細はわかりません。私は共済2000円のみです。

(6)働き方について
ともに65歳まで。60歳以降は今より少なくなる可能性が高いですが、よくわかりません。私は70歳くらいまで元気なら働きたいですが、日数は減らしたいです。さまざまな会社で働いてきて、今の会社は今年契約社員から社員になったため、退職金はないものとして過ごしてきました。続けていけば、少しはでるかもしれませんが。夫の退職金は500万円前後でないかと思います。

(7)公的年金について
夫は不明。私は月7万円くらいだったような気がします。

(8)運用について
私の職場では、確定拠出年金が導入されているようです。もともとコロナ前は、海外に1年に何度かでかけるくらい旅好きですが、いつも弾丸旅行なので、65歳を過ぎたら、長くすこし贅沢な旅もしたいですし、好きなスポーツの海外観戦もしたいという夢もあるため、そのための資金を増やしたいという気持ちもあります。

FP深野康彦の3つのアドバイス

アドバイス1:現状維持でも老後資金も旅行も問題なし
アドバイス2:余力があるので、住宅ローンは完済し、貯蓄を増やす
アドバイス3:運用は、会社の確定拠出年金とつみたてNISAで十分

アドバイス1:現状維持でも老後資金も旅行も問題なし

コロナ影響で減収となったとはいえ、貯蓄もしっかりできていますし、家計にも無駄がありません。住宅ローンもご主人が60歳になる時点で完済できるように組み直すなど、先々のことをよく考えておられます。

今回のご相談は投資で運用を検討したいとのことですが、その前に、今後の貯蓄の推移を確認しておきましょう。

現状、毎月17万円の貯蓄ができていますので、年間で204万円。ご主人が60歳になるまでの5年間で1020万円です。これに現在の金融資産2900万円とご主人の退職金500万円を加えると4420万円になります。

ご主人が60歳以降は収入が減る可能性がありますが、住宅ローンは完済していますので、これ以降の支出は約18万円程度になります。ご相談者さんの収入が変わらなければ、60歳以降の生活に心配はないと言えるでしょう。

ご主人が65歳になれば、公的年金の受給が始まります。さらにご相談者が公的年金受給年齢になれば、おそらく2人で月20万円程度になり、公的年金だけで生活していくことができるでしょう。

60歳時点での金融資産は、そのまま老後のゆとり資金となり、海外旅行や車の買い換えも問題ありません。自宅のリフォームや修繕費はかかってきますが、これも問題ないでしょう。

アドバイス2:余力があるので、住宅ローンは完済し、貯蓄を増やす

このように考えていくと、運用を考える前に家計を少しスリムにしておかれてはいかがでしょうか。余力があるうちにスリム化ができれば、その後は安定した生活を送れるようになると思います。

具体的には、住宅ローンはあと5年で完済しますが、金融資産が十分にありますので、現時点で残り600万円を一括で返済してしまってもいいでしょう。それほど多くはないかもしれませんが、一括返済してしまえば、利息分を不要に支払うこともありません。

いったん金融資産は2300万円に減ってしまいますが、住宅費がなくなれば、年間約300万円貯めることができ、今後5年で1500万円。夫の退職金が500万円とすれば、60歳時点での金融資産は4300万円になります。

家計には無駄がありませんが、こだわりがなければ、ご主人の保険を解約してもいいでしょう。ご相談者と同じ共済で十分です。金融資産が十分にあるのですから、万一の時の保障はそれほど多くはいらないからです。この2点を再検討すれば、これから先、大きく家計を見直す必要もなくなります。

アドバイス3:運用は、会社の確定拠出年金とつみたてNISAで十分

ご夫婦で自由に使える老後資金が4000万円以上です。旅行にいくらぐらいかかるのかわかりませんが、運用で増やす必要があるとは思えません。

投資に興味を持たれることは大切なことです。それであれば、職場に確定拠出年金が導入されているのなら、どんな投資商品のラインナップがあり、どんな運用をされているのかをチェックすることからはじめてみてはいかがでしょう。

つみたてNISAも同じで、年間の上限は40万円ですから、多額な資金を必要とする運用には向いていません。少額の積み立てからはじめて、銘柄を選ぶ楽しさを見つけてもらえればいいと思います。

ご相談者が会社の確定拠出年金をするなら、つみたてNISAはご主人がされるなど、運用に関しても2人で相談しながら選んでいけるといいのではないでしょうか。もちろん、両方ともご相談者がはじめてもいいと思います。

いずれにしても、老後資金に問題はありませんので、投資のリスクは最小限に抑え、楽しみながら続けられる範囲にとどめるといいでしょう。海外旅行を楽しむためには、健康維持が大切です。運用も大事ですが、健康のために、もう少しお金を使ってもいいと思いますよ。

相談者「ものしりなまず」さんから寄せられた感想

ありがとうございます。年齢の割に所得が少なく、貯金も少ないなと思っておりましたが、老後もそこまで心配しなくともよいとわかり少しほっとしました。今後もメリハリつけながら、使うところは使って楽しみたいと思います。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金まわり全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文/伊藤加奈子
(文:あるじゃん 編集部)

このニュースに関するつぶやき

  • 55歳で手取り26万て今の日本夢なさすぎだよ
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(5件)

前日のランキングへ

ニュース設定