ロッテ、左腕不足解消の兆し?早くも左腕全体で10勝をマーク

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2022年06月30日 08:50  ベースボールキング

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写真ロッテのエンニー・ロメロ (C) Kyodo News
ロッテのエンニー・ロメロ (C) Kyodo News
 「10」

 この数字は今季ここまでロッテの左腕が挙げた白星の数だ。昨季は左腕全体でロッテが挙げた勝ち星は「13」で、(左腕全体で)10勝に到達したのは小島和哉が7勝目を挙げた9月11日の日本ハム戦ということを考えれば、このままのペースでいけば昨年の「13」勝はオールスター前にも上回ることが期待できる。

 なお6月29日終了時点で左腕の勝ち星数は、パ・リーグではオリックス(16勝)についで2番目に多い。ベンチ入りのリリーフが右投手のみという時があるなど、近年は左のリリーフは不足しているが、チーム最多の6勝をあげるロメロ、開幕からなかなか勝ち星に恵まれないがローテーションで投げる小島と、一時期一軍にいる左投手が松永昂大のみという状況から脱しつつある。

 成瀬善久氏がヤクルトに移籍した2015年以降、ロッテの左腕の白星数は15年が11勝、16年が5勝、17年が4勝、18年が4勝、19年が8勝、20年が10勝、21年が13勝と長年左腕不足に悩まされてきた。

 とはいえ、2014年以降は毎年左投手をドラフトで指名しており、将来的に一軍で戦力として期待のもてる左腕は増えつつあった。18年ドラフト3位でプロ入りした小島は1年目の19年後半から先発ローテーションに入り、2年目の20年はわずかに規定投球回に届かなかったが7勝をマーク。昨季自身初となる規定投球回達成、チーム最多の10勝を挙げ、2年連続2位入りに大きく貢献した。今季は1勝6敗という成績ではあるが、開幕からローテーションを守り、防御率は2.30。小島は“期待の左腕”から“計算のできる左腕”となり、今やチームに欠かせない先発投手に成長した。

 プロ入りしたときは育成選手だった本前郁也と佐藤奨真は、1年目にファームで力をつけ、2年目の開幕前に支配下選手登録を掴んだ。プロ3年目の本前は6月5日の巨人戦で5回4失点ながら今季初勝利をあげると、6月17日の日本ハム戦ではリリーフで4回を無失点に抑え、味方打線が終盤に逆転し白星を手にした。

 佐藤奨真は5月14日のオリックス戦でプロ初先発を果たし敗戦投手になったが、6回2安打1失点と好投し、6月12日のDeNA戦で嬉しいプロ初勝利を挙げた。ここまで1勝4敗と黒星が先行するも、先発した5試合全て6イニング以上を投げ、先発投手の指標のひとつであるクオリティスタート(6回以上3自責点以内)は4度達成している。

 なんといっても、外国人左腕のロメロの存在は大きい。移籍2年目の今季、4月を4試合・26回1/3を投げ、2勝0敗、防御率0.34と抜群の安定感を見せると、5月は1勝4敗、防御率5.11と低迷したものの、6月は3試合・21イニングを投げ3勝0敗、防御率0.43。佐々木朗希と並びチームトップの6勝をあげる。

 ロメロの6勝を除けば、まだ4勝しか挙げていないではないかと言われてしまいそうだが、小島がエース格へと成長し、本前、佐藤も先発ローテーションを掴み取ろうと必死でアピールしている。鈴木昭汰、中村稔弥、成田翔、山本大貴、土肥星也もきっかけを掴めば、いつ一軍定着してもおかしくないという実力はつけてきている。さらに、高卒左腕の秋山正雲もファームで実戦デビューを果たし、ここまで6試合・7イニングを投げ、0失点と順調にステップを踏む。ドラフトで獲得した若手左腕が少しずつではあるが芽を出していることに間違いない。あとは小島に続き、一軍に定着する左腕がどれだけ出てくるかというところだ。

 直近10年でロッテの左腕白星数の最多は13年の30勝。ロメロと小島が2桁勝利を挙げ、本前と佐藤が5勝以上マークし、その他の左腕も1、2勝すれば十分達成可能な数字といえる。左のリリーフという課題はあるものの、左腕王国と呼ばれる日がそう遠くないうちに訪れそうな予感だ。

<直近10年間のロッテ左腕の白星数>
【2013年】 30勝
古谷拓哉 9勝(先:9勝 リ:0勝)
成瀬善久 6勝(先:6勝 リ:0勝)
藤岡貴裕 6勝(先:3勝 リ:3勝)
松永昂大 4勝(先:2勝 リ:2勝)
レデズマ 3勝(先:0勝 リ:3勝)
服部泰卓 2勝(先:0勝 リ:2勝)

【2014年】26勝
成瀬善久 9勝(先:9勝 リ:0勝)
古谷拓哉 7勝(先:6勝 リ:1勝)
藤岡貴裕 6勝(先:6勝 リ:0勝)
松永昂大 4勝(先:0勝 リ:4勝)

【2015年】11勝
チェン・グァンユウ 5勝(先:4勝 リ:1勝)
古谷拓哉 3勝(先:3勝 リ:0勝)
藤岡貴裕 2勝(先:0勝 リ:2勝)
木村優太 1勝(先:1勝 リ:0勝)

【2016年】5勝
松永昂大 3勝(先:0勝 リ:3勝)
チェン・グァンユウ 1勝(先:1勝 リ:0勝)
藤岡貴裕 1勝(先:0勝 リ:1勝)

【2017年】4勝
チェン・グァンユウ 3勝(先:1勝 リ:2勝)
松永昂大 1勝(先:0勝 リ:1勝)

【2018年】4勝
松永昂大 2勝(先:0勝 リ:2勝)
土肥星也 2勝(先:2勝 リ:0勝)

【2019年】8勝
小島和哉 3勝(先:3勝 リ:0勝)
松永昂大 2勝(先:0勝 リ:2勝)
チェン・グァンユウ 1勝(先:0勝 リ:1勝)
土肥星也 1勝(先:1勝 リ:0勝)
中村稔弥 1勝(先:0勝 リ:1勝)

【2020年】10勝
小島和哉 7勝(先:7勝 リ:0勝)
中村稔弥 2勝(先:2勝 リ:0勝)
チェン・グァンユウ 1勝(先:0勝 リ:1勝)

【2021年】13勝
小島和哉 10勝(先:10勝 リ:0勝)
鈴木昭汰 1勝(先:1勝 リ:0勝)
本前郁也 1勝(先:1勝 リ:0勝)
ロメロ  1勝(先:1勝 リ:0勝)

【2022年】10勝
ロメロ  6勝(先:6勝 リ:0勝)
本前郁也 2勝(先:1勝 リ:1勝)
小島和哉 1勝(先:1勝 リ:0勝)
佐藤奨真 1勝(先:1勝 リ:0勝)

文=岩下雄太

このニュースに関するつぶやき

  • だから、何だ?問題は低いチーム打率の改善だわ。相変わらず無駄でピンずれはかり書いて馬鹿か?
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